ウィメンズマラソン

著者 : 坂井希久子
  • 角川春樹事務所 (2015年5月29日発売)
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  • 本棚登録 :170
  • レビュー :40
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412599

ウィメンズマラソンの感想・レビュー・書評

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  • とにもかくにも夏のオリンピックと言えばマラソンでしょう!
    もちろん一瞬を駆け抜けて史上最速を極める100メートルももちろんいいけれど、ドラマがあるのはやっぱりマラソンよね~、と思う。私と同い年のQちゃんが金メダルをとった記憶がまだ鮮明に残ってる影響も多分にあるけれど・・・。

    この小説は一度はオリンピックの夢をあきらめたシングルマザーでもあるマラソンランナーが再起を向けてリオを目指す物語。
    いやね、この主人公の峰子は決してQちゃんみたいに誰からも愛されるキャラクターじゃないんですよ。どちらかというとヒール。自意識過剰で、素直じゃなくて、勝気で。
    でもなぜだか応援したくなっちゃう。
    女性アスリートにとって結婚出産てマイナス要素が多い。それで諦めちゃう人もたくさんいると思う。峰子なんてマスコミからも世間からも嫌われるどころか嫌がらせも受けて・・・。それでも走ることを諦めなかった。逆境に負けないその姿に心打たれてこっちまで熱くなってしまった。

    この小説のラストを飾る、リオの選考会である名古屋ウィメンズマラソン。
    この描写が、いい!ハプニングあり、駆け引きあり、沿道の応援、コーチ、そして娘の掛け声。
    一緒になってナゴヤドームに向かって走っているような、増田明美になって解説したくなるようなそんな気分になった。
    いやー、面白かった。

    最近の女子マラソンはどうやら低迷しているみたいだけれど、なんとか頑張ってほしいな~。また表彰台を飾る姿を見てみたい。そう、是非東京オリンピックで!

    • 杜のうさこさん
      vilureefさん、こんばんは~♪

      いつも花丸をありがとうございます!
      嬉しいです(*^-^*)

      この本、私もvilureefさんのレビューで
      「うわっ、面白そう!」と思って読みました。
      運動音痴なもので(笑)よほどのことがないとスポーツ物は手にしないのですが…

      すごく面白かったです!
      ありがとうございました♪

      また素敵な本、ご紹介くださいね。
      楽しみにしています(*^-^*)
      2015/10/16
    • vilureefさん
      杜のうさこさん、こんにちは。
      こちらこそいつも花丸ありがとうございます♪

      わー、私のレビューがきっかけで読んでくださったなんて嬉しいです(*^_^*)
      でもこの本、本当に良かったですよね~。
      最後のマラソンの場面なんて手に汗握って、大興奮でした(笑)

      私も杜のうさこさんのレビュー、参考にしてますよ~♪
      坂井さんの他の作品もお読みになったんですね。「迷子の大人」、私も読みたくなりました!

      今後ともよろしくお願いします(*^_^*)
      2015/10/19
  • 面白かったです!

    実業団の陸上部員、岸峰子。
    頑なで気が強いけれど、走ることにひたむきな姿に好感が持てます。
    オリンピックの代表選手に選出されたタイミングで妊娠発覚。
    途端に国民の敵みたいなバッシング。
    (ここまでする?って思うくらい…)
    だから出産して復活した場面は、心の中で拍手ー!

    「産むな」と言われたことから絶縁していた母との和解。
    この母親と峰子と娘・栞の関係性がとても良かったです。

    母であり娘であることはやめられないんだから…と、
    峰子を支えて、背中をトンと押してくれる母。

    娘・栞を自分のランナー人生の足かせの様に思ったり、
    ”あの岸峰子の娘”と言われることに負い目を感じていた峰子。
    「走らないと自分が自分でなくなる気がする」と言った峰子に、
    「ママはしおりのママでしょ」と答える栞。
    まさに”道しるべ”でしたね。

    最後のレースのシーンは、胸がドキドキするほどの臨場感!
    陰でずっと見守っていてくれた小南監督。
    「岸、行け!辻本、逃げろ!」最高~

    沿道から聞こえて来た「はやぁい」の一言。
    そう、マラソン選手のスピードってすごいんですよね!

    実際のレースを観戦したことはないんですが、
    学生の頃何度か、神宮外苑でトレーニング中の瀬古氏をお見かけしたことがあります。
    歩いていた私と友達の横を「ひゅんっ!」と走り抜けていかれて、
    そのあまりの速さに、ポカーン・・・

    後輩の辻本も、峰子のライバルなのに、ひたすら懐いてくれてかわいいし、
    なにより笹塚コーチがいい!「誤用です」がツボ♪

    大満足の一冊でした。

    • azu-azumyさん
      うさこさん、こんにちは!

