- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758410328
感想・レビュー・書評
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このかたの印象はかつて、武田百合子さんの富士日記の中の花子さんのイメージでしかなかった。 文章を読んでいて、口調や表現に百合子さんに似ているなと思えた。
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時間を感じさせないところが好き
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つい先日の朝日の夕刊に武田百合子の日記を須賀敦子が愛読していたという話がのっていて,そういえば娘さんの武田花の文章はよんだことがなかったなと思って図書館で借りて読んだ.
富士日記を意識して書かれたのかわからないが,武田百合子に通じるような文章.添えられているスナップ写真もよかった.たべものの話がよく出てきた.
日曜の朝.ひととおり家事が終わってコーヒーで一息つきながらしみじみ読んだ. -
ブックデザイン/鈴木一誌・藤田美咲
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図書館で借りた。モノクロの写真とエッセイ。あっと驚くこともなく、淡々とした日常なのに、心の奥がじんわりしたり、そわそわしたり。好きな文章です。猫の写真もカメラ目線なのが好き。野良猫と目が合ったりこっち見てるとどきりとする。
2015/09/01 再読 -
猫の写真家だけあって、とても写真が素敵。エッセイは普通かな。母親である武田百合子さんが登場している場面は、彼女の突き進むような性格が出ていて面白い。
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私にとって、野良猫ばっかり撮っている人、というイメージの写真家さん。
このエッセイ群を読んでいると立花隆が「半分猫のような人」と評していたのが納得できる。
昨今は旅行と言えば遠出、海外も珍しくなく、むしろそのくらい行かないと旅行じゃないよなんて感じさえするけど、野良猫を探すという目的があれば狭い日本国内の寂れた田舎をうろうろ歩き回るのも立派な旅行だよなぁ、なんて感心しました。 -
百合子さんの長女,写真家である武田花さんによるフォトエッセイ。
寂しい町の小さなレストランで見かけた変わった客,焼き芋売りのバイトのこと,老女と差し向かいで食べる巨大なおはぎ,出来事のすべてが飾らない素直な感性で語られる。どこかおかしく,どこかかなしく,でも何だか元気になる,というような文章を書く希有なひと。 -
私の好きな写真家武田花さんの
フォトエッセイ集。