破滅の石だたみ

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 128
レビュー : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411127

感想・レビュー・書評

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  • 『正直じゃいけん』 に続く、ここ10年の町田康のエッセイ57編です。内幕情報や書評はめっぽう面白いです。最後の 「伊八のいる風景」 は私にはわかりませんでした。
    破滅の石畳は唐突にあった。足を踏み入れた瞬間、ひやっ、とした。しかしすぐに、なんだこんなもの。ただの道じゃないか。そう、自分に言い聞かせてずかずか路地に入っていった。それから十年、特に破滅することもなく、アホーな文章を書いてその日を暮らしている。そして、いま思うのは、もしかしたら自分はあれからずっと、長い長い、破滅の石畳を歩いているのではないか、ということ。そしてその石畳はこれからもずっと続くのではないかということ。

  • 久しぶりにマーチダさんのエッセイを読みましたけれども、やっぱし面白かった!…ような気が致します。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    マーチダさんのエッセイというか、小説とかってアレなんですよね、内容そのものよりも文章が気にかかって最後まで読んでしまうパティーンなんですよね(?)。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    この随筆集もまさしく上記のノリで最後まで読んだんですけれども、掲載された時期に大分差があるのかどうだかは知りませんけれども…随分昔の内容のものだな、と思ったり比較的新しめのものだな、と思ったりしてまあなんというか、とっちらかった感じがしたんですけれども、面白かったのは事実です!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    最後の小説というか、パーソナルコンピュータのことを書いた短編だけちょっと意味がよく分からなかったんですけれども…まあ、マーチダさんということでご愛嬌…ということで(!)。さようなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 町田康が他人や著書をちゃんと評する時ってのは明らかに本音の言葉を躊躇していることがあり、こちらも気恥ずかしい思いをさせられるんですが、そうかと思えば一言でピシャリと「いいね!」感を醸し出してることもあり、しかもしれがウィットに富んだものではなく直情的だったたりするものだから、その辺がすごいなと思いますね。

  • 初出一覧、「不明」が結構あって楽しい。

  • 前半めちゃよかった。後半この手のどっかに投稿してる系のなんとなく気遣いの見えるまじめーな町田康はなんか煮え切らなくてだれてしまった。

  • 皮膚科で帯状疱疹と診断されて4日目。
    痛みはいや増しに増すばかりで、苦悶の日々を送っている。
    上半身の左側に終始焼けただれたような疼痛があり、そこへ持ってきて断続的に心臓を鷲掴みにされるような激痛が襲うのだからたまらない。
    もしこの痛みを取ると約束してくれるなら、私はこれまでの全ての罪を満天下に告白して懺悔するつもりである。
    はっきり言って人間を止めたいほどの痛みである責苦である地獄の業火に焼かれる思いである。
    しかも世の中は春の大型連休と言って、ぽかぽかと春めいて何だかすっかりいい気分のところへさして、お上から「仕事もせんで結構。大いに欲望を発散し英気を養え」などとのご下命。
    これに気をよくした人民は随意に方々へ出向いて野山で草花を摘んだり美食を頬張るなどして実に愉快に過ごしているが、元来鈍くさい自分はそうして病魔に襲われて狭い和室でひとり悶絶、昏倒しているのである。
    いたたた、ほら、これを書いている間にも、もう、何度も、激痛に、襲われて、いる。
    読点にその雰囲気の一端が現れているかと思ふ。
    前置きが長くなったが、春らしい陽気の中、陽光を浴びて世の中がルンルンしている時に一人病の床に臥せっているというのは、これはもう思い浮かべてもらえば分かると思うが実に陰々滅々たる光景で、実際ただでさえ身体が不調であるのに加えて精神までが衰弱し、気付けば森田童子の「僕たちの失敗」を口ずさんでいたりする。
    放っておくと塞ぐ一方なので、少しでも気分を盛り上げようと書斎の本棚から手に取ったのが愛読している本書。
    つまり、再読である。
    だから、感想は書かない。
    でも、一言。
    ありがとう。

  • 新聞などのエッセイを集めたもの。

  • 10年間のエッセイの寄せ集めではあるが、いいものが沢山あった。告白創作秘話。町田が選ぶベスト10。芥川賞受賞時のあれやこれや。とりわけ「言葉をどこに投げるのか」「俺はいまだに新人ですよ」「どうしたらよいのか」などは、衒いなく真摯に自らの真情を語っており、激しく心打たれた。「既にあるような小説は、既に誰かが書いているのだから、それを真似したところで当人には決して敵わない、だったら自分は誰もやらなかったことをやってやろう。しかし、こんな難しいこともない。なぜなら開拓できるところは既に開拓され尽くされており、人がそこを耕さないのはそれなりの理由があり、そこを耕すのは難事であり、嘲笑の対象ともなりかねない。書くのは難しかったが果敢にチャレンジした。滅茶苦茶もやり、強い批判も受けたが、同時に支持してくれる人もいた。同じ土地に居続けて円熟し、庭木の造作や池や灯籠の配置を変えて悦に入るのではなく、猛々しい雑草と格闘し、あるいは深山に分け入って魑魅魍魎、この世のものでない者どもとも出会いたい。なぜなら、そうしないと新しいものを齎すことはできないし、それよりなにより自分自身が面白くないからである。」町田氏の果てしない挑戦を心から応援したい。

  • 相変わらず滅茶苦茶で面白い。銀河の果てで爆発したくなるという気持ちがとてもよく分かる。そんな時ある。

    ふいに笑かしてくるので、なるべく一人の時に読むのをお勧めします。

  • 言葉遣いが大好き。破滅的に書いてるけど、ほんとは客観的。パンクな優しさにいつも惚れる。

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