彼女の命日

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.27
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本棚登録 : 99
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758410724

感想・レビュー・書評

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  • 1年後2年後、次はどうなるんだろう…という気持ちでさくさく読めた。
    死んでしまったらそこで終わり。生きている人は日常が続いていく。当たり前だけど、それに気づいていく葉子の気持ちを想像すると切ないね。
    自分がいなくなった後の、残った家族のその後は、知りたいような知りたくないような。
    取り残されていく焦りとか悲しみを感じてしまいそう。

  • 新津きよみさんは大好きな作家の一人。
    読みやすいのももちろんだけど
    女性心理が上手い。 特に主婦感覚っていうのかな…そういうのが。
    心理サスペンスですね。

    これは特に気に入った一冊。
    グイグイ読んでしまいました。
    最初『他人の体を借りて』みたいなあらすじを読んだとき
    こう言うのって好きじゃないかも…と気にしつつ読んでみたら
    これがなかなかどーして(笑)   お勧めです。

  • これは、ファンタジー、なのかな。
    10月1日に殺された女性が、一年に一度、命日だけ、山手線に乗って眠った女性の体に魂が入り込む、というお話。

    第一章はミステリーの要素もあり楽しく読めた。
    誰でも、自分の死後の世界は気になるし、家族がどうしてるか知りたいよね。

    だけど、3年目、4年目と重ねるごとに、ネタ切れなのか?、主人公の魂は、宿主?の精神と会話ができるようになっていく。
    そのあたりは、ごちゃごちゃしてたな。
    宿主が何者なのか調べるのも、謎解き要素のひとつだったのに、後半は宿主の一人語りもあり。

    妹が、姉の魂に「もう戻ってこないで」とはっきり言ってたのが切なかった。家族であっても、本気で迷惑がられていて。
    あれは苦しいわ。

  • 主人公が命日に他人の体に憑依する設定は引き込まれました
    最後に主人公の葉子がかすかに微笑んだのはすごく切なかった
    著者の好きな作品の一つです

  • 図書館でこの本を手にし、最初の一行を読んだ時に
    なんだか興味が湧いて借りた。
    葉子の命日に一日だけ他人の体を借りて蘇るという設定に
    どんどん引き込まれて一気に読めた。
    ただ犯人に関して、必死に捜したりあるいは憎悪感などの描写が
    もっと欲しかった。しかしこれだけ夢中になって読んだ本は
    久しぶりだった。

  • ■ 14188.
    〈読破期間〉
    2014/9/27~2014/9/28

  • 自分の死の真相をさがす

  • 最近 私が読んでる本
    なんか似たような傾向のものが多い気が。
    けど、全くの偶然なんですが。
    中身もよく知らず、パッとタイトルだけで選んだ本もあるし、
    最初の数行読んで決めたとかもあるし。
    不思議。。。

    この本は、タイトルでこんなかなと想像してましたが、
    かなり想像と違ってました。

    死後に誰かのカラダを借りて
    自分の家族のその後を確認しに行く。

    死んだ本人は いいかもしれないけど、
    生きてる人(カラダを乗っ取られた人)にも
    その日の予定や生活があるわけで。。。

    どんな風に展開するのかな、と思いましたが、
    まあ 無難というか そうだろうな、という感じかな。

    私は 亡くなった母親に
    夢でも会いたいと思っているので、
    こんな風に会いに来てくれたら
    うれしいかも。

  • 一年後にちゃんと借りた身体のことを確認する葉子サンが好きだなぁ。
    設定は好きなんだけど、犯人は設定と関係なくポーンと捕まって拍子抜け。
    個人的にはラストがイマイチ。。。

  • 途中まで面白かった。
    色んな女性の中に主人公が憑依することで、どんな人物でどんな環境にいる女性なのかが分かって行って、興味深かった。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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