バーナード嬢曰く。(2): IDコミックス/REXコミックス (IDコミックス REXコミックス)

著者 :
  • 一迅社
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感想 : 90
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758065290

感想・レビュー・書評

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  • 2巻になってオチのつけ方やキャラ同士の掛け合いが板についてきてより面白く!さわ子と神林の関係性も変わってきて、青春マンガの香りも漂う読書コメディへ。往復書簡回でまじめに手紙を書く神林が健気で好き。ボキィには爆笑した。一人旅回でのやり取りも素敵だったな。笑顔のみかんを見た神林の表情が可愛らしくてよかった。

    今回で一番笑ったのは、読了ツイート回。6ページ目読了とか刻みすぎ!お~いお茶のラベルの俳句読了とか、逆にセンスを感じる。春樹キャラや嫌われる勇気の青年のモノマネも面白い。黒い表紙をカッコいいって思うのはあるあるだなあ。写真やドラマで本棚を見ちゃうのもよくわかる。ぼくはお酒やティーカップも好きなので、そういうのを一時停止して確かめるのが楽しい。

    神林が熱弁していた「他人からどう見られるかとか意識して読書すんな!」の話も好き。
    「人に影響を与えられる本っていうのは毒になろうとも薬になろうとも それだけで貴重な財産なんだ!」
    その本を自分がいかに読んで楽しむのかがすべてなんだよね。心に留めておきたい言葉。
    まさに作者の『KAGEROU』についての姿勢がこんな感じだよね。あれだけ熱く語っているとぼくも読んでみたくなった。

  • あ、本当にまだネタがあった\(^o^)/
    これを見たあとは
    また読みたい本が増えちゃうのよね。

    やっぱ神林がいいわ〜。
    あふれでる読書愛を語りたいのに
    オタクと思われたくないとか
    考えたりして…も
    バーナード嬢にそんな配慮は無用(笑)

    日本人作家は村上春樹や星新一
    宮沢賢治などのビッグネームから
    水嶋ヒロまで幅広く。
    神林の大好きな海外SFは
    さらに熱く語られたり
    語られなかったりしています。

    またネタをためて、続きだしてね♥

  • 以前から気になって読み進めていましたが、この2巻は本当に素晴らしい。
    主人公のさわ子としおりの関係が実に微笑ましく、見ていて身悶えしてしまいます。
    ただの文学紹介作品ではなく、キャラクター1人1人が魅力的なのがこの作品の最も素晴らしいところですね。

  • 「一杯のかけそば」まで出てくるのか!?とちょっとビックリ。
    宮沢賢治の話は賢治好きを自称してても「あー、誰かに怒られるかもしれないけどその感じわかる、わかるよ」と思わせる着地点。

    1巻より2巻の方が読みやすくて面白く感じたのは、キャラクターの個性がわかりやすくなったから?
    とにかく神林さんが愛おしくて仕方ない!
    友だちからの何気ない一言で感情が揺れるあの甘酸っぱい感じ、懐かしい…。

    そして本巻でもまさかの「KAGEROU」というか水嶋ヒロのネタ!なぜそこまでヒロを推す!?

  • 読めば読むほどキャラに愛着が湧いてくるから凄い。読み終わってから「KAGEROU」のアマゾンレビュー見に行ってギョッとした。

  • 町田さわ子もいいけど、やはり神林しおりだな。

  • つい二巻も買ってしまいましたよね。

    この巻、「神林って、表紙が黒い本オシャレだと思ってるよね?」のところの大ゴマで爆笑しました。
    もちろん、痛いとこ突かれた感があったのです。
    ええ、私もかっこいいと思ってました。
    月は無慈悲な夜の女王も、虐殺期間も、アンドロイドは以下略も、黒かった!!!

    今回は神林嬢が出てくる割合が高かったような。
    バーナード嬢ことさわ子との交流が微笑ましい。
    いい子だよね、神林さん。

    さわ子は、小説読んでも中身に影響受けるんじゃなくて青年の口調に影響受けたりしてるあたりがもうなんというか・・スタイルを貫いている!好き!

    私たちはみんな、知らないうちに読書という行為に無意識のハードルを置いている。たぶん。
    これしか読んでないとか、これ読んでたらかっこいいとか、通だねとか、隠れた名作だとか、原文がどうとか、オマージュ元がどうとか、高尚だのなんだのと、そういうものと完全に切り離して読書という行為に没頭できない、側面が、あるのではなかろうか。
    私は・・ある!あります(笑)

    でも、好きなものはそれでいいじゃん!と、さわ子はなんのてらいもなく言うわけです。
    さまぁ~ずの一言ネタ本おもしろいよ!みたいな。
    そんなの低俗だ!と笑い飛ばしてしまうような人にはなりたくないですよね。エンタメ小説だろうがラノベだろうが純文学だろうがケータイ小説だろうが、読書は自由だ!楽しきゃいいんだ!・・ということだと思います。はい。

    我々はさわ子を笑っているつもりで、笑われてしまうような構造になってるのかもしれないですよね、この漫画。

  • なんだかんだ言っても、ド嬢はめんどくさがりなだけで本当は本が大好きなんだろうな〜ってことが伝わってきて、微笑ましいです笑 ド嬢と神林さんの往復書簡の話が2人の友情を感じられて良いコンビだな〜と思いました‼︎

  • さわ子も本を読むようになり、四者四様の読書家の姿が表現されている。
    一人ひとりのキャラクターが立っていて、前巻よりも面白さが増している。

    読書・読書家あるあるも磨きがかかっている。
    黒表紙の本てカッコよく見えるし、宮沢賢治へのスタンスも分かる気がする。

    そして『KAGEROU』というか水嶋ヒロへの異常な執着……

  • さわ子が提唱する村上春樹を読むスタンス→
    「「文体が好き」ポジションで翻訳を読む。」
    (…それ、私(泣))

    水嶋ヒロの「KAGEROU」は読んでないけど
    あの騒動?はとっても懐かしいです。
    神林ほどに水嶋ヒロの小説に興味ある人、
    ホントにいないんじゃないかな。

    1巻と比べるとキャラクターの個性が
    マイルドになってお互いの関係性が
    出てきました。さわ子としおりが仲良くなって
    いくところが面白いです。

    そしてさわ子は2巻も意外と本を読んでいます。

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著者プロフィール

代表作『バーナード嬢曰く。』『鬱ごはん』『銀河の死なない子供たちへ』『オンノジ』『ヨルとネル』など多数。2014年に第18回手塚治虫文化賞・短編賞を受賞。2016年10月には『バーナード嬢曰く。』がアニメ化される。

「2019年 『ハナコ@ラバトリー 新装版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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