いろあわせ―摺師安次郎人情暦 (角川時代小説倶楽部)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 90
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411639

感想・レビュー・書評

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  • 摺師の技法にあわせた五編。
    五編に登場する武家娘の友恵という魅力的な女性が出てきて安次郎との将来を期待して是非続編を読みたいです。
    「お江戸下町人情話これいいですね」

  • 摺師安次郎の男っぷりがいいねぇ。ほか著者の描く登場人物は、やさぐれのすさんだ野郎であっても、しまいには人情の欠片をのぞかせてくれる。おなご連中は一様にきっぷがよくてしっかりモノ、対するおとこどもは不器用で何かしら抜かりがある。お江戸の町人まちで、そんな面々が支え合って生き生きと日々を過ごす。「この仕事は合わないじゃねえ。こっちが合わせるんだ。仕事があんたを選ぶんだよ」・・・はい!

  • 火事で家族を失った安次郎。摺師職人として働く。しかし、武家出身であるため、目端が利き、いろいろな事件を解決していくお話。
    お利久さんと良い中になるかと思いきや、幼馴染が登場。
    シリーズ化されているのでしょうか。続きを読みたいです。

  • 面白かった。
    今回の主人公は行動力があって良かった。
    周囲の人間に気遣いができるけれども、自分への好意には無頓着。朴念仁なのは著者の他作品と同じ。少しやきもきする。
    子供のことや女性のこと、義理の両親、仕事。
    気になることは多かったけれども結論はなかった。
    出版から時間が経っているし続編はないのか。

  • いけそうな気配なのに、
    人畜無害小説から逸脱せず。
    続編もありそう。

  • L 摺師安次郎人情暦

    摺りの技法にあわせた賞タイトル。
    摺師の安次郎はその仕事ぶりから指名がかかるほどの摺師。女房には先立たれ一人息子は義理の両親の元で暮らしている。自分の両親兄弟は12歳?の時の火事で行方知れず。その後の摺師の親方の元に弟子入りして育てられた過去を持つ安次郎。


    親方もよく安次郎を引き取って、よく安次郎も町屋に慣れたなぁと現実的なことを思ったりして。

    これ以降シリーズは出ていないようだが、キャラ的にこれで終わりにするのは惜しい面々ばかり。

  • 梶さんってシリーズっぽく書き始めるけど、続かないの多いよね?

  • 面白かった。摺師という設定もユニーク。
    シリーズ化してもっとじっくり読ませて欲しい。

  • 登場人物それぞれの今後が気になります。
    続編を希望します。

  • 江戸話に浮世絵を扱った作品は数あれど、摺師が主人公はあまりなかったような。各章の題名が擦りの技術で、内容も合っていた。登場人物も良い。続編もあるのかな?

  • 浮世絵師の名が付いた時代小説は数あれど、なかなかその彫り師や、ましてや摺り師を主人公としたものは、ほとんどありませんね。
    それだけに、市井の生活を感情豊かに描いたこの作品は実にほっとした読後感を持たせてくれます。
    ぜひ、続編を読みたいモノです。

  • おもしろい!
    お江戸の下町人情話、好きです

  • 私の大好きな神田明神下周辺の人情話、ということで読みました。
    江戸時代の下町情景を、摺り師という職人の長屋生活を舞台に活き活きと表しています。
    第一話から五話まで「摺り」の技法に合わせた物語の作り方も素晴らしいです。

  • 摺師というのが気になって読みました。
    掏摸と勘違いしてた。フッ。
    面白かったです!

  • 副題に「摺師安次郎人情暦」とあるとおり、錦絵の腕利きの職人だ。彼を取り巻く親方や弟弟子、長屋の人々など脇もしっかり固めてあってよかった。

    初読みの作家だったが、読み応え充分。連作になりそう。

  • 面白かった!(*^_^*)錦絵の摺師である安次郎が次々に身の回りで起きるやっかいごとを、やわやわと解決。弟分の直介が「兄い、大ぇ変だ!一大事だ!」と摺り場に飛び込んでくることから始まる話が多いんだけど、その直介、時代もののキャラとは思えないほど、今どきのちゃっかりした憎めない若者っぽくて、それがまた可笑しくてね。(親方の娘さんが好きで、それをちっとも隠さないところとか。(*^_^*))安次郎の住む長屋の面々、お得意先の人々、居酒屋の女将や常連さんたちなど、まぁ、お決まりの登場人物とも言えるんだけど、それぞれが、自分の背景を背負っていて(実は安次郎も!)、その心の襞が丁寧に描かれているところも読んでいて気持ちがよかった。馬連でさっと摺り上げる作業の過程も面白かった。色を合わせて綺麗な仕上がりになったり、失敗したり、また、様々な工夫が施され、ゴージャスな錦絵が出来ていく様子が楽しい。一話で1、2回のテレビドラマになりそうかな、なんて、なぜかファンでもないのに、安次郎には反町隆志の顔が浮かんでしまった。直介は・・・柄本祐くん(こちらはファンです。(*^_^*))なんてどうだろ。梶よう子さん、いいよね、と思ってたけど、この作品はこれまでで一番好き。(*^_^*)また、次回作に期待したいです。

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著者プロフィール

東京都生まれ。05年「い草の花」で九州さが大衆文学賞大賞を受賞。08年「一朝の夢」で松本清張賞を受賞し、同作で単行本デビューを果たす。’15年、幕末に浮世絵を守り抜こうとした絵師たちの姿を描いた『ヨイ豊』で第154回直木賞候補になり、歴史小説家として大いに注目さる。その他の著書に『花しぐれ 御薬園同心 水上草介』『連鶴』『墨の香』『父子ゆえ 摺師安次郎人情暦』『赤い風』『はしからはしまで みとや・お瑛仕入帖』『番付屋新次郎世直し綴り』『お茶壺道中』『とむらい屋颯太』などがある。

「2019年 『北斎まんだら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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