福も来た パンとスープとネコ日和

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.70
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本棚登録 : 1061
感想 : 128
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412513

作品紹介・あらすじ

こころと身体にとっても優しいサンドイッチとスープのお店、ますます元気に営業中!つらいこともあるけれど、アキコは相棒のしまちゃんと周りの温かい応援のもと、マイペースで店を切り盛りしています。待望の第2弾、書き下ろし。

感想・レビュー・書評

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  • そうだった、大事なのは自分がブレないこと。

    『パンとスープとネコ日和』で教わったことを
    ポツポツ思い出しながら、
    おかえりなさい、アキコさん、しまちゃん!
    と嬉しく読み進めました。

    前作同様のアキコさん、しまちゃんの仕事ぶり、
    アキコさんの周囲の人の助言などから
    私のブレブレの仕事の姿勢を軌道修正してくれる言葉が
    本の中からどんどん飛び出してきました。

    駄目ですね。読み返さないと。
    愚かな私はまた悪い方にひっぱられまくってました。

    新年に読めてよかったです。
    こんな2人のような仕事をしたかったんだって
    改めて立ち戻れましたから。

    あと、前作の最後で私も大号泣してしまい、
    アキコさんのその後も気になってたもので。

    読者としては安心しました。
    アキコさん、我慢せず、きちんと悲しんでくれてましたから。

    未練タラタラだろうが、時間がかかろうが
    涙が出てしまうことを無理に我慢する必要は
    私はないと思ってます。

    同じような経験をして思ったことは、
    後悔が少ない別れはないということ。

    悲しんで後悔を繰り返した先じゃないと
    新しい扉が用意されないんですよね。

    今度の終わり方は、続きがある終わり方でした。
    続編を楽しみに待ちたいと思います。

    それまで仕事の姿勢を正しておかないと…なぁ。

    • 杜のうさこさん
      はじめまして。杜のうさこです。
      フォローとはなまる(2つも!)ありがとうございます!
      ブクログもレビューも初心者。
      読む方が不快になら...
      はじめまして。杜のうさこです。
      フォローとはなまる(2つも!)ありがとうございます!
      ブクログもレビューも初心者。
      読む方が不快にならないかな~とか、けっこう気にしながら書いたりしているので、とてもうれしいです。

      昨日の夜、レビュー投稿したあと、なにぬねのんさんのレビューを拝見して、とても救われました。
      後悔に自分を責めては泣いてしまう弱い自分が嫌でしかたなかったので。
      素敵なレビューをありがとうございます。

      ぜひ私もフォローさせてくださいね。
      よろしくお願いします。
      2015/03/11
    • なにぬねのんさん
      杜のうさこさん、初めまして。
      こちらこそ、フォロー&コメント&花丸どうもありがとうございました!

      悲しいことがあった時は、とことん泣...
      杜のうさこさん、初めまして。
      こちらこそ、フォロー&コメント&花丸どうもありがとうございました!

      悲しいことがあった時は、とことん泣くことです。
      別れってどんなことでも、後悔がいっぱいですよね。
      ああすればよかった、こうすればよかったのかって何度も何度もぐるぐる考えちゃう。
      どんなことをしても、後悔がつきまとうなら
      我慢しないで悲しくなったら泣く、を繰り返した方が早く気持ちを浮上されられる気がしてます。
      そしてアキコさんのように新しい出会いも近づいてきてくれると思いますよ。

      働いているので週1~2回しかブクログに
      遊びに来れませんが、これからも本棚に遊びに行きますので、宜しくお願いしますね。
      2015/03/12
  • 第3弾を先に読んでしまって、図書館で見つけてうれしかった。
    たろを失ったアサコさん。落ち込み具合も相当だったんだろうな。仕事があるとはいえ、自営業では大変なこともたくさんあるだろう。出自の秘密も抱えて。穏やかに過ごせますように。

  • 優しくてさらっと読めるお話。パンとスープとネコ日和、第2弾。アキコとしまちゃんのやり取りに癒され、喫茶店のママもなんだかんだ優しいようで。
    またネコとの生活が始まるみたいなので、ぜひ続きを読みたい。

  • 「パンとスープとネコ日和」読みました。読んだはずでした。
    でもそのあと観たドラマでどうやら記憶の書き換えをしてしまったらしい。

    たろちゃん、たしか家出しただけだったと…
    えっ?まさか…

    つらい経験から避けていたはずの世界…
    前作の終わりの方は読み飛ばして逃げたんですね。たぶん。

    アキコは私…
    さみしさと、後悔と、ほんといつまで泣けば気がすむのかと…

    たろちゃんを失った心の穴はたろちゃんにしか埋められない。
    でも、やってきたたろちゃんそっくりの兄弟が、
    かわいい8つの肉球でその穴を隠してくれるかもしれないね。
    前を向いて一歩踏み出せたんだね。

    逃げずに読んでよかったです。(泣いちゃいましたけどね)  