      コメントをありがとうございます。
      うさこさんの思いにあふれたコメント…
      心の底にしみわたって、本当にうれしくて…
      ありがとうございます。
      返信は必要ないですよ~と、優しいお言葉をいただきましたが
      あまりにもうれしくて、こちらへお返事を。

      ブログの方にも何度も足を運んでくださっていたのですね。
      そうなんです。
      ブログを休もう、続けよう、やっぱり休もう、続けよう…
      気持ちがぐるぐるぐるぐる…

      うさこさんがおっしゃるように、本を読もうとしても、文字を目で追うばかりでいっこうに進まず、しばらく本から遠ざかっていました。

      うさこさんもご両親のことで一喜一憂する日々をうかがって…
      本当にしんどいですよね…
      でも、そう!避けては通れない道ですものね。
      私の一喜一憂する日々はまだ始まったばかりですが
      うさこさんのコメント、本当にうれしくて、うれしくて…
      いっぱい勇気をもらいました。
      本当ににありがとうございます。

      最近、少しずつ気持ちの整理が出来るようになって
      そうしたらやっぱり本に戻って来ました。
      大好きな本を読むことで、救われています。

      私が元気でいること、楽しい時間を持つことが大事だと思えるようになっています。
      また、楽しく本のお話、させて下さいね。

      なんだか支離滅裂な文章になってしまってごめんなさい!
      私もタイムラインは非表示にさせていただきますね。
      お心遣いありがとうございます!

      大好きなうさこさん、本当にありがとう。
      心からの感謝をこめて

      azumy
      2016/04/19
  • 日経新聞の書評を読んで、メモしていた本。
    幸田生命女子陸上競技部の岸峰子はあるアクシデントから手に入れたはずのロンドン五輪への切符を手放すことに…

    そのアクシデントがこんなことだったとは…

    マラソンをあきらめきれない岸峰子はリオ五輪を目指すのだが…

    ラストは目が離せない展開。
    一気に読み切りました。

    この本を読んでいたとき、奇しくも、アテネ五輪金メダリスト野口みずきさんが、リオ五輪代表入りできず、引退とのニュースを知り…
    より感慨深い思いでした。

  • 題材は抜群。文章はイマイチ。主役もイマイチ。

    オリンピックのマラソン代表に選出されたが、妊娠して代表を辞退したランナーが、再び代表目指して走り始める物語。

    テーマとストーリーは凄くいいです。
    ただ、冒頭から説明丸出しの語り口がダルい。

    そして、主役の性格が人間的過ぎて、シンデレラの姉が主役になっちゃったみたいな…

    主人公の周りは皆いい人ばっかな分だけ、主人公の愛されにくいキャラが引き立ってますね。

    何より一番のポイントは産む決断が簡単過ぎだろ!ってこと。
    オリンピックの代表だぜ!問答無用で中絶だろ!
    って違和感を覆すほどの説明が欲しかった。

    あと、最後はどうなったのか書こうよ!
    投げっぱなしかよって感じ。

    つまらなくは無いけど、どうにもスッキリしないお話でした。

    惜しい。

  • 2016.4.23
    オリンピックを目指して奮闘する岸峰子。一気に読めた!
    祝福されるべき妊娠、「この子さえいなければ」って思う主人公の気持ちがしんどかった。お母さんが出てきてくれてよかった。
    きれいすぎるストーリーのような気もしたけど、読み終わった後爽やかな気分にしてくれるステキな物語でした。

  • 五輪代表枠を辞退したランナーが、ふたたび走り出す。
    女性アスリートのあり方について、考えさせられる。ドロドロした面もあるが、泥臭い頑張りは応援したくなる。
    やたらと「誤用です」とつっこむコーチが面白い。いいコンビ。最後はぐっとくる。読後感もさわやか。

  • 個人的に好きな部類のスポーツ物なので評価高めですが、しっかり書かれた本です。素直に読み、感じ、楽しみました。

  • マラソンに関わる選手、監督を実在の人物と微妙に被せることによってリアリティを出している。
    女性ならではの視点でのストーリー展開も新鮮だと感じた。
    しかし、何よりマラソンを走っているランナーの心理描写に臨場感を感じて、最後は一気読みしてしまった。

    もう一度マラソンを走りたくなる一冊でした。

  • 面白くてあっという間に読み終わりました。妊娠発覚でオリンピック出場を辞退して家族にさえ色々言われてそれでもまた走りたいと思えるのがすごい。感情がストレートなので最初は自己中に見えてしまったが母親や監督、コーチや後輩などの会話でどんどんかっこいい選手になっていった。

  • 自分が走った東京マラソンのコースと、名古屋ウィメンズマラソン(しかも主人公が走ったのと同じ年の大会で、主人公がスタート地点で振り返った市民ランナーの大群の中に私も居たことになる)が舞台となっているから、なんとか読み切ったという感じ。

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