- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758410212
感想・レビュー・書評
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「華竜の宮」の上田さんのデビュー作と云う事で、はずれでないだろうと思い、いつ読もうかあたためていた一冊。
大事に読むつもりが一気読みしてしまった(笑)
一作目と云うだけあって、若干文章も展開もソフトで読みやすいと思いました。鋼の様に重厚でいて繊細な細工物の様な文章は、この作品からスタートして作られていったんだなあと、著者の歴史を感じました。
人と技術の調和とか、人による人の進化とか、そう云う世界観は上田SFぽくて読んでいて心地良かったです。好きな人は、本当に一気に楽しめる一冊です。
カナビスさんの表紙に惹かれて単行本を手にしてしまいましたが、文庫版は改変が有ったとか!?ああそっちも読まなくちゃ(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
命の価値を考えさせる重いテーマですが、テンポよく読める冒険譚でした。世界設定もこういうのは好きです。
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アデリーンと水島がこうなるとは予想外でした。
警察小説のような展開も僕の好みです。また、火星というフロンティアが舞台なので、西部劇の趣もあります。
これは本当にまだ序章のような感じですね。これからいろんな事が試されるのだと思います。
文庫版はどう書き直されているのか、これでいいような気もしますが、やはり読んでみたい。 -
火星を舞台にしたSFサスペンス。
火星の峡谷を埋め尽くすようにして建設された都市。設定は緻密ですぐに夢中になった。
凶悪殺人犯と刑事との攻防、不可解な事故、遺伝子改良され産まれた新人類の少女との出会い。
面白かった〜世界観を楽しめた。 -
SFというよりも壮大なラブストーリーだった。タイトル通り。
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前半は微妙。後半は楽しめた。
火星が舞台だが、必ずしも火星でなければならない必要は無い気がする。NIGHT HEAD と同じようなネタ。もしくは、ガンダム SEED かな。 -
ジャンルはSFなので未来設定で科学も発達している世界ですが
なんでしょうかこの方の作品はとても骨太で土っぽい感じがします。
他のSF作品は読んでいてとても無機質で精錬された感じがするのですが
「火星~」は読んでいて人の匂い、血や汗が感じられる。
火星に手首に巻かれた「リストコム」や「新人類の少女」と
SF風味満載なのになんだかハードボイルド的なモノがある。
暴力や痛みがなんだか身体に食い込む
思いや感情が心に食い込む。
人間が人間らしいのですかね。
「リストコム」にしても今の時代から見れば十分に未来の代物ですが何と言うか今まで読んできたSF作品よりかは近い感じがして人間臭い。
多分そこが味なんだろうな。 -
2015/2/8
久しぶりに読み返す。
ああ、なじみ深いでもちょっとだけ違う感覚。
たぶん一回目に読んだ時と違う感覚。
それを感じるのは経験を経たから。
また、いつか読み返したい。
2014/5/23
これからって感じ。
続きが気になる。
どこか、今を映す過去の鏡だよね。