水平線のぼくら 天使のジャンパー

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 61
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412353

感想・レビュー・書評

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  • 冒頭───

    鹿児島から沖縄までぽつりぽつりと続く島の列の中にあって、一番大きいのが奄美である。本土よりはほんの少し沖縄に近いけれど、船で行けばどちらも一晩はかかる。海の深い青と空の明るい青と山の緑に囲まれた、南北に長い島だ。
    高校一年の春、三月のことだった。「チドリの浜」と呼んでいた入り江に俺はいた。奄美大島の南部にある古仁屋の港から、岬二つ挟んだ東にあった。そこへ行くには、小さなモーターボートを使わなければならない。

    爽やかな青春恋愛小説。
    奄美大島に住む高校生の少年、桐隆文のところに転校生の女の子がやってくる。彼女は途轍もない身体能力を持っていた。それもそのはず、かつてノルディックで将来のオリンピック候補とまで騒がれた逸材だったのだ。彼女が何故に冬のスポーツと全く縁のない奄美にやって来たのかは謎だ。その彼女、高橋麻巳は水泳部の主将、鼎映見に400メートルメドレーリレー勝負での挑戦状を叩きつける。もし、私が買ったら私の希望を叶えてくれと言う。それは高校にノルディックスキー部を作ることだった。

    三人の島の仲間の前に突然現れた美しい転校生。
    謎を秘めながらも、彼らは友情を深めていく。
    みんな一丸となって目標のために突き進む。
    清々しい物語だ。
    ただし、それまでの現実感のあった内容が一転してファンタジックに変わるところはいただけない。
    それまでのストーリーが崩壊してしまう。
    どれほど、奄美にそんな逸話があったとしてもだ。

  • 奄美大島には独特の雰囲気がありますね。

  • 副題:天使のジャンパー~高校一年の桐隆文は春休みに奄美大島南部の家に帰って,崩れた人の入れない崖で海に飛び込む女の子を見た。同級の中洋介はくいんむんだと云う。長期休暇が終わって,下宿している大叔父の離れに戻ると,もう一棟離れが建っていて,本土から転校してきた高橋麻巳が住んでいた。登校すると直ぐに,水泳部の部長である鼎映見に400mメドレーリレーの勝負を申し入れる。5月の連休明けのレースは僅差で麻巳が勝ち,麻巳は水泳部をノルディックスキー部に変えると宣言する。ローラースキーで稽古する内,ジャンプ台が欲しくなって,土木会社を営む鶴伯父に頼むと,スキーで賞状を二枚獲ってこいという。鹿児島までフェリーで渡り,高速バスと山陽新幹線で広島へ行き,バスで展望台まで,歩いて11kmの道のりを歩いて,スキー競技の行われるキャンプ場に辿り着いた。結果は,洋介は5位で隆文は最下位,麻巳は3位で,スプリントレースは4位だったが,専門誌の記者が有望視されていた選手に似ていると言い出した。奄美に帰ってきたが,麻巳は架計呂麻島に行っているという。そもそも,麻巳の母は奄美の出身で,島外へ出て島はちぶに逢っていたのだ。母が病死し,麻巳も同じ病気で亡くなったのだが,もう一度跳びたいという気持ちだけが残ったのだという。隆文は仲間2人と名瀬の北・赤崎にジャンプ台を作り,麻巳を迎えに行く~ 推敲がちゃんと為されていないような気がする。山口の羅漢山に行く時に,映美は負ぶわれてキャンプ場に行ったらしいが,足を挫く件はない。角川はどっかと一緒になっちゃうし,春樹事務所も頑張らねば

  • 奄美、長野好きな仁木さんならではのミックスです。奄美大島でカヤックを漕ぎながら思いついたのでしょうかね。長野から転校してきた美少女が、水泳部との勝負に勝ちノルディックスキー部に変えてしまった。空と海の交わるところに飛びたい。もう一度彼女を飛ばせたい、一丸となる部員たちだった。奄美の美しい自然、慣習、恋と友情、切ない青春の1ページです。

  • 途中までは実にいい感じの青春小説なんだけどヒロインの事情が明らかになってから一気にテンションダウン。

    いやまあある意味仁木英之らしいのかもだがオレ的にはこれはちょっとなあと。

  • 奄美大島で生まれ育った隆文は、下宿先の親戚宅で長野からやってきたという同い年の少女に出会う。
    ノルディックスキーをしていたという彼女に巻き込まれ、雪の降らない南の島でいつしかスキーを履いて四苦八苦する隆文や友人たちを描いた青春物語・・・と思っていたら後半でこういう展開にもってきたかというかんじで驚いた。
    よくある話といえばそれまでなんだけれど、まさかでびっくりした。

  • 図書館にて借りた。
    最近涙もろいのか、最後は涙を流してしまいました。

  • 読み進むうちに、違うよ感が強まっていったわ。

  • 行ったこともない南国の島々
    高校生がボートを操って島々を走る情景が
    異世界に入ってく気分で好きなスタートでした

    奄美でノルディックスキーに挑むって意外性あるお話にワクワクしました

  • 「奄美大島でノルディックスキー」という内容紹介から、笑いと涙の青春スポーツ小説と思いきや。
    そこは、やはり仁木さんの小説でした。
    ファンタジー要素、青春要素のどちらもが中途半端に思えたのが残念です。

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