点をつなぐ

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著者 : 加藤千恵
  • 角川春樹事務所 (2015年1月15日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412537

作品紹介

28歳の滝口みのりはスイーツの商品開発に携わっている。ヒットはまだ、出したことがない。進路、恋人、仕事、服、デートコース…これまでに選んできた「点」は、正解だったのだろうか…。リアルな心情描写が胸を打つ長編小説。

点をつなぐの感想・レビュー・書評

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  • 主人公はコンビニスイーツの商品開発の仕事をしているみのり28歳

    テレビで食品の開発担当者の特集を見ることがあるけれど、
    本当に大変なお仕事だな~と…
    そしてどんな味か気になって買ってしまう(まんまとね・笑)

    この年齢の頃を振り返ってみると、
    みのりと同じように悩んで揺れてたなぁって思います。
    人生ってほんとに選択の連続ですよね~

    「点つなぎ」って名称は知らなかったけど子供のころよく遊びました。
    線がまっすぐに引けなくて、できた絵がいびつなのが嫌で消したら他の線も消えちゃったりしてね。

    生きていくなかで選び続けた点をつないだら、
    いつか自分の信じた形になってくれたらいい。
    選んだものが間違ってなかったと信じたい。
    すごくよくわかります。

    こうして物語の世界に入り込むと、すぐその頃の自分に戻れるのが楽しい。
    選ばなかった、選べなかった道に立つ自分を想像することもできる。
    だから読書はやめられない。

    そして本を閉じ”現実”を精一杯生きるのです♪

  • 29歳になる年、みのりは焦っていた。
    仕事に夢中になっているが、果たして今の仕事を続けていて満足なのか?
    周りの同級生が結婚、出産する中で、何も変わらない自分に不安を感じている。

    私は結婚、出産もしたけれど、「今のままで満足なのか?」という問いに即答できないみのりの気持ちがよくわかる。

    正解はないけれど、自分の選んだ点をつないで、浮かび上がってくる形が正しいのだと信じて、選び続けていくしかない。
    そう結論付けたみのりは強いと思うし、私も選び続けていきたい、と思う。

  • 結婚とは、人生とは…みたいな本ばっかり最近読んでる気がするw
    いちいち、分かるわーって思いながら読んでた。周りと比べての不安や焦燥感。いやいや主人公は三十路やけど私はまだ…とも言ってられんのですよ!!←
    共感出来るところが多すぎる。って事でこの評価。

  • コンビニスイーツの商品企画の仕事をする28歳独身のみのり。
    やりたかった仕事に就き、やりがいを持って働いて入るものの、仕事に追われる毎日に疑問も感じていた。


    はじめましての作家さん。
    読みやすく、選ばれた言葉の使い方が好きでした。

    みのりの揺れる気持ちは、女性ならきっとみんな心当たりがあるものではないかなと思います。
    だから切実でリアル。
    そんなみのりが、藍田さんとの会話でたどり着いた「自分の選んだものが間違っていなかったと、信じるしかないんだと思っている」と言う気持ちに、共感しました。

    女性の大先輩としては、みのりは、さらに素敵なひとになるでしょうから、もっと自信を持って生きていって欲しいなと思います。

  • 28歳の滝口みのり。大学進学と同時に上京、そのまま東京で就職。慌ただしくここまで歩んできたけれど、時々にあった選択は果たして正しかったのか。

    「あの時こうしていれば違う今があったのではないか」人は誰しも自分の選択を思い返す時があるかと思います。過去に戻ることは出来ないけれど、その先にあったかもしれない違う人生を空想する。それは果たして無意味なことでしょうか。
    大きな事件は起こりません。しかし読み終わると、私自身も自分の過去と今を静かに振り替えりたくなりました。今ある自分を丸ごと認める。背中をぽんと押してもらえたような、静かに寄り添ってもらったような、不思議な心地よさが残りました。

  • 働き始めてから、何度もこの選択でよかったのか…と悩み続けていた私にとって自分を見ているかのような物語でした。
    決してすかっとする話ではないし、劇的な展開があったりするわけではなかった。でも、人生は選択しなければならない場面ばかりで、自分の選んだ道が正解だったかなんて分からないけれど(むしろ他の選択肢の方が想像が膨らみ正解のように思えることの方が多いと思うけれど)、自分の選んだ点をつないでいくと、自分にとって1つの意味のあるものが浮かび上がると信じたいという主人公の考えには励まされました。
    自分の中で意味のあるものにするためにも、1つ1つの選択をしっかり吟味して責任をもって選んでいかなければならないな、とも考える要素があった気がします。

  • すごく素敵なお話でした!
    こういう小説、好き!!
    特に劇的な事件が起こるわけではないのですが。

    人生は選択の連続で、自分が選んだものが正しかったのか?と振り返ることもある。でも、自分が選んだ「点」をつなぎ合わせていったら浮かび上がる、その形を信じて生きていけばいいんだというメッセージが素敵です!!
    そして、選択できる幸せについても読んでハッとしました。
    人生は確かに選択の連続ですね。
    今まで選んだものが間違っていたかもしれないと感じても、生きていってまた点を選び続けられれば、最終的には素敵な形になるかもしれない。そしてそうやって出来ていく形が1人1人違うというところがまた素敵だなと感じました。

  • ananで紹介されてて読んでみようと思った本。すっごいさらっとすぐに読めた。29歳のコンビニの商品開発に携わってるみのり。
    本の中でなされてる会話はすごく身近で。一生懸命働いてることよりも、結婚や子どもや家を買ったことなんかが話題の中心になる世代。親とか親戚の期待めいた質問に戸惑ったり、友達が転職したり海外に行ったり。自分はその期間なにをしてたんやろうって考えたり・・共感できるとこがいろいろあった。
    終わりまでさらっとしてて少し物足りなかったけど、みのりがいい方向に進めるといいな。

    私はあんまり選ばなかった方のことを考えないタイプやけど、本当に人生って選択の連続やなあって。小さいことから大きいことまで、すべては自分の選択次第。

  • 誰にも言えないけど、常に心の奥底でどんより居座るわたしの悩みがぎゅっと詰まっている。

    悩んでるのは自分だけじゃないんだ、みんな同じことを心の底で思ってるんだと、気持ちが楽になれた。

    今まで自分が選んできた点、これから選ぶ点をつないだらどんな形になるかわからないけど、自分らしく生きようと改めて思う。

  • 20代から30代へ突入するとき、自分は何を思い、何を考え、何に悩んでいたのだろうか、と思い出してみる。
    自分が変わるのか、周りが変わるのか。その変化に乗るか、立ち止まるか、別の道を選ぶか。
    そうだそうだ。あのころ、目の前にたくさんの道があったはず。そのひとつひとつをどうやって選んでいたのか、今となってはもうわからないけど、あのとき選ばなかった道はその先にどんな「形」があったのだろう。
    小さな選択も、大きな選択も、どれを選んでいたとしてもそこには今と違う形があるはずで。
    けど、今ここで見えない先の形を思い煩っていても仕方ないんだよね。ここじゃないどこかへ、満足できる何かを探して、目の前の何かを選び、何かを捨て、点をつないでいく。その形が見える時まで。

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