憂いなき街

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.41
  • (11)
  • (44)
  • (62)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 289
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412346

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 道警シリーズ。高校の同窓会をやったあとだけに札幌の地名が懐かしい。といっても僕は札幌の高校に通っていたわけではなく、岩見沢の高校に在籍していたのだけど。
    札幌には予備校に通っていた1年と会社の札幌支店にいた6年の縁がある。狸小路の未だに昭和の雰囲気があちこちに漂う雰囲気が好きだ。シリーズの作戦基地ともいうべきブラックバードはその狸小路にある。本作での主役は津久井なのだが、佐伯と小島がついにとか色々発展があって、読んで札幌観光というより札幌在住気分に浸れる道警シリーズ。安心の読後感でした。

  • 道警シリーズ、読んでなかったのを発見。登場人物はみな魅力的なのはそのまま。主役と同僚(相棒的な?)が今回できちゃった。 しかし刑事って何年も昔のちょっとした事件の関係者とかずっと覚えているものなのか?さすがにないだろうな

  • 道警シリーズ第7弾。
    今回は恋愛要素多め。
    佐伯と小島はかなり進展。
    二人の大人な会話がカッコイイ。
    津久井の『おれは、警官なんだ。』にシビレた。
    でもせつないー、せつなすぎるー。
    新宮にも良い人が現れるといいな。
    あと滝本にも。

  • 2015/10/01
    移動中

  • 道警シリーズ、7作目。

    ミステリとしてはまさかの呆気ない結末で、正直「・・・」だったんだけど。津久井さんの純情物語として読む分には、面白かった、かな。まぁ、警察官も人間ということで、いろいろあるさ、ということ。ただ、私は警察小説にこういう路線を期待して読んでいるわけではないので、津久井さんの意外な女々しさと公私混同ぶりにはちょっと引いてしまった。まだ佐伯さんの野暮っぷりの方が好みかもしれない。

  • 津久井と佐伯。
    津久井>ジャズピアニスト、しゃぶ
    佐伯>小島

    宝石店襲撃 3人
    1人確保
    望月>死

    サックス ファン会長
    もう一人
    妊娠女
    静かな女 梓

    津久井>ピアノ弾いた

  • 5月-3。3.5点。
    津久井の純情物語。
    ジャズ歌手を巡る、痴情やら何やら。
    このシリーズも、そろそろ多い気な動きが必要だと思う。

  • もはや津久井さんや佐伯さんが他人とは思えない。

  •  作家が自らの作り出したキャラクターに愛着を覚えるのはごく当然のことだろうと思う。将棋の駒のようにキャラクターを配置したとしても、その各々の部品に命を吹き込むのが作家の描写力なのだから、命を得た人間として、他者として、独立した体温を持つ存在として、ある意味、キャラクターたちは作家の手を離れて動き出してしまう。

     独立作品ですらその思いは作家の中にも読者の中にも生まれる感情であるのだから、ましてやシリーズものとなると何度も登場させてきた登場人物への愛着の強さは、推して知るべしである。そのキャラクター造詣が上手くゆけばゆくほど、彼ら(彼女ら)を深く掘り下げてみたいと腕まくりしたくなるのは作家の本願ではないだろうか。

     そうして作者にも読者にも愛されつつ育ってきているシリーズの一つがまぎれもなくこの『道警シリーズ』ではないだろうか。一作目『歌う警官』において道警裏金疑惑への引き金を絞った一連のシリーズ刑事たちは、のっけから組織からはみ出した役柄を割り当てられて強い印象を残したものだ。佐々木譲という作家にとって警察小説への扉を開いた記念すべき路程標(マイルストーン)であったに違いない。

     その刑事たちは、二作目以降の作品で事件を解決しつつ、少しだけ佐伯と小島の恋愛模様がデコレートされていたものだが、本書ではむしろこの二人の恋に重ねて、津久井の脛に傷を持つ女性ジャズピアニストへの恋がメインテーマとなって描かれてゆく。

     おりしも大通公園の二丁目ではサッポロ・シティ・ジャズ開催が始まろうとしている。ジャズ好きの屯するお馴染みの店<ブラックバード>が舞台となるシーンが多いのも、捜査そのものよりも主人公刑事らのプライベートな側面にスポットライトが当てられているからに他ならない。

     大通公園二丁目に大きな白テントが張られて長期間に渡ってジャズのライブが行われていることは知っていたけれども、その内容、価値、スケールなどについてはこの小説で教えてもらった。一年遅れで読んだ作品となったが、遅ればせながら今夏は、サッポロ・シティ・ジャズにも是非足を運び、小説の中で相当グルーブして感じられたジャズ熱を自ら復活させ、改めての現在を体感してみたいものである。

  • 津久井くんやせ我慢できたね偉かったね。佐伯くん野暮だね。って話。

全47件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

憂いなき街のその他の作品

佐々木譲の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

憂いなき街を本棚に登録しているひと

ツイートする