晩夏―東京湾臨海署安積班

著者 :
  • 角川春樹事務所
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レビュー : 45
  • Amazon.co.jp ・本 (341ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412124

作品紹介・あらすじ

湾岸地域のクラブで毒殺事件が発生、そして漂流中のクルーザーからは他殺体が発見された。事件の重要参考人として浮かびあがったのは、安積の親友・交機隊の速水だった-。

感想・レビュー・書評

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  • 今回は長編。
    全く別個に見えたふたつの事件が絡み合って解決に向かう様子が縦糸だとしたら
    横糸は各々の事件の捜査本部を動かす人たちのプライドとライバル心か。
    その縦糸と横糸を絡ませる最大のキーマンは速水高機隊長。
    捜査本部での話をメインに話が進んでいくので
    班長と組めない安積班の面々はいつもより若干影が薄いのがちょっと残念。

    相楽警部補の安積警部補に対する当たりがだいぶソフトになったと思ったら
    今回安積警部補とコンビを組む捜査一課の矢口くんは相楽氏を上回る曲者だった。
    先輩に突っかかるわ、事情聴取した相手を半ば脅しつけるわでもう大変。
    その矢口くんを改心させた速水さんの手腕は凄いと思った。
    そして何より、湾岸署の面々にとっても、捜査一課の面々にとっても
    安積警部補の存在は脅威であると同時に、力強い懐刀なんだという気がした。
    なんだかんだで全幅の信頼を寄せられているということが
    今回はだいぶ色濃く描かれていたように見えた。

    今回の安積警部補は、部下に対する疑心暗鬼な部分は鳴りを潜めていた。
    管理官に対してはっきりものを言うところなど、なんかいつもと違うぞ?てな具合。
    矢口くんの教育問題でいっぱいいっぱいだったが故
    疑心暗鬼になってる余裕がなかっただけもしれないけど。

    先にも書いたけど、この話は速水さんが大活躍する代わりに
    安積班の面々、特に黒木と桜井の影がほんっとに薄い。
    速水さん大好きという人は恐らく惚れ直すであろう反面、
    安積班としての活躍を見たい向きには正直物足りないのではないか。

  • 鳥取市立中央図書館より。
    --
    安積係長(警部)の班のメンバーの個性が緻密に描かれる。
    ついでに交機の小隊長速見や、本部捜査一課の面々についても。人間模様の描き方が秀逸。
    面白かった。

  • このシリーズ、この作品を最初に読んだせいか、感情移入できなかった。前半はそこそこ面白く進んだが、途中からあっさりし過ぎて、突っ込みどころが多くなる。さっと読めたのはいいかな。

  • 有名人が絡む事件ばかりが続くシリーズ。読んでいる順番が悪いのかな(笑)
    矢口君はこの際、交機隊に配属させればいい、とか思いました。

  • 相変わらず優秀な班長。周囲にも恵まれている。
    「今どきの若いやつは」ということは簡単。
    逃げずに寄り添おうとする安積と真っ向から相手にぶつかる速水。どちらもできることではない。
    年長者には敬意を払うべきだし、年少者には信念をもって相手してやることが「大人の対応」と思った。

  • 東京湾臨海署に、2つの殺人事件が、発生する。同時に2つの捜査本部が立ち上がり、安積斑も捜査にのりだす。捜査を進めるうちに、2つの事件が、関連があることがわかる。
    捜査に関わる人間関係や心情を、細かく描いている。

  • 晩夏以外は、短いのが数編。

    晩夏は、速水が容疑者扱いとなる。

    ビップのパーティで、薬物入り水溶液を飲まされて死亡した男の指紋付きコップには、速水の指紋しか残っていなかった。
    同じころ、大しけの海でも殺人事件が、起きた。
    2つのちょうばが立ち、
    海は、安積班が投入され、
    倶楽部は、相楽班。

    しかし、両方犯人は、同じ。
    フリーアナウンサーに夢中な、3人が、クラブの男を殺そうとした。
    やめる!と決めた男が、海で殺され、
    女に脅迫しつつ迫った男は、クラブで殺された。

    速水も捜査に参加。
    安積と組んだ捜査1課若手は、速水により、少しだけ改心。

    速水をおとしいれるのに、
    速水により改心彼に保証人になってもらった新藤。
    もつかまり、
    速水「務め終わったら、自分のところに来い!」
    彼は大泣き。

  • いつの間にか呼称が「係長」になってる!しかも昔は、「8」ナンバーが嫌って言ってたくせに〜

  • 安心のクオリティ、安積班シリーズ。久々に読みましたが、やはり面白く、あっという間に読み終えてしまいました。

  • 興奮する
    意地を通し、結果を見せるかっこいい安積
    おもしろかった~

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著者プロフィール

今野敏(こんの びん)
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学文学部新聞学科在学中、「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。大学卒業後、東芝EMI入社。ディレクターと宣伝を勤める。主な担当は、TMネットワークの前進バンド『スピードウエイ』。宣伝では、オフコース、甲斐バンド、チューリップなどニューミュージックを担当。1981年、同社を退社、作家に専念。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞を受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で、第21回山本周五郎賞、第70回推理作家協会賞を受賞。
2018年は「作家生活40年」のメモリアルイヤーで多くの特集が組まれている。主な企画作品に、2018年7月、任侠シリーズ最新刊『任侠浴場』刊行。新シリーズとして同年10月『継続捜査ゼミ』を刊行した。

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