- Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412537
作品紹介・あらすじ
28歳の滝口みのりはスイーツの商品開発に携わっている。ヒットはまだ、出したことがない。進路、恋人、仕事、服、デートコース…これまでに選んできた「点」は、正解だったのだろうか…。リアルな心情描写が胸を打つ長編小説。
点をつなぐの感想・レビュー・書評
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君にしか出来ないと任される立場の一方で、私に出来ることなど有るのかと自信喪失する背中がいる。商品開発という重責、都会に揉まれ自分が何を目標としてきたのか見失ったとき、最終的に繋ぎ止めるものは「好き」ただその一点なのだと思います。私が選んだもの、選ばなかったもの、どの選択が正しいかはその先の私だけが知っています。点を線でつないで見えてきたものが、私の一番欲しいものであり、覚めない夢であればいいと願いました。例えそれが最も望んだ絵ではなくとも、何度でも諦めず選び続けてきた人生は一際輝いて映っていると信じたい。
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29歳になる年、みのりは焦っていた。
仕事に夢中になっているが、果たして今の仕事を続けていて満足なのか?
周りの同級生が結婚、出産する中で、何も変わらない自分に不安を感じている。
私は結婚、出産もしたけれど、「今のままで満足なのか?」という問いに即答できないみのりの気持ちがよくわかる。
正解はないけれど、自分の選んだ点をつないで、浮かび上がってくる形が正しいのだと信じて、選び続けていくしかない。
そう結論付けたみのりは強いと思うし、私も選び続けていきたい、と思う。 -
結婚とは、人生とは…みたいな本ばっかり最近読んでる気がするw
いちいち、分かるわーって思いながら読んでた。周りと比べての不安や焦燥感。いやいや主人公は三十路やけど私はまだ…とも言ってられんのですよ!!←
共感出来るところが多すぎる。って事でこの評価。 -
コンビニスイーツの商品企画の仕事をする28歳独身のみのり。
やりたかった仕事に就き、やりがいを持って働いて入るものの、仕事に追われる毎日に疑問も感じていた。
はじめましての作家さん。
読みやすく、選ばれた言葉の使い方が好きでした。
みのりの揺れる気持ちは、女性ならきっとみんな心当たりがあるものではないかなと思います。
だから切実でリアル。
そんなみのりが、藍田さんとの会話でたどり着いた「自分の選んだものが間違っていなかったと、信じるしかないんだと思っている」と言う気持ちに、共感しました。
女性の大先輩としては、みのりは、さらに素敵なひとになるでしょうから、もっと自信を持って生きていって欲しいなと思います。 -
28歳の滝口みのり。大学進学と同時に上京、そのまま東京で就職。慌ただしくここまで歩んできたけれど、時々にあった選択は果たして正しかったのか。
「あの時こうしていれば違う今があったのではないか」人は誰しも自分の選択を思い返す時があるかと思います。過去に戻ることは出来ないけれど、その先にあったかもしれない違う人生を空想する。それは果たして無意味なことでしょうか。
大きな事件は起こりません。しかし読み終わると、私自身も自分の過去と今を静かに振り替えりたくなりました。今ある自分を丸ごと認める。背中をぽんと押してもらえたような、静かに寄り添ってもらったような、不思議な心地よさが残りました。 -
働き始めてから、何度もこの選択でよかったのか…と悩み続けていた私にとって自分を見ているかのような物語でした。
決してすかっとする話ではないし、劇的な展開があったりするわけではなかった。でも、人生は選択しなければならない場面ばかりで、自分の選んだ道が正解だったかなんて分からないけれど(むしろ他の選択肢の方が想像が膨らみ正解のように思えることの方が多いと思うけれど)、自分の選んだ点をつないでいくと、自分にとって1つの意味のあるものが浮かび上がると信じたいという主人公の考えには励まされました。
自分の中で意味のあるものにするためにも、1つ1つの選択をしっかり吟味して責任をもって選んでいかなければならないな、とも考える要素があった気がします。 -
すごく素敵なお話でした!
こういう小説、好き!!
特に劇的な事件が起こるわけではないのですが。
人生は選択の連続で、自分が選んだものが正しかったのか?と振り返ることもある。でも、自分が選んだ「点」をつなぎ合わせていったら浮かび上がる、その形を信じて生きていけばいいんだというメッセージが素敵です!!
そして、選択できる幸せについても読んでハッとしました。
人生は確かに選択の連続ですね。
今まで選んだものが間違っていたかもしれないと感じても、生きていってまた点を選び続けられれば、最終的には素敵な形になるかもしれない。そしてそうやって出来ていく形が1人1人違うというところがまた素敵だなと感じました。 -
ananで紹介されてて読んでみようと思った本。すっごいさらっとすぐに読めた。29歳のコンビニの商品開発に携わってるみのり。
本の中でなされてる会話はすごく身近で。一生懸命働いてることよりも、結婚や子どもや家を買ったことなんかが話題の中心になる世代。親とか親戚の期待めいた質問に戸惑ったり、友達が転職したり海外に行ったり。自分はその期間なにをしてたんやろうって考えたり・・共感できるとこがいろいろあった。
終わりまでさらっとしてて少し物足りなかったけど、みのりがいい方向に進めるといいな。
私はあんまり選ばなかった方のことを考えないタイプやけど、本当に人生って選択の連続やなあって。小さいことから大きいことまで、すべては自分の選択次第。 -
誰にも言えないけど、常に心の奥底でどんより居座るわたしの悩みがぎゅっと詰まっている。
悩んでるのは自分だけじゃないんだ、みんな同じことを心の底で思ってるんだと、気持ちが楽になれた。
今まで自分が選んできた点、これから選ぶ点をつないだらどんな形になるかわからないけど、自分らしく生きようと改めて思う。
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