D・キッサン短編集 矢継ぎ早のリリー (IDコミックス) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 386
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・マンガ (178ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758055062

感想・レビュー・書評

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  • 『矢継ぎ早のリリー』『毬めづるヒトビト』『或ル婦人』『シスター・シスター』収録。
    時代背景がそれぞれ違う短編集。
    蹴鞠のお話は現代風のスポ魂漫画のような仕上がりで、これはこれで面白いなーと思いました。
    個人的には或ル婦人の物悲しい雰囲気が好み。

    あと表紙がかなりお気に入り。
    敢えて人物の顔を真ん中に持ってこない大胆なレイアウトが素敵ー!
    裏表紙エーヴの顔が隠れているのもわざとなのでしょうか。

  • 購入してからちょっと積ん読しとりました。どの短編もジャンルが違っていて引き出しの多さを感じました。蹴鞠話と「或ル婦人」が好きだな〜!

  • 読みやすい。「或ル婦人」がお気に入り。

  • 孤児院を飛び出して出会った吸血鬼と契約し、死ぬまでの七日間、希望に満ち足りた日々を送る少女。彼女を捨てた母親の遺言で彼女の願いを叶えに行ったリリーたち、だけど死ぬのは絶望していた吸血鬼だった。

    もう一話は平安時代の白拍子が蹴鞠ブームの中でひときわ名をはせる貴族と下郎に出会い、勝負を見届ける話。楽しそうでいいな。

  • D・キッサン先生の短編、ということであいも変わらずセンスの光る内容となっています。
    連載作品の「共鳴せよ!~」と比べてシリアスな内容となっていますが、違和感無く読むことができます。
    気軽に内容のあるものを読めるのが素敵です。

  • 別れとは、新しい始まりだ。


    恋人の吸血鬼との別れ
    自分を助けた恩人との別れ
    Etc
    別れた先に、登場人物たちはしっかりと前に進む姿がよかった。

    この作者は表情がとってもいい!!ぐっとくる。

    蹴鞠ハイの話は笑いましたww
    やってみたくなる躍動感!

  • この方は短編向きだなと思わせる作品。どれをとってものめりこむ。
    世界を作るのが上手いのだと思います。

  • 魂の遺言執行人“赤字書き”が吸血鬼と契約した少女の願いを叶えるために奔走する「矢継ぎ早のリリー」前後編、蹴鞠に魅せられた庶民と貴族の「鞠づめるヒトビト」、風聞のよくない礼儀知らずの若い未亡人を訪ねた青年の「或ル婦人」、修道女でありながら剣を持つ少女と真言者でありながら守るべき村から逃げた少女の「シスター・シスター」の4編を収録した短編集。

    地味に好きだった「共鳴せよ!私立轟高校図書委員会」(1~4巻)のD.キッサンさんの短編集。個人的にこの人の絵がすごく好き。
    どれも暗めな展開なんだけど、読んだ後ちょっと考えさせられるような話でした。
    どれが好きかと言えばやっぱりタイトルにもなった「矢継ぎ早のリリー」かな。吸血鬼と少女のエピソードが良かったです。

  • 矢継ぎ早のリリーでしんみりして、鞠めづるヒトビトで笑った。
    ひとけりいこうぜ!とか蹴鞠ハイとかいいわー好きだw

    面白かった!

  • 印象的なタイトル、そして表紙に心引かれ、中身が気になりました。
    D・キッサンという作者名から、翻訳ものかとおもいましたが、原作者というわけではなく漫画家のようなので、描いているのは日本人だろうと読みながら考えます。
    中表紙に、クラシカルな万年筆やインキの瓶が描かれており、とても素敵でした。

    男装しているのがリリー。エーヴという女性と組んで仕事をしています。
    仕事というのは、天上に召された魂の遺言をかなえるということ。
    つまり彼女たちは天使なのでしょうか。

    リリーは顔の片側を髪の毛で隠しています。
    クールな男装をしているからかと思いましたが、天上との契約の時に髪をかきあげたら、そこには、黒執事のシエルのような邪眼(天の使いだから邪悪とはいわないかも)がありました。
    エーヴの服はクラシカルで素敵。

    家にはルシャ少年がいて、家事をしています。
    かわいらしいですが、中身はおっさんだとのこと。
    マランゴ風煮込みがおいしそう。マレンゴ風のことでしょうか。

    彼女たちが出会うのは、絶望した少女にとりついたヴァンパイア、ヴィクトル。
    ヴァンパイアは鏡に映らないため、散髪をした後には窓に映った姿で確認しており、日常的にはちょっと不便だなあと気づきます。
    ヴァンパイアは、むやみやたらに若い女性に襲い掛かるわけではなく、絶望している者と契約を交わして、血を吸うんですね。
    血が無くなれば、またほかの血が必要になりますが、「これまで血に困ったことはない」という彼。
    つまりそれだけ、絶望した女性が大勢いるということでしょう。

    嘆き悲しむ恋人のそばに永遠にいられる存在になることで、愛する人を守ろうと思った彼。
    そんな美しい魂を持ってヴァンパイアとなったことが、意外でした。
    でも、ヴァンパイアになっても、誰一人幸せにできていないことが、心優しいヴィクトルを追い詰めていたのです。

    人々の優しさが織りなした、美しい結末。
    短編集ということで、この物語は一話で終わってしまいましたが、ぐっと心惹かれました。

    次は、突然平安時代の蹴鞠の話。いきなりの時空展開にびっくりします。
    主人公が白拍子というのが、また斬新。
    スポーツを通じて身分を越えた人の交流の話で、ほのぼのしていました。

    明治・大正時代の、椿の着物を着ている、悪評高い未亡人の話もとても鮮烈。
    わざわざ縁起を悪くして、先立たれた夫の元へと向かいたいという切ない思いが最後に見えた時には、ぐっときました。

    絵は端正できれいだし、確固とした物語世界の構築も素敵です。
    初めての作家でしたが、今後もチェックしていきたいです。

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