空中都市

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 121
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758411875

感想・レビュー・書評

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  • 母娘でのアメリカ旅行で、ママは突然姿を消してしまった。

    一人残された晴海は、高校に進学しないと言った自分に責任があると思いながらも、
    一人で日本に帰ってきた。

    晴海を置いていったママが
    若き日に出会った今は亡き最愛の人とのペルー旅行。

    日本からはるか遠いマチュピチュで想った人。

    晴海の、映画関係の彼との淡い恋で
    母の気持ちが痛いほどわかったこと。

    どちらかが別れを決めた時点で
    二人の関係は終わっている、ようなこと
    そうか、と、しみじみ。

    マチュピチュは、遠いな。

    あとがきはいらないという著者ですが、
    どの本と話がつながっているかわかるので、
    読む側からすると、あとがき助かります。

  • 【印象】
    層のある話。
    人生に迷っている少女と、遠く離れた異国の山岳部にある遺跡へ向かう手記と。

    【類別】
    小説。
    青春、ロマンス、紀行、ほんの少しミステリ。

    【構成】
    並行的に語られていく作品であり、この点において類するものには村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』があります。
    あからさまに隠されたり、わざとらしいほどに満を持して明かされたり。

    【表現】
    平易。
    なぜか料理関連の情報が豊富です。

    【備考】
    筆者によれば本作は「森海空・青春小説三部作」の締めに当たりますが、各作品が独立的であるために単体で読むこともできます。

  • 大好きなマチュピチュが舞台と来れば読まない訳にはいかない!小手鞠作品は2作目だけど、母子に確執がある話がこの人の専売特許?娘が母の日記を盗み読みするあたりは面白くなってきたかと思ったけど、なんとなく終わってしまった。うーん…少し合わないのかなぁ?まだ2作目だからなんともいえないけれども。2012/398

  • 微妙

  • 母には母の、
    娘には娘の人生がある。

    社会的な立場や常識にとらわれず
    自分の生き方を選んでいく
    お母さんと娘。
    そしてそれを温かく見守ってくれる
    お父さんの存在。

    空中都市 マチュピチュを目指す
    旅の日記のような部分も多く、
    どんな場所なんだろう?と
    想像して読むのが楽しかったです。

  • 「物語」より「街の紹介文」が長くて飽きた(^_^;)

    好きな言葉メモ。
    P60 人が何かを選ぼうとしている時、他人にはその自由を奪うことはできない。たとえその選択の自由の先に待ち構えているのが、不自由であっても、敗北であっても、絶望であっても。

  • ふと久しぶりに小手鞠るいの本を読むか、と思い立ち、タイトルが気に入って読んでみた。
    けしてつまらないわけではなかったのだが、、。
    なぜ娘を旅先のニューヨークに置き去りにして、ペルーに旅立つのか、実のところよくわからないし、ピュアな親子愛(母と娘、父と娘)、家族愛、淡い恋心が織り交ぜられたストーリーは青春感が溢れてて、ちょっとくすぐったい。
    甘い砂糖菓子みたいなものが好きな人にはお薦めな気もするが、ちょっと私にはピュアすぎた。
    といいつつ、ペルーの旅行記と思って読むと、、割と良かった。ウルバンバ川のことが書かれた小説なんてないかも!と思ったり。

  • しなやかな個々の人間の本質、娘と母親であっても、、、過去を確かめる母と未来を築きあげようとする若い娘、トボけた父親だが包容力と大局みている。何か信頼し合えたイイ関係です。

  • 青春小説というだけあってキラキラした、淡い感じの物語でした。
    ふんわりした気分になります。
    最初は娘がNYに1人おいて行かれるので、どうなるのかとドキドキでしたが、母である可南子にとっての青春を振り返る旅の始まりでした。空中都市に行ってみたくなりました。情景が浮かんでくる文書でした。
    3部作のラストだったようなので、残り2作も読んでみたいです。

  •  ガラスの森、はだしで海へ、に続く森海空・青春小説三部作の完結編。
     るいさんというと、どこかで再会して終わるのかと思ったけど違っていた。
    でもこの場合、普通に再会してというのはむつかしそうだと、読み終えてから思った。

     マチュピチュへのガイドブックにもなりそうな一冊。

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著者プロフィール

著者紹介 刊行趣旨 主な内容
小手鞠るい/小説家、詩人、児童文学作家。
岡山県生れ。同志社大学法学部卒業。1981年「詩とメルヘン」賞、1993年「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、2009年絵本『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。2012年『心の森』が第五十八回全国青少年読書感想文コンクール小学校高学年課題図書に、『きょうから飛べるよ』(岩崎書店)が平成27年長野県課題図書に、『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)が第48回岩手県課題図書に『きつね音楽室のゆうれい』が二八年度埼玉県課題図書に選ばれる。その他小説に、『エンキョリレンアイ』『お菓子の本の旅』『美しい心臓』『アップルソング』『きみの声をきかせて』『炎の来歴』など多数。

「2018年 『ねこの町の本屋さん ゆうやけ図書館のなぞ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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