蜜姫村

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.24
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  • (22)
  • (10)
本棚登録 : 412
感想 : 99
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411653

作品紹介・あらすじ

変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。-みんな健康的過ぎる…医師もいないのに…。

感想・レビュー・書評

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  • アリを追って山村にやって来た昆虫学者とその妻の医師。
    村に何らかの秘密があるというところまでは先が気になっていい感じなのに、そこから先があまりにも突拍子なくてガッカリ。
    この部分がありそうな話だとゾゾーっとしてよかったのにな。

  • 約束を破らない。
    残りのページが少ないのに回収仕切れてなく、どんな展開になるのか最後までわからなかった。

  • 読みやすいので思いのほか感情移入してしまい、夜なべして一気によみふけってしまった。本日午前3時半過ぎに読了。

    アマゾンやブクログでの評価は分かれるが、私は純粋にライトノベルや漫画、アニメ感覚で楽しめた。
    何がって…いろいろと好みのシチュエーションが満載なのだ。ぐふふ…w

    もともと新聞の書評欄をみて気になってチェックしていた。
    「村人が何か秘密を隠している、秘境の村」
    ありがちだが、そういう設定大好き!
    読み進めると案の定不穏な空気が漂ってきて、グロい描写も登場するのだが(最近のアニメに出てきそうな)、そのうち話の主軸が"身分を越えた禁断の恋愛"にシフト。←ここが評価の分かれるところなのかもしれないが、私にとってはツボだった。

    最期まで敬語の長身イケメン青年に胸キュンww
    接吻シーンが官能的(*´Д`)ハァハァ

    勢いで★5つけようと思ったけど、
    華竜の宮や新世界よりが★4.5なので、相対的にそれはいかんと思い、かつ他の人のレビューみてそれを思いとどまったw

    全体的にストーリーに意外性があるわけでもなく、結局ホラーの味付けがしてある駆け落ちモノで終わってる点は確かに物足りない。

    他の人のレビューに書いてあったのだけど、誇り高き蜜姫は「優子を悪いようにはしない」との約束を守って自死したわけだが、「村人を守る」という約束はどうしたのか? 蜜姫ブレてない!と思わせておいて、そのへんちと矛盾。

    それに蜜姫サン、やってることグロいから一見悪い怪物ぽいんだが、体張って村中の病気吸い取ってるんだから彼女が一番悲劇のヒロインだよな。
    あと、黒王も悪役の印象受けるけど、彼もまた定められた運命に身をまかせるしかない立場。彼の心境や葛藤みたいな描写があったらもっとグッと話の奥が深くなっただろう。せっかくイケメンの双子兄なんだからさ、もっと魅力描いて欲しかった。
    紅蝶さんも含め天上人はみな重い運命を背負ってるんだよ…。

    でも、優しく強いイケメンの大蜂に胸キュンできたので、
    わらわはそれで十分満足じゃww
    本の魅力のひとつって、自分が別世界に浸れることだから、現実逃避したい今の私にとっては、結末とか整合性とか伏線回収とかそんなことより、読んでる時わくわくしたりどきどきしたり、胸キュンできれば、それで幸せなのです。

    乾ルカの作品は「6月の輝き」に続いて2作目。

  • 陸の孤島
    閉鎖的な村人と秘密
    おぞましい掟
    すごいです
    手に汗握るってこういうことか。 あんまりにも気持ち悪いから挫折するかと思いきやすんなり読めました


    ネタバレ含みますが
    密姫がカッコイイと思った
    約束は違わない 恥と知っているから
    側面から見れば悪を突き通し、もう一面ではひたすら高貴
    双子の運命は悲しすぎる
    最期に呟いた言葉が痛い
    静かに迎えるラスト
    密姫ゆずりの高貴
    少しは曲げれませんか
    悲劇を


    2011/11/28

  • 劇画の原作本を読んでいるような気分になりドンドン先を読みたくなりました。物語の展開、描き方、スピードが素晴らしく、少々グロテスクな描写も含めて筆のたつ作家だと関心しました。

    ワタシにとっては新鮮な作品で一揆に読んだしー、印象的なので☆5

  • 昆虫学者・山上は日本にはいないはずの奇妙なアリを見つけ、山中に迷い込む。どうしてもそのアリが忘れられない彼は、後日、妻で医師である和子を伴って、その土地で長期のフィールドワークを開始する。山深い無医村。高齢化が進んでいるのに、矍鑠とした村人が多いことに、和子は違和感を抱き始める。一方、目当てのアリをどうしても見つけられない山上は禁忌とされた地区に踏み込もうとしていた。
    ・・・・・・・

    悪くない。嫌いでもない。だがどこか物足りない。
    一部、必要以上にグロテスクと感じる描写はあるが、作品全体が下卑ていると感じるほどではない。表紙の加山又造の絵が象徴するような、薫り高いしんとした怖さもある。官能的であり、ロマンティックでもあり、別世界で夢を見たような感はある。
    作品としてきれいにまとまってはいるのである。だが、異界のお約束ごとを組み立てて、小さく、というか、浅く閉じた世界になってしまっている感じがする。
    なんだろう、と考えてみるに、多分、説得力が足りないのである。それは理路整然としたものでも、理屈抜きの力技でもよいのだけれど、現実世界と違う世界を描いたときに、「うん、これはありそうだ」と思わせる何かが、この作品には欠けているように感じる。
    和子が医師であるようにはまったく感じられないとか、村人が掛かる病気がいずれも種類の違う奇病なのはおかしくないかとか、昆虫の造形が生かし切れていないのではないかとか、個々に挙げれば違和感のもとはいくつかあるのだけれど。
    なんだかイメージビデオを見せられたような、「こんな感じの世界なんですよー」というような、ふんわりとした心許なさがあって落ち着かない。
    せっかく「桃源郷」を描くのならば、もっと胃の腑にずしんと来るような説得力が欲しかった。

  • 帯の〝すごいすごいすごい”にひかれて、手にしてみた初めて読む作家さん。世界観は決して好きとは言えないのだけど、気づいたら夢中で読み終えていた。

  • 出だしからはいい感じに面白く読み始めたんだけど、読後感は「劣化版 新世界より」…?? もっと、ミステリーとしての緻密さが欲しかった。これは、ミステリーでもホラーでもなく、ファンタジーですね。

  • 「ミツハの一族」「てふてふ荘へようこそ」の2冊が面白かったのでタイトルに惹かれて読了。
    伝記的な感じのお話。人里離れた山奥の村には秘密があって……と言う。

  • ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか?母が必死に逃げた所に、娘が戻ることが。どっちの能力も持って。時代感が不思議だった。大蜂はやはりあそこで死んだのか?そこから1人で育てるのは大変だったろうなぁー。

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著者プロフィール

乾ルカ

1970年北海道生まれ。2006年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。10年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『わたしの忘れ物』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆した。近著に『明日の僕に風が吹く』『龍神の子どもたち』がある。

「2021年 『おまえなんかに会いたくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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