- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758411660
感想・レビュー・書評
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相変わらず安定の読みやすさである安積班シリーズ。安積班シリーズは長編より短編の方が好きかも。
今回は新顔・女性刑事水野が登場。
「みんな、私のことが苦手みたいですね」
「みんな…?」
「おまえさんは、まだ異分子なんだよ」
「異分子…?」
「警察がどういうところが知っているだろう。いまだに強固な男社会なんだ。俺たちはそれに慣れている。今まで、俺たちの班は男ばかりだった。それでうまく回っていた。そこに女性警察官がくるだけで調子が狂うもんだ」
「邪魔者ということですか?」
「そうじゃない。まだ、俺達の方がどう接していいか分からずにいるんだ」
「女性も男性も関係ありません。私は警察官です」
「実際問題は、そうはいかない。俺たちは男で、おまえさんは女だ。今回の事案だって、男と女の問題がなければ起きなかったことだ。警察官は現実主義でなければならない。男女の問題は厳然として存在するんだ」
「私は、どうすればいいんです?」
「今のままでいいと思う。そのうち、みんな収まりどころをちゃんと見つける。そのとき、おまえさんは、俺たちの本当の仲間になれる」
安積の最後の一言カッコいい!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
4.6
安積班シリーズを読み重ねてきて、ちょっと飽きてきたかなー、という絶妙なタイミングで新しい登場人物が増えました。女性刑事ですが、このおかげて話の展開に変化が出てきて、面白く読めました。
相変わらず、内心ぐちぐちと考えるハンチョウですが、まあ自分も似たようなところがあるよなと、妙に親近感湧きます笑笑
そのくせ、周囲には信頼されて尊敬されているのが羨ましくもあり、自分もそうありたいと思い、仕事頑張ろうと活力をもらえたりもします。
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やっぱり文句なく面白い安積班シリーズ。
今回から新メンバーの美人刑事も加わり、登場人物にも厚みが出てきた。しかし、現実はどうなんだかわからないが、ここ数年で小説では女性刑事が増えた。 -
話によって視点が違っているので、それぞれの思う安積班が垣間見れて面白かったです。
一番好きだったのは表題作の『烈日』。黒木と桜井のいない、ために村雨と須田コンビという安積班はなんか新鮮でした。村雨視点。
普通に警察ものとして、桜井視点の『白露』も良かったです。ベテラン刑事と若手の話。
そして速水さんは相変わらず。『逃げ水』といい『凩』といい『厳冬』といい、良い。
今回から女性刑事が安積班に加わりました。ドラマからかな。元のとおり男だらけで十分おもしろいんだけど、件の女性刑事の水野は意外にするりと馴染んでるような気がする。アイドル扱いでもなく、肩肘張ってるでもなく、入ってくる側だけでなく受け入れる側にも違和感や戸惑いがあって、少しずつ波紋が薄れてまた凪いだ水面に戻るみたいな描き方に、やっぱり今野敏はうまいなぁ、と思わされます。 -
今野敏さんの本大好きです。ドラマの「ハンチョウ」をみてこれは…!とおもいました。
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長編は基本的に謎解き、事件解決に対して短編は心理面の話。
それぞれ湾岸署の人たちが日常を通してどのように考え過ごしているのか。
警察官(刑事)の仕事小説。
それぞれ考え方や価値観が違えど少しずつ同じ地域を担当していくことで一体感が生まれてくるのかなと思う。
どの人も根っこの部分は悪くなく警察官として全うな考えかた価値観の人たちだなと思う。実は今野小説のファンになってから町の周りさんを見かけて心の中エールを送っています。 -
安積警部補シリーズ 第14弾
ベイエリア分署復活編 第7弾
8つの短編作
・新顔
・海南風
・開花予想
・烈日
・逃げ水
・白露
・凩(こがらし)
・厳冬
短編の面白さがとてもよく出てる作品だと思います。
安積班に須田の初任科同期で、女性巡査部長・水野が登場する「新顔」
村雨の視点から安積班を表現した「烈日」
嫌味なキャラの相楽が、安積の良きライバルな一面も見せてくれる「厳冬」
捜査員一人一人の成長や、人物像の良さが伝わってきます。
この班のつながりや、信頼関係が羨ましくなるような読後感でした。 -
ドラマ「ハンチョウ」で人気の「安積警部補シリーズ」の最新作。短編集です。もったいなくて、一日一編ずつ読んでました。ドラマ版のオリジナルキャラであった女刑事・水野さんがついに原作登場!ドラマで水野を演じる黒谷友香さんを思い浮かべて読むと、楽しさ倍増。安積さんを蔵之介さんが演ると聞いた時は「ビミョー」と思ったものでしたが、今は慣れましたね。蔵之介さんは舞台やってた頃からのファンですが、安積さんも思い入れのあるキャラだったので。
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安積班の捜査に対する情熱。
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安積班シリーズの短編集
久々に今野敏の本をよんだ、やはり面白い。
又、図書館で予約しなくちゃ! -
安積班シリーズ。これは短編。
語りの目線が、いつもの安積班長だけでなく、ほかのメンバーや記者目線もありました。
「開花予想」が特によかったな。
繰り返し登場する人物も把握できてきて、さあ脳内準備OKです。
タイミングよく、安積班の(たぶん)一番古いのが図書館に到着したようです。そこからまた読んでいこうと思います^^ -
新・東京湾臨海署になってから初めての短篇集。
庁舎が新しくなり、係の人員は増えても安積の悩みの種は尽きません。
ドラマのオリジナル刑事だった水野がついに登場。
これは新戦力だ!と有り難がると同時に心配も抱えてしまうところが安積らしい(笑)
ところでこの巻を読んで相楽の印象が変わりました。性格の違いはあれど芯は安積に似てる相楽。安積も認識を新たにしたようですが、これからもうんざりする場面はあるんだろうな -
短編です。
安積班のメンバーの個性が出てて面白く読めました。
班長がTVシリーズより少し人間臭いです。 -
水野が加入。
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なんとなくほのぼのした警察物
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県立図書館より。
今まで読んだものとは少し味はひが違ふ。執筆時期の違ひか。
悪くはない。
舞台は同じで短編集の体裁。読みやすい。
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久しぶりに読み返してみた。
今回は市立中央図書館より。
なかなか味はひのある短編集である。
p.152 「炎天下の中」といふ表現がある。
これは妙だ(*^_^*)。「炎天下」が既に炎天の下(もと)といふ意味だからだ。
あと、何箇所か出てくるが、この人は「一生懸命」と書かない。「一所懸命」と書くのだ。これは正しい。