くじらの御仕立さん (gateauコミックス)

著者 : 灼

• 一迅社 (2017年1月13日発売)

くじらの御仕立さん (gateauコミックス)の感想・レビュー・書評

尺が足りない感じ…3冊くらいかけて読みたい。
お互い大事なものを抱えながらそれでも譲れないどうしようもないものとの擦り合わせがもどかしくてよかった。

私事ですが初めて名前入りのサイン本を頂いてとてもとても嬉しかった。大好きな作家さんの生の筆跡は何物にも勝る代え難い幸せです…。

お向かい同士の呉服屋とテーラー。
和と洋の仕立て屋さんの二人。
ハーフで洋顔の方が呉服屋で
和顔の方がテーラーというのも面白い。

幼馴染から一歩踏み込むまでを
一冊かけてゆっくり描かれています。

過去の幼少期の話にページが割かれていて
現在の話の尺が少なめに感じました。
ショタは可愛いんだけども
大人の話がもうちょっと長く読みたかったなー。

お互いが相手に仕立てた服を着るシーンが
好きでしたね～。
しっくり来すぎてて怖いぐらいだった。

最後の最後まで全然くっつかないので
このまま終わるかと思ったけど、
ラストで怒涛の展開でエロまで至って
思いのほか激しめのエロでドキドキしましたｗ

髪で読みましたがトーンｔｎｋタイプ。
蜃気楼みたいにふんわりした感じだった。

商店街のお向かいさんで幼馴染、呉服屋・葉之介×テーラー・鈴成。距離が近すぎる故、お互いを知りすぎる故のもどかしさ、踏み込めない気持ちが良かったです。ただ、一冊表題なんですが、ここ踏み込んでほしいなと思う部分もあってもうちょっとじっくりと読みたかった。