キャベツ炒めに捧ぐ

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 885
レビュー : 187
  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411790

感想・レビュー・書評

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  • なんて愛すべきおばちゃんたち!惣菜屋で働く郁子、江子、麻津子の3人。それぞれ全く違うキャラクターではあるが『行く・来る・待つ』の三拍子揃った不思議な連帯感で、見ているこちらを幸せな気持ちにさせてくれる。

    60歳前後の彼女たち、それぞれ紆余曲折な人生を歩んではいるが、笑い合って、憎まれ口たたき合って、おばちゃんパワーでなんとか人生乗り切っていけてるんじゃないの?女って強いんだ!ってとても元気になれるお話しでした。

    それに、彼女たちが作るお惣菜がとても美味しそう。男の人の、胃袋を捕まえられるという気待ちが分かるような気がしますね。あ〜、お腹空いた☆

    • 円軌道の外さん

      はじめまして!
      関西から東京に引っ越したばかりの
      猫と映画と音楽好きで
      活字中毒のプロボクサーです。

      遅くなりましたが、お気...

      はじめまして!
      関西から東京に引っ越したばかりの
      猫と映画と音楽好きで
      活字中毒のプロボクサーです。

      遅くなりましたが、お気に入りと
      フォローありがとうございました!

      奇遇にも、今自分も
      コレ読み始めたところです!(笑)

      ボクサーなのに食べることが大好きなので(笑)
      タイトルに惹かれて手に取ったけど、
      詳細な料理描写に毎話ニヤケながら
      ゆっくりゆっくりと
      幸せな読書時間に浸ってます。

      コメントやお気に入りポチ頂ければ
      必ずお返しに参りますので
      これからも末永くよろしくお願いします(^^)

      2014/09/29
    • フーミンさん
      円軌道の外さん、はじめまして。
      たくさんの花丸&フォローありがとうございます!
      なんだか恐縮しちゃいます(*^o^*)

      私も食べる...
      円軌道の外さん、はじめまして。
      たくさんの花丸&フォローありがとうございます!
      なんだか恐縮しちゃいます(*^o^*)

      私も食べる事大好きですよ。美味しいものを食べると幸せな気持ちになります☆
      ボクサーさんか…、食事制限等さぞかし大変でしょう。凄いです!尊敬しますよ。

      フォローさせて頂いてる皆さんのレビューは大いに参考させてもらってますので、お勧めなどありましたらお知らせしてもらえると嬉しいです。
      こちらこそどうぞ宜しくお願いします!

      2014/09/29
  • 60代に入ったばかりの女性3人が営む惣菜屋「ここ家」。
    それぞれがいろんな人生を歩み、今は独り身。
    でも明るく元気に日々を楽しんでる(ように見える)。
    読んでいると、60代って事を忘れてしまう。
    それほど、嬉々として若々しい雰囲気をかもし出してる。
    お米屋さんの配達人、本当に若い20代の進君をからかいながらの、
    3人の日常が、そして美味しそうな食べ物達が読んでいて心地良かったです。

  • 思い出したように書評家・藤田さんオススメを。
    なにしろ2011年12月を参考だったので、
    図書館で無競争で借りることができた1冊。

    借りてから気づいたのだが、
    この方「つやのよる」の著者?
    (しかしながら2013年2月13日現在wikiの作品一覧には本作品はなく・・・)
    しかも、つやのよるのほうが旧作なんだ。なるほど。

    わたしにとっては初・井上荒野作品となるが、
    読み始めて、登場人物が60代だと知り、はて、この先うまいこと読み進められるかと心配だったが、そこは心配無用。むしろ、3人の登場人物それぞれに共感できる部分も多かったし、感情移入できるとは、意外だった。

    明らかに、自分の、これから歩んでいくだろう人生を、先に歩んでいる彼女たちの生き方。人生の断片の物語だったので。

    加えて「かもめ食堂」や「かたつむり食堂」、「しあわせのパン」とまではいかないまでも、「お惣菜」として「料理」や「食材」が物語の中にエッセンスとして登用される。
    この組み合わせが案外新鮮だった。
    設定も私たち世代に限らず、むしろもっと上の年代の女性にはもっと楽しめるのでは。
    でも不思議なことに、出てくる3人ともに、なんとなく「おばさん」の匂いが感じられないのは、著者自身が若いから?謎。

    「つやのよる」は映画で観てみようと思っていたけど、
    こうなってくると原作も読んでみたくなった。

  • 惣菜屋さん「ここ屋」で働く、紅子・麻津子・郁子、3人の還暦女性をめぐる恋のお話。
    3人の性格や行動はまったく違うけれど、みんな何だかしっかり女してる。還暦って、生まれた時に戻るということだから、若返っちゃうのかな。でも、そこに長い人生過ごしてきたほろ苦さがプラスされ、いい味が出ていてなかなか面白かった。
    私も、還暦を迎える頃に、この女性たちのように自分が飾ることなくふるまえる居場所を持っていて、おいしいご飯を作ったり、誰かと一緒に食べられているといいな~、と思った。

    それにしても、登場する「ここ屋」のお惣菜はどれもみな美味しそう!食べ物の温度や匂いが漂ってくるよう。
    ひろうす、あさりのフライ・・・食べてみたいなぁ。
    近所にこんなお店があったら、毎日週に何回も通ってしまいそう!!