    • なにぬねのんさん
      杜のうさこさん、こんばんは。
      先程、私のレビューの返信コメントに書ききれなかったことをひと言こちらに残します。

      杜のうさこさんのお気...
      杜のうさこさん、こんばんは。
      先程、私のレビューの返信コメントに書ききれなかったことをひと言こちらに残します。

      杜のうさこさんのお気に入りベスト3。
      『氷点』が1位だったので、
      うわぁぁ、素敵。とフォローさせていただきました。

      好きな本が私と似ている気がしますので
      これからもレビューチェックさせてもらいます。宜しくお願いしますね。
      2015/03/12
    • 杜のうさこさん
      なにぬねのんさん、こんばんは~
      返信コメントにまた勇気づけられました。
      そうですよね、いつか福も来てくれるかもしれませんよね。ありがとう...
      なにぬねのんさん、こんばんは~
      返信コメントにまた勇気づけられました。
      そうですよね、いつか福も来てくれるかもしれませんよね。ありがとうございます。

      そして、なにぬねのんさんも三浦綾子さんがお好きなんですね!!感激です!!
      そうなんです。三浦綾子さんの本のなかでも、「氷点」は初めて読んだ少女時代から(遠い昔(笑))何度読み返したかわかりません。
      読むたび違う気づきというか、何度読んでも答がでないというか・・・
      どう表現したらいいのか難しいんですが・・
      [氷点」をお好きな方と出会えてとても嬉しいです。

      こちらこそよろしくお願いしますね!
      レビュー楽しみにしています。
      2015/03/13
  • 店での出来事や仕事関係の描写は好きだが、どうしても「たろちゃん」と出てくるとムカッとしてしまう。
    デブ猫は虐待だと思っている人間からすると、デブ猫をかわいがってるつもりの主人公の回顧や涙シーンに「お前のせいだろ」と思わずにはいられない。

    お店の様子やありかたが一歩進み、しまちゃんやママさんとの関係も一歩進み、人との関わりについては非常に面白く読める。

  • 何年か前にドラマを見た作品。
    原作はこの本が初めて。

    原作と少し異なる所があるけれど、しまちゃんはそのまんまで、純粋で実直で好感しかない。出生の話をしに来る人をお節介ですよね。と言い切るところに、私のモヤモヤもすっきり。

    飼い猫のタロが亡くなり落ち込む主人公の様子に、私自身も飼い猫を亡くした直後の記憶が蘇り辛かった。
    さりげなく寄り添ってくれる周りの方々の優しさが素敵。

  • 自分なりに「福も来た」というタイトルに納得。
    第3弾も借りててよかった。

    しまちゃん、気になる!!

  • ドラマのイメージで読んだ前作はちょっとドラマと
    雰囲気が違って(あくまで私の個人的な感想だが)
    読後感がいまいちだったので続編を読む気にも
    ならなかったのだが
    今回はすんなりと読めた。
    ドラマの記憶も薄くなっていたからだろうか?

    アキコとしまちゃんのほのぼのとした日常
    お店の方も最初の頃のような怒涛の忙しさは
    なくなり、日によってはお客さんがまばらなときも
    あり、経営者としてのアキコはこれから先の
    お店の経営についても考えたり悩んだり
    そうして一日一日を大切に過ごしていく
    アキコの生き方に温かみを感じる物語だ。

    なんといっても
    しまちゃんが魅力的で大好きだ
    押し付けがましくなく妙に親しげでもなく
    それでも優しい雰囲気でお客様と接する
    これなかなか難しい

    何って劇的なことは何も起こらない
    ただただ普通の日常と丁寧な暮らし
    いい匂いがしてきそうな、そんな小説だ

  • サクサク読めて、じんわりする。
    1作目も、淡々としている中に、ほのぼのとした空気が漂っている作品だなーーと思ったけれど、やはり、2作目もそうだった。
    読み終わって、なんだかほんわかしているのが、かなり心地よい。

    あまりのペットロスに心配をしていたけれど、解消の兆しが見えて、ほっとした。

  • キャリアウーマンが、仕事を辞めて、亡くなったお母さんが残した食堂をリニューアルして、パンとスープのお店を始めるストーリーの2作目。

    主人公のアキコさんは、経営者として、自分のやりたいことと、できること、すべきこと、すべきじゃないことの間で悩みます。でも、根っこはぶれない。

    根っこがぶれない人ほど、迷いやすいのかな。根っこが動かせるなら、簡単な方へ移動してしまえばすむけど、それができないから悩むのかな。

    アキコさんは迷うけれど、従業員のしまちゃんや、お向かいの喫茶店のママさん、料理学校の先生、お寺の奥さんやたくさんの人に支えられています。意図的に励ましてもらう時もあるし、何気ない会話から力をもらうことも。

    私もぶれない根っこを持ちたい。そして、それを支えてくれる仲間を大事にしたい。そう思わせるストーリーでした。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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