- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758411653
感想・レビュー・書評
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メチャクチャな設定とズッコける展開 にもかかわらず 一気読みさせる著者の文章力に星5つ(・ω・)ノ
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実際あったらこわい…おそろしい…でもおもしろかった!!
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表現的にはホラー系が強いけど、ファンタジーの世界に浸ってせつなさにキュンとなるのもありでお得感が高い。
日常の疲れに心が乾いてしまっている時にいいかも。
ストーリーは単純で佳境に入るとぐんぐん読める。
罪のない良い人の死があまりにも悲惨で、そんなグロい表現にしなくてもと思ったりもするが、最終的には後味が悪くなくて救われた。 -
新聞の書評で興味を持って読んだ。
額縁。スーパーヒロインの登場で終幕となる。
グロ、エロとある、昔ながらのノベルズを思い起こされる内容。 -
変わらず、ホラーっぽいですが、そんなに怖さがありません。運命というか約束というか、それを代々受け継がれる悲劇?3代に渡る家系の物語。大人のおとぎ話みたいな感じでした。
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とっさに幽遊白書の食脱薬師を連想したが違っていた。
蜜壺蟻からは腹に蜜を溜め込まれた人間が、
洞窟にぶら下げられている構図を予想したがそうでもない。
蟻の生態系を模した秘里かと・・・
実際に話が進むと早々に先が見えてくるが、
生物の肉体を「壺」とする発想は面白く、
生理的不快を喚起する描写を好みとする人には適している。
運命だとしても、「東京から来た夫婦」が憐れ。
夫が禁を破るのを、妻は何がなんでも阻止しなければいけなかったのに・・・
夜に独りで読んだので怖かった。
後日探すときに「ミステリ」としては思い出さないだろう、
と思いホラーにカテゴライズしてみる。 -
これは伝奇ミステリー・ロマンというものだろうか?ファンタジーのジャンルに分類されるのだろうけれど、これまでの乾さんの評価を下げかねない作品。戦国時代の落人伝説を題材に、山深い越後の山奥の集落にひっそりと残されていた、とある秘密について、謎めいたストーリーが展開されていく。 乾さんらしい、ややグロテスクで不気味な表現は控え目。時代を前後させながら、おどろおどろしい血の因習の必然性を説いていく。途中からある程度、展開が予測できるのだけれど、どんな決着をつけるのかだけが興味をひく。その割には終盤の展開が寂しい。どうせ現実離れした作品にするなら、もっと読み手をうまくだまして欲しかった。
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閉じられた村の閉じられた秘密。
それがだんだん明らかになっていく。
おどろおどろしい雰囲気や謎めいた村人たち。
全体的に、横溝ミステリをもうちょっと軽くした感じかなぁ。
村の秘密は割と始めの方で読めちゃうんだけど、それでも最後まで面白く読めたので及第点。
一見残酷な統治者に見える密姫様が、意外と義理がたい人だったのが驚きだったな。
男系の能力では視きれない、一族の辿る滅びの道を、なんとなく予感していたのでは・・・?
っていうのは深読みしすぎかしらね。
紅蝶といい、大蜂といい、みんなどこかしら運命にしたがいつつ、その運命に抗うことを心の奥底では願っていたのではないか・・・。
これまた深読みなんですが、そういう深読みできるのがこれまた楽しい一冊なのです。
ラストもしっかりしててよかったな。
幾人もの犠牲を出したけど、結局は歪みを正した上で村は再び甦ることになるのだなぁ。
アンハッピーエンドで終わらなくてよかったー。 -
山深い村が持つ先祖代々の秘密・・・。私は怖がりの割りに、こんな伝奇ものが案外好きだったりするので、村人たちが隠すソレ(題名からも、途中のミツツボアリのエピソードからも、なんか想像がつくんだけど)を、ごっくんと唾を呑み込みながら読んでしまいました。ネタばれです。なぜか村人皆が健康で医者のいらない地、また、腹が異様に膨らんだ姫の形態、などそそる要素はたくさんあったのですが、その中に絡めとられた都会からの夫婦があまりに哀れで、それはないんじゃないかい!と、そこが難点だったかなぁ。特に、壺として殺されるために何年も酷い状況の中、生かされている、なんてその救いのなさが、私にはちょっと乗れなかったということですね・・・・。
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何ともいえない奇妙な物語ではありますが、もしかしたらあるかもしれませんね、このような村は…
約束は守らなくてはなりません。
一時凌ぎの約束でも、その願いを叶えてくれたものは、必ず覚えているものですから。
題名が結末を示唆しているようにも思えます。