改訂第2版 シチュエーションで学ぶ 輸液レッスン

  • メジカルビュー社
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758317702

感想・レビュー・書評

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  • 好きになるには基本的な考えをしっかり身につけることが大切

    循環血液量は体重の7.5%
    献血で血管内に間質から体液が移動するから血漿量は一定に保たれる

    新生児は脂肪が少ないから体内の水の比率が70%と高い

    血液の分布
    循環系の血液の84%は体循環、
    静脈64 細動脈と毛細血管7 動脈13%
    肺血管9 心臓7%

    生食は原液、ブドウ糖液はただの水
    12は濃いめ、34は薄め

    乳酸リンゲル:肝機能低下してたら乳酸溜まってアシドーシス
    酢酸リンゲル:筋肉でも代謝されるから肝機能悪くても危険性へらせる

    1号:軽度の脱水、細胞外液欠乏でも比較的安全
    カリウム含まないから腎機能低下でも安心
    小児輸液の第1選択多い

    2号:脱水補給液。生食の半分のNa、張度
    1/2は細胞外液を補充、残りは体液全体を補充
    下痢による脱水に便利

    3号:イジ輸液。血漿Naの1/3-1/4
    一日に必要なNa、K、水。低張輸液製材だから疼痛、嘔気などでADH過剰分泌な患者に漫然と投与してたら自由水貯留、医原性低ナトリウム血症

    4号:術後回復液。K含まずNaは生食の1/4-1/5
    透析患者の維持輸液として有用。医原性低ナトリウムに注意

    生食Na濃度は154mEq/L
    理論的には308mOsm/kg・Hだけど実際は282
    (実際の溶液は理想溶液と異なるから。)
    血漿水のNa濃度は152mEq/L、280mOsm/kg・H2O
    血漿Na濃度は140mEq/L
    血漿は、血漿水・蛋白・脂質から構成

    輸液の分布
    等張液と自由水に分解
    等張液=間質と血漿に3:1

    血漿浸透圧=2×Na+血糖/18+BUN/2.8
    血漿張度=2×Na:細胞内外の水の移動

    1日な必要な水分=体重kg×30ml

    絶飲食状態の患者に輸液療法するなら
    必ず血液電解質測定、体重尿量はかる
    低ナトリウム血症に注意

    Na+ 1mmol=1mEq=23mg/L
    Ca2+ 1mmol=2mEq=40mg/L
    NaClの分子量は58.5(23 35.5)
    NaCl 1gは、1000(mmol)÷58.5(g)=17mmol=17mEq
    NaCl 1g=17mEq
    KCl 1g=13mEq

    ツルゴール:高齢者なら比較的皮膚の弾性組織が保たれている大腿内側や胸骨部の皮膚でツルゴールを評価することが好ましい
    若年者や肥満では軽度の体液量減少ではツルゴール低下しない

    脱水の評価は組み合わせて総合的に行う
    陽性尤度比は10以上だと有用だけど1番でかい毛細血管再充満時間の延長ですら6.9しかない
    仰臥位と立位で脈拍↑、血圧↓

    投与速度を考えてっていわれたら?
    →一日の投与量(体重×30ml)を時間(24h)で割る!

    Naバランス:細胞外液量
    水バランス:血漿Na濃度

    浮腫:間質液が増加した結果みられる、触知できる腫脹

    NaCl=Na×2.5 g

    ループ利尿薬
    静注:5分以内に効果、30分以内に最大効果2h持続
    経口:ラシックス(last six)効果は6時間続く
    長期間で作用減るので、併用したり回数増やしたり

    サイアザイド:皮質に作用(⇔ループは髄質)
    髄質の尿濃縮機構に影響しない。
    半減期長いから1日1回
    糖尿病リスクになる。(低カリウムによる?

    アルドステロン遮断薬
    二次性アルドステロン症(肝硬変の腹水、ネフローゼ、うっ血性心不全:細胞外液量↑なのに有効循環血漿量↓でRAA亢進してる)にもよくきく
    ループ+サイアザイドで低カリウム血症おこるからアルドステロン遮断薬つかえばよい
    効き出すまで48時間

    K多いと血圧はさがる
    血圧下げるだけでなく、心血管イベント、脳卒中、死亡リスク下げる。

    高アニオンギャップ性代謝性アシドーシス
    KUSSMAL-P
    diabetic Ketoacidosis
    Uremia
    Salicylic acid
    Sepsis
    Methanol
    Alcoholic,aspirin intoxication
    Lactic acidosis
    Paraldehyde

    BE:ベースエクセス
    ハリソンに出てこない
    pH7.40にするのに必要な酸、塩基

    低カリウム血症に低マグネシウム血症の合併あり




  • 2015年8月新着

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著者プロフィール

【監修者プロフィール】
小松康宏(こまつ・やすひろ)
1984年、千葉大学医学部卒業。聖路加国際病院副院長・腎臓内科部長を経て、2017年11月より群馬大学大学院医学系研究科医療の質・安全学講座教授、2018年4月より群馬大学医学部附属病院特命副病院長。東京女子医科大学非常勤講師。慢性腎臓病の名医として知られるが、「神の手」より大切なのは、医師・看護師・栄養士・薬剤師らが緊密に連携しあう「チーム医療」との信念をもつ。「患者本位の医療」を実践する立場から、「腎臓病SDM推進協会」の代表幹事として、共同意思決定に基づく治療法選択の普及に努めている。著書に『慢性腎臓病患者とともにすすめるSDM実践テキスト――患者参加型医療と共同意思決定』(共著、医学書院)、『腎臓病診療に自信がつく本』(カイ書林)、『シチュエーションで学ぶ 輸液レッスン』(共著、メジカルビュー社)、『腎臓病にならない、負けない生き方』(サンマーク出版)など。

「2021年 『名医が答える! 腎臓病 治療大全』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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