ふたり住まい 親友の息子をやしなっています (メゾン文庫)

著者 :
  • 一迅社
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本棚登録 : 25
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758091114

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  • 絶対的カリスマの死を引き継ぐ物語。
    流れとしては、
    ・カリスマの死、謎のメッセージを残す
    ・主人公、さえない感じ
    ・少年を預けられる。戸惑うが、なんとか交流していく(読者は、オネショタ展開に萌える。でも謎のメッセージも気になる。そして、いつかこの日も終わるのではないか、旦那の動向も気になる。
    ・少年脱走。和解。
    ・料理展開。お弁当事件。キーボードプレゼント。ちょっと気まずくなる。
    ・謎のメッセージがあきらかに。
    ・このままハッピーかと思いきや、弁護士と旦那登場。こっから話のスピードが増す。
    ・旦那の試練を乗り越え、和解。
    ・主人公は成長し、少年も成長する。悪者の旦那と弁護士も実は良い人で、反転、カタルシスがある。
    ・キーボードを弾く。あとはお幸せに!
    といった感じ。続きが妄想したくなる、すっごく読みやすく良い小説だった。とくに、主人公のセリフが上っ面じゃなくて、真に迫っているから、良い。シンプルで、それでいて考え抜かれたものがある。カリスマの死をテーマにしたものとしては、もっとも文章を短く、すぱっと書いてると思う。他のカリスマの死の物語は、すげーセリフが長かった気がする。気のせいかもだけれど。

  • びっくりするような設定、軽妙な同僚との会話と、主役二人の触れあい。BOOKOFFの期間限定ポイントが明日までという事で、そんなに期待することなく100円コーナーで何気なく買っただけなのに、当たりでした。

  • 今はそれほど連絡をとっていない昔の親友から子供を託される。戸惑うし、断りたくもなると思うけれど、未樹を受け入れた久水の思い切りの良さがすごい。最初の頃の意思疎通が出来ていない感じはもどかしかったけれど、不器用ながらも少しずつ近づいていく2人は見ていて楽しかった。大切な人を失った2人が立ち直るために必要な時間だったのかも。と思えたし。出会ってからそんなに時間もたってなくて、手探り状態の2人。一緒に料理をしたり、買い物したりする日常を見ると、「家族」になっていっているのが見えて嬉しくなった。未樹のお母さんで久水の親友の茜の規格外さが垣間見えて、3人で過ごす時間もあればよかったな…と思った。

  • これはノベル系かな

    あっさり系、情景も思い浮かぶことができ、
    いろいろあるよなあ、なんて独り言
    二人を応援したくなる

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著者プロフィール

2015年、第3回富士見ラノベ文芸大賞にて応募作『風見夜子の死体見聞』が金賞を受賞。応募作を改稿した本作にて、富士見L文庫より作家デビュー。

「2016年 『風見夜子の死体見聞 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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