蜜姫村

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.24
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本棚登録 : 370
レビュー : 94
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411653

作品紹介・あらすじ

変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。-みんな健康的過ぎる…医師もいないのに…。

感想・レビュー・書評

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  • アリを追って山村にやって来た昆虫学者とその妻の医師。
    村に何らかの秘密があるというところまでは先が気になっていい感じなのに、そこから先があまりにも突拍子なくてガッカリ。
    この部分がありそうな話だとゾゾーっとしてよかったのにな。

  • 変種のアリを追って人里離れた村に迷い込んだ昆虫学者は村の人々に助けられ命を取り留めた。
    翌年フィールドワークのために、妻を伴ってその村を再訪。決して上ってはいけないと言われた石段を上った彼は戻ってくることはなかった。
    残された妻は夫を待ち、その村で夫との間に出来た娘を生むが、娘が病に倒れたことで妻は信じられない因習のなかに取り込まれる。
    そこから成長した娘の話になるのだが、それ以前の掘り下げが浅かったのでは。

  • 因習めいた村の話、崇められる蜜姫と黒王の存在、とテーマが好きな感じだったので、引き込まれました!
    各キャラもすごくキャラが立っていたし、一人ひとり存在感があります。
    だからこそ、もっともっと掘り下げられたと思います。ラストは尻切れトンボというか、いい意味でも悪い意味でも、物足りないかんじです。

  • ドロドロ気持ち悪い場面あり。続きが読みたくて、一気読みは久しぶり。
    最後があっけない。蜜姫、そう終わってもいいの?

  • 帯の「すごいすごいすごい!」に惑わされてもーたー。(´・з・`)

  • 陸の孤島
    閉鎖的な村人と秘密
    おぞましい掟
    すごいです
    手に汗握るってこういうことか。 あんまりにも気持ち悪いから挫折するかと思いきやすんなり読めました


    ネタバレ含みますが
    密姫がカッコイイと思った
    約束は違わない 恥と知っているから
    側面から見れば悪を突き通し、もう一面ではひたすら高貴
    双子の運命は悲しすぎる
    最期に呟いた言葉が痛い
    静かに迎えるラスト
    密姫ゆずりの高貴
    少しは曲げれませんか
    悲劇を


    2011/11/28

  • 劇画の原作本を読んでいるような気分になりドンドン先を読みたくなりました。物語の展開、描き方、スピードが素晴らしく、少々グロテスクな描写も含めて筆のたつ作家だと関心しました。

    ワタシにとっては新鮮な作品で一揆に読んだしー、印象的なので☆5

  • 昆虫学者・山上は日本にはいないはずの奇妙なアリを見つけ、山中に迷い込む。どうしてもそのアリが忘れられない彼は、後日、妻で医師である和子を伴って、その土地で長期のフィールドワークを開始する。山深い無医村。高齢化が進んでいるのに、矍鑠とした村人が多いことに、和子は違和感を抱き始める。一方、目当てのアリをどうしても見つけられない山上は禁忌とされた地区に踏み込もうとしていた。
    ・・・・・・・

    悪くない。嫌いでもない。だがどこか物足りない。
    一部、必要以上にグロテスクと感じる描写はあるが、作品全体が下卑ていると感じるほどではない。表紙の加山又造の絵が象徴するような、薫り高いしんとした怖さもある。官能的であり、ロマンティックでもあり、別世界で夢を見たような感はある。
    作品としてきれいにまとまってはいるのである。だが、異界のお約束ごとを組み立てて、小さく、というか、浅く閉じた世界になってしまっている感じがする。
    なんだろう、と考えてみるに、多分、説得力が足りないのである。それは理路整然としたものでも、理屈抜きの力技でもよいのだけれど、現実世界と違う世界を描いたときに、「うん、これはありそうだ」と思わせる何かが、この作品には欠けているように感じる。
    和子が医師であるようにはまったく感じられないとか、村人が掛かる病気がいずれも種類の違う奇病なのはおかしくないかとか、昆虫の造形が生かし切れていないのではないかとか、個々に挙げれば違和感のもとはいくつかあるのだけれど。
    なんだかイメージビデオを見せられたような、「こんな感じの世界なんですよー」というような、ふんわりとした心許なさがあって落ち着かない。
    せっかく「桃源郷」を描くのならば、もっと胃の腑にずしんと来るような説得力が欲しかった。

  • 2017.9再読。

  • 珍しい昆虫を追いかけ山深い村に引っ越してきた夫婦と、その娘のお話。
    なんとなく中途半端に見えてしまうのは、自分たちの気持ちよりも村の事を一番にした敵側の人々のせいでしょうか。
    それにしても先代と当代の黒王の力に疑問が出る形で話がすすんでいきました。そこどうなるんだろうと思っていたので特に何もなくて残念でした。

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プロフィール

1970年北海道札幌市生まれ。2006年、「夏光」で第86回オール讀物新人賞を受賞。2010年には『あの日にかえりたい』で第143回直木賞候補となる。他の著書に『花が咲くとき』『メグル』『願いながら、祈りながら』『向かい風で飛べ!』など多数。

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