白衣の神様

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 31
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412018

感想・レビュー・書評

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  • この筆者なので、もうちょっと医療系なのかと思いきや、ちょっと不完全燃焼。
    でも、コメディカルな方々の話が各々、なのはうれしい。
    いつも、医師か看護師しか出てこないからね

  • 病院に関わりのある人が主人公の短篇集。ほっこりと心が温まる話が集まっています。
    岐路。天才的な腕を持つ性格最悪な外科医に言い寄られ、逃げ出すように病院を辞めた喜多川夏子。
    約束。夫に先立たれ、必死で薬局を切り盛りする小沼奈美。そして非常に不器用な藤村誠治。
    雪解け。熱血MRの佐藤直樹。
    死に顔。初めて内科外来を受け持つことになった宮原真二。そして神田純恵。
    父の足音。死ぬまで父を誤解していた島津恭平。
    『岐路』岡村医院の面々が優しげで安心感があるのが伝わってくる。広澤はどうなんだろう。不器用の域を超えている気がする。
    『約束』小沼奈美と藤村誠治のすれ違い。最後の最後で藤村君がいい男になります。
    『雪解け』熱血佐藤君が不落の武井医院に挑みます。誠意は通じるんですね。
    『死に顔』胃潰瘍の検査を受けに来た神田純恵。彼女は宮原の忠告を聞かずにフランスへ行ってしまう。十ヶ月後、フランスでも検査を受けずに先延ばしにしていた純恵は、末期の胃癌になっていた。
    宮原は手術で少しだけ長生きするよりも、痛みの少ない内科療法を選んだ。病状が悪化した純恵は、退院して往診してもらいたいという。宮原は了承した。先輩の富永は「いつまで高カロリー輸液をするつもりだ。」と言う。病状が更に悪化し、癌の苦しみに純恵は「死にたい」と漏らす。それを宮原は許すことが出来なかった。翌日純恵はカテーテルを引き抜き自殺を図る。生かそうとする宮原に富永は……。
    最後の純恵の手紙は涙なしには読めなかった。この本の中で最高の話です。『父の足音』はいいや。

  • 初めて読む作家さん。
    医療に関する短編集。最後の「父の足音」が好き。他の作品はちょっと物足りなかったかなあ。
    巻末を読むと、現役のお医者さんで、過去にサントリーミステリー大賞を獲ったことがある方なのね。その作品を読んでみようかしら。

  • 小説のつもりで読んでいたら面食らった。
    限りなくノンフィクションに近いフィクションと思われる。

    医療の現場で働く人達のお話。短篇集。
    アット驚くような結末や、トリックなどは一切ない。
    それでいて次々ページをめくってしまう魅力を持っている。
    久しぶりに「つべこべ言わずに読んでみなさい」と言える本にあたった。
    余計なことは書かないのでぜひ読んでほしい。
    医療好きなら特にね。

  • 医師、看護師、薬剤師を主人公にした短編5作。いずれの作品も医療に携わることって大変なんだとその苦労やまた患者に対する洞察力に感心した。人を助けることも当然医療の役目だか如何に死なすかも実感した。とくに最後の2話は末期癌患者の話しだったが家族にも辛いものがある。本人への癌告知は本文にもあったが死刑と執行日を言い渡すものだとなると医師の本望に欠けることとなるのだろうか?切ない話しだった。

  • 前半はほのぼのしていて物足りなさを感じながら読んでいた。最後の二作は切なくて。淡々と書かれてはいるのだけど。そう、淡々と。

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