- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758411707
感想・レビュー・書評
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(2011.2.21)
思い起こせば早いもので、あれから18年。
当時、シリーズ史上最高傑作とも最大の駄作とも云われた「P2」作中で、特車二課を、ヘルハウンドの餌食にして、完膚なきまでに叩きのめしたアンタに、いかにパラレルであろうと、今更それを題材にして書く権利があるのか、と。それはもう激しく問い詰めたいとこではありますが。ま、良くも悪くもあれから18年。色んな意味で距離を置いた(置けた)押井さんのパトレイバー論や、如何に。ハンパな気持ちで書いたりなんかしたら承知しないわよ。(笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさかの特車2課。押井守の答えはこれなんだろうな。
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押井守とパトレイバーとの距離感が良く出ている。だからこれはパトレイバーではない,ということか。結局この人は第二小隊の面子やレイバーにはとことん興味がなくて,後藤さんみたいなおじさんが好きなのねw いや,まぁP2はもちろん,P1でもそうなんだけどさ。サッカーに詳しければもっと面白いのかもしれないけどねぇ。ストーリーにも興味がなくて,キャラを創るのも下手。ホントは延々モノローグでいいんだろうなぁ(本作ではダイアローグですが)。それでもこの舞台設定で書いてしまうあたりが,何とも言えない感じですな。今更パトでなくとも自分の名前で企画は通るだろうに,ね。
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相変わらずの押井節。レイバーが好きな人は逆に読まないほうがいいんじゃないのか。
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サッカーファン(特にプレミアリーグとか80〜00年代のワールドカップ)にはお薦め。そのうえ機動警察パトレイバーファンなら更にお薦め。どちらにも興味のない方は読まない方が良い。主人公は泉野明。しかし引っかかっちゃいけない。この主人公は第1次パトレイバー世代の婦警「泉 野明(いずみ のあ)」ではなく、それから2代ほど下になる第3世代の警官「泉野 明(いずみの あきら)」。この名前ネタだけでパトファンは懐かしさを感じるだろう。現特車二課のメンバーは旧特車隊の隊員を彷彿とさせるメンツばかりだ。試合のため来日するプレミアリーグのチーム。そのメンバーを試合会場で殺すという殺人予告があり、スタジアムを警備することになった特車二課の話だが、ストーリー自体はたいしたことない。この本のいちばんの面白さはパトレイバーという道具の価値観の変化だろう。