ウィメンズマラソン

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.65
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本棚登録 : 219
感想 : 47
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412599

感想・レビュー・書評

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  • もうかれこれ30年くらい走っている。
    あくまでも、市民ランナーとして。
    フルマラソンもウルトラも出たが最近はもっぱらハーフ。そんな私が前から気になっていた一冊。
    ガチだ。ガチなエリートマラソンの話。作者は取材と参考図書でここまで書いたのだろうか?それとも走る女性??と考えながら読んでいました。
    登場する監督のモデルは小出監督でしょう。
    昔、北海道マラソンでお目かけし、付いて行こうと試みましたが無理でした。
    そんなことまで思い出させてくれる、熱い物語でした。TOP of TOPにしかわからない世界ってありますよね。また本から元気をもらったなぁ。
    余談(しか書いてないが)ですが、「役不足」とか「確信犯」とかことばが取り上げられるシーンがわりと好き。

  • 題材は抜群。文章はイマイチ。主役もイマイチ。

    オリンピックのマラソン代表に選出されたが、妊娠して代表を辞退したランナーが、再び代表目指して走り始める物語。

    テーマとストーリーは凄くいいです。
    ただ、冒頭から説明丸出しの語り口がダルい。

    そして、主役の性格が人間的過ぎて、シンデレラの姉が主役になっちゃったみたいな…

    主人公の周りは皆いい人ばっかな分だけ、主人公の愛されにくいキャラが引き立ってますね。

    何より一番のポイントは産む決断が簡単過ぎだろ!ってこと。
    オリンピックの代表だぜ!問答無用で中絶だろ!
    って違和感を覆すほどの説明が欲しかった。

    あと、最後はどうなったのか書こうよ!
    投げっぱなしかよって感じ。

    つまらなくは無いけど、どうにもスッキリしないお話でした。

    惜しい。

  • 2016.4.23
    オリンピックを目指して奮闘する岸峰子。一気に読めた!
    祝福されるべき妊娠、「この子さえいなければ」って思う主人公の気持ちがしんどかった。お母さんが出てきてくれてよかった。
    きれいすぎるストーリーのような気もしたけど、読み終わった後爽やかな気分にしてくれるステキな物語でした。

  • タイミング
    嫉妬してしまう心
    それ以上に大切なものも手に入れたこと
    わかってるけど
    嫉妬してしまう
    その繰り返し
    夢の目前でという想い
    周りからなんと言われても貫くところ
    ボトルの子どもの絵は愛が溢れてたし、
    最後の新たな道を応援したくなった

  • スタートは新鮮。後半、ただの美談仕立て。がっかり

  • ロンドンオリンピックのマラソン選手に内定したいた岸峰子は、予定外の妊娠のためクビになる。
    世間の風当たりは強く、出産後に夫とも別れてしまう。

    社内で誹謗中傷されながらも必死で働く峰子。かまってくれない母親に苛立つ一人娘の栞。

    ライバルへの嫉妬、実の母親とも出産を反対された時点で縁を切っていた。有名な某監督を彷彿とさせる小南監督の姿は頼もしく、優しい。

    読んでいると元気が出る本

  • マラソン選手の話ではあるけど、ひとりの女性(しかもちょっとヒネている感じの)が、子どもを産んで年齢を重ねるにつれて、周りの人や自分の置かれている状況を受け入れながら成長していく姿に、最後はほっとしました。
    それにしても本当に子どもって、いろいろなことを教えてくれる。
    そして、私にとっても、進むべき道を照らしてくれている存在なのかもしれない。
    子育てはなかなか思うようにいかないし、日々壁にぶつかっているけれども、子どもと一緒にがんばっていきたいな~!とあらためて思わせてくれた一冊でした。

  • 走るシーンがメインではなく、挫折とか、育児との両立とか、他の選手への妬みや憎しみとかで、なんかドロドロしてました。主人公が好きになれません。おばあちゃんがいてくれて本当に良かった。最後の勝負は熱かったです!

  • 名古屋マラソンでの女子二人のデッドヒート.ついこの前の13日のレースと重なります.走者の事情は異なりますが,レースはそんな感じ.それにしてもマラソンは過酷な競技です.そして,あの時栞ちゃんを産んでいて本当に良かったと思える人生になって,嬉しいです.

  • よくあるパターンなので、新しさは感じられませんでした。また、主人公を含め、ものの言い方や喩えが自分にはしっくり来ませんでした。

著者プロフィール

1977年、和歌山県生まれ。同志社女子大学学芸学部卒業。2008年、「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)でオール讀物新人賞を受賞。17年、『ほかほか蕗ご飯 居酒屋ぜんや』(ハルキ文庫)で髙田郁賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。著書に、『小説 品川心中』(二見書房)、『花は散っても』(中央公論新社)、『愛と追憶の泥濘』(幻冬舎)、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所)など。

「2023年 『セクシャル・ルールズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂井希久子の作品

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