月神

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.11
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本棚登録 : 116
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412216

感想・レビュー・書評

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  • 『月神』 タイトル通り月のイメージの話だなぁと感じました。太陽のような強い光は放たないけれど、闇夜を照らす月のように、黙々と為すべきことを為す。そんな主人公のように思えました。
    華やかさはないけれど、歴史に翻弄される人、志半ばで命を絶たれる無常さ、それでも生きていく強さのようなものを感じて、良かったです。
    「月であろうとするがゆえに自分を闇の中に閉じ込めていてはいけないのです。それでは本当の夜明けはやってこない」 月形潔の言葉は作者がこの物語で言いたいことだと思いました^^

  • 幕末に福岡藩で尊皇攘夷派のリーダー的存在で志に散った男と、明治まで生き残って北海道で典獄となったその従兄弟の話。
    自分の正義を狂信するあまり、自分と相入れない考えの人を暴力的に排除する… 大変革の時代の怖さを感じた。

  • 2016.10.11
    幕末から明治にかけての薩長土肥以外の藩の迷いや苦しみがみてとれる。
    月形潔の妻、磯の夫を支える言葉が凄い。
    太陽を先導する月とは、考えたこともなかった•••。

  • 8月-8。3.0点。
    幕末から、明治の北海道で刑務所を作るまでの物語。
    月形の叔父が、薩長の間を取り持ち、福岡藩を導こうと
    するが、反対派や藩主に反対される。
    主人公は、維新後に北海道へ刑務所を建設することに。
    アイヌとの触れあいなど。
    まあまあ。前半部分が、説明が多すぎる気がした。

  •  月形潔(明治政府の役人、北海道樺戸監獄の初代典獄)とその従兄・月形洗蔵(筑前尊攘派の志士、乙丑の獄で刑死)の物語。
     “薩長土肥”っていうけど、長州と肥前の間にある福岡藩って何やってたの?と何となく思っていたが、幕末から明治の福岡藩ってこういうことになってたんだな。
     タイトルは、辛酉の獄後、洗蔵が彼の元を訪れた潔に神功皇后の話をするくだりから。

  • 前半は少し読みにくかった。
    幕末の福岡藩の活動をほとんど知らない。月形洗蔵も知らない。西郷や高杉と交渉して、薩長同盟の立役者とも言える。
    後半は、洗蔵の甥、月形潔。
    先人と比べて自分はどうであるか。彼の苦悩が読み取れた。

  • 歴史というのは、誰もが知っているような有名な人たちだけで作られたものではないという、今更ながらのことを考えさせられた。
    しかし、これを書くための資料というかニッチな調査も大変だったのだろうとも思う。

  • 折り目正しく
    いつもながら歴史の史実に
    寄り添いながら
    淡々と書き進められている一冊

    (歴史の中の)有名人ではなく
    「へぇ そんな人がいたのだ」の
    人物が いつもながら
    とても魅力的です

    時折 無性に読みたくなる作家の一人です

  • 福岡藩の志士とその従弟の話。
    結論から言いますと、

    あまり面白くありませんでした。今回は。

    文章が淡々としすぎているのと、前半と後半の繋がり・必然性がわかりにくく、

    だからどうした?

    と思ってしまいました。
    もしかしたら、自分が読むタイミングが悪かったのかもしれません。
    ただ前半には、薩長同盟についてあまり知られていない(のではないかと思う)内容が書かれていますので、それを知ることが出来たのは良かったです。

    蜩の記も自分には今ひとつだったし、ちょっと、葉室燐さんは手が出しにくくなったかなぁ・・・・・。

  • 登録番号10659 分類番号913.6 ハ

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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