  •  誰かのためにご飯を作る
     誰かと一緒にご飯を食べる
     おいしいものをおいしいと感じられる
    そんな毎日が実はとっても幸せなことなのだと、そんな誰か(家族、友人など)がいてくれることにもっと感謝しなくてはと、あらためて思った。

    今日はいつもより愛情こめて(マンネリじゃなくて手をかけて)ご飯を作ってみよう。
    茸の混ぜご飯、ひろうす、キャベツ炒め、焼き穴子の入ったちらし寿司…食べたくなるメニューがいっぱい。

    井上荒野さんの本はまだ2冊目だけど、すきっとした書きかたが好き。
    さらっとしているようで、どこか温かい。

  • 文句なしに面白かった。
    女っていくつになってもじたばたしてて笑っちゃう。
    ドラマ化とか映画化してくれるといいけど。
    井上さんのエロくない作品て面白くていい。静子の日常もよかったけど、これはもっといい!

  • 読み終わるころには、3人のことが好きになってる。
    ここ家のお惣菜が食べたい。ごはんの描写が、美味しそうで。

  • 東京私鉄沿線の小さな町の商店街の中にある惣菜屋「ここ屋」
    手作りの季節の料理を出すその店を切り盛りするのは60代の3人の女性。
    オーナーの江子と従業員の麻津子と郁子。
    三人の名前を合わせて来る、待つ、行く。
    それに三人が心ときめかす出入りの米屋の青年、進を合わせて、ロイヤルストレートフラッシュ。
    などと冗談を言う明るい性格の江子。
    だけど、彼女は今だに別れた元ダンナに未練があり何かと連絡を取ってしまう。
    他の二人も同じくそれぞれに訳ありの過去をもち孤独な生活を送っている。
    その生活にささやかな花を添えるのが決して豪華じゃないけど丁寧に作られた心づくしの料理たち。

    茄子の揚げ煮、茸入り肉じゃが、秋鮭の南蛮漬け、蒸し鶏と小松菜の梅ソース、白菜とリンゴとチーズと胡桃のサラダ・・・。
    想像しただけで美味しそう~。
    どれも家庭料理のメニューだけど、梅ソースとか胡桃を使うだとか、作る人がちょっと、ひと手間入れたいんだってこだわりと料理が好きなんだって事を感じる。
    それに、旬の食材を使っているのが素敵。
    こんな料理を日替わりで食べたられたらどんなにいいだろう~。
    近くにこんな店あったら絶対行くよ~。
    まるで文章からほかほかと料理の湯気が立つようでした。
    とても読みやすい文章で知らないうちに、あれ?こんなに読んでた・・・という感じです。

    ただね~、いくら何でもこの3人、60代にしては幼くないか?と思いました。
    言葉遣いといい、行動といい、年齢を知らないと20代か30代くらい?と思ってしまう。
    彼女たちよりは若い私だってこんな言葉遣いはしないゾ。
    それに、いくら何でも自分の息子(下手したら孫!)くらいの歳の青年に3人が3人揃って熱を上げるかね・・・。
    その違和感がずーっと最後までついて回って入り込めなかった。

    所で、タイトルのキャベツ炒めですが、今まで作った事がないのに気づきました。
    野菜炒めなら作るけど、キャベツ炒めって地味すぎる。
    でもこの本を読むと作りたくなりました。
    あ、そうか。バターで炒めて醤油をたらすわけね・・・。
    それに卵を加えたら結構いけるかも。
    そんな風に料理のヒントをもらえたり、ちょっと丁寧に料理を作ってみようか、と思う本でした。

  • なんとなく切なくて、なんとなく悲しくて、でも、どこか温かい。
    誰かを思う気持ちというのは暖かくて、寂しくて、ちょっと辛い。
    不満だらけのはずの時間が、振り返ってみれば、幸せな時間だったりして、今を生きるって難しい。
    でも、時間はどんどん過ぎていくから、格好悪くても、今を頑張って生きるしかないのだ。

    • honaoさん
      本日のレビューですね。私もちょうどこの本を図書館で借りていて今手元にあるんです。あまりの偶然にびっくりしてレスしてしまいました。(^_^;)
      本日のレビューですね。私もちょうどこの本を図書館で借りていて今手元にあるんです。あまりの偶然にびっくりしてレスしてしまいました。(^_^;)
      2012/07/09
    • sorairokujiraさん
      honaoさん
      すごい!シンクロですね。
      感想、楽しみにしてます。
      honaoさん
      すごい!シンクロですね。
      感想、楽しみにしてます。
      2012/07/09
  • おもしろーい!

    来る、待つ、行く、進む。

    恋をしたり、未練があったり、後悔したり。
    いろいろあってもパワフルに生きるおばさん3人がとても可愛らしかった。

    ほんと、料理ってすごい。
    「ここ家」みたいなお惣菜屋さん近所に欲しいです。

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著者プロフィール

1961年東京都生まれ。1989年「わたしのヌレエフ」でフェミナ賞、2004年『潤一』で島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で直木賞、11年『そこへ行くな』で中央公論文芸賞を受賞。ほかに、『もう切るわ』『だりや荘』『誰よりも美しい妻』『ベーコン』『つやのよる』『キャベツ炒めに捧ぐ』『ほろびぬ姫』『虫娘』『悪い恋人』『リストランテ アモーレ』『ひどい感じ 父・井上光晴』『ママがやった』など著書多数。

「2018年 『100万分の1回のねこ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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