カーニヴァル番外編 明日の約束 (ZERO-SUMコミックス)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 491
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758057974

感想・レビュー・書評

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  • 與儀が優しくて優しくて泣きました。闘うのが怖くて嫌いで、出会いは一度きりだとその場限りだと知っていて、それでもひとつひとつを大切にして、別れる瞬間のさみしさに耐えて笑ってきた人。本編でも无と花礫に出会えた事の嬉しさを語っていたけど、その意味が本当に解る話でした。花礫の進退に一番敏感だったのも。明日の約束。それを優しいよねと言う與儀が優しいんですよね。その持つ意味を知っているって事だから。
    本編で最初に无と花礫に出会ったとき、どうしてかくれんぼだったんだろうって。そこにも意味があったんですね。かくれんぼが出来て良かった。
    どうして與儀は燭先生をあんなに怖がるんだろうと思ってたのですが、さらっと平門が鍵となる発言をしてました。11巻で明かされた過去の続きの過程で、そうなったって事ですよね多分。コミカルにする為じゃなく、ちゃんと理由があるのですね。
    與儀が喰くんを優しくていい人って言ってたのはこれか!と思いました(笑)本編でチラッと言いかけてはいたけど。騙されてる、騙されてるよ!
    そして花礫の話。花礫も優しい。復讐の為に汚くあろうとしてるけど、苦しんでる人には優しいんですよね。優しいから復讐しようとする。助けられなかった事を悔い続けている。そんな花礫を、花礫の道を、无との出会いが本当に大きく変えた。その出会う直前の話。
    アニメのヨタカとの回想シーン、原作になかったしオリジナル?と思ってたんですが、こっちの話入れてたのか!うまく話を組み直してたんですね。
    羊が主役の話。かわいい!たまらんかわいい。もふもふたまりません。本編でもだけど、皆羊と普通に会話してるのがかわいいですよねー。そしてなぜか與儀にだけ若干厳しい(笑)オチに吹きました。

    カーニヴァルとは関係ない読切が3つ。かくしおにが切なかったです。辛い。
    デビュー3年目のやつはさすがにちょと読みにくかったかな。

  • “「ねえ喰くんはさ また明日遊ぼうねって友達と約束した事ある?」
    「ええ!?覚えてないな」
    「俺は覚えている限りではないよ」
    「まあ僕とか與儀君は ちょっと育った環境が変わってる方だと思うし
    しょうがないんじゃないの?」
    「憧れない?」
    「そんなの気が向かない相手に言われたら面倒なだけだね」
    「だってすごく優しいよ?」「何が?」
    「だって「明日」もあるよって
    一緒にいようよっていう 優しいおまじないみたい」”[明日の約束#2]

    「明日の約束 #1 #2」
    「良く出来た世界 #1 #2」
    「ヒツジがいっぴき #1 #2」
    「かくれおに」
    「3つと3者の時間」
    「クリミナルイーター」

    カーニヴァルの番外編と、短篇詰め。
    「かくれおに」が特に良かった。

    Thanks to K.H.

    “「優しくしたいのに大事すぎて 君との関係を変えられなかった
    だから君には嫌われたままの方がいいと思ったんだ
    でも やっぱりどうしても最後に
    会いたかった」”[かくれおに]

  • カーニヴァルの番外編ということで、本編とは別サイドで物語を見られるのは新鮮でした。
    読み切り作では『かくれおに』が好きです。
    病弱でひねくれものの叶雪が切なくていい。

  • ヨギは本当に優しいなぁ。
    懐かしい感じがするつんつんした花礫を久しぶりに見た感じ!
    「かくれおに」がいちばん良かった。

  • カーニヴァルを読めば読むほど、與儀は幸せになって欲しいなぁと思う。

    他に好きだったのはかくれおに。悲しくて綺麗な話でした。

  • カーニヴァル 番外編 『明日の約束』
    花礫、无、與儀。
    彼らがまだ出会う以前の物語。

    與儀編 ★ 明日の約束 #1・#2
    花礫編 ★ 良く出来た世界 #1・#2
    『輪』の防衛システム羊 ★ ヒツジがいっぴき #1・#2
    短編 ★ かくれおに
    短編 ★ 3つと3者の時間
    短編 ★ クリミナルイーター

    先の3編はカーニヴァルに纏わるお話。
    カーニヴァルの本編に通じる、それ以前の出来事で、本編を知らなくても読めるし、本編を読んだことが無い人には興味をそそられる。

    短編の3つは恋愛モノ、青春モノ、異能者モノ。
    一番好きなのは『かくれおに』かな。
    これは泣ける。
    どのお話も、それぞれに抱えたものを心の中に仕舞いながらも、その想いを胸に一生懸命生きている。
    カーニヴァル番外編、読んでよかったな♪

  • カーニヴァルの番外編は、本編と上手く絡めてあっておおっとなりました。與儀はあったかいなあ…。喰くんには笑われてるけど、與儀みたいな素直で優しい気持ちはずっと持っていたい。ほっこりしました。花礫のお話は、最後の台詞がらしくて好き。神谷さんボイスで聞きたい一言。羊のお話もメエウサの「スゴイ機能満載」な様子がよくわかりました。朔さんカッコええ!短編集も楽しませてもらいました。笹のパンダくんかわいい…

  • 誰かの体温を、知る日が来るなんて――。

    无達と出逢う前の與儀が登場する『明日の約束』。
    孤独に生きてきた頃の花礫を書いた『良く出来た世界』。
    『カーニヴァル』の番外編を中心に、それ以前の珠玉の読み切り作品も収録して贈る、御巫桃也、初の短編集――。

  • 色んなキャラに特化した短編集。ちょっとした内容ではあるものの、キャラが本編の裏で考えていた事を知れて楽しい。
    シリーズ外の別の短編も収録されてます。

  • カーニヴァルの番外編が2話構成で3本と読み切り3本。カーニヴァル番外編ではあるけど、「かくれおに」が好きだった。着物とか、設定がもうツボ^^ ただ、もう少し頁があればなあとは思う。

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