- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758412612
感想・レビュー・書評
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心形刀流の遣い手、鏑木信之介の活躍の物語です。
二百俵取りの旗本で、鉄砲玉薬奉行・鏑木信之介は、八代将軍・徳川吉宗から玉薬(火薬)の増産を命じられる。信之介は、伊豆の島々へ玉薬(火薬)を探しに七百五十石積みの弁才船、千歳丸で神津島に近い海域で巨大な風神丸に遭遇する。心形刀流の遣い手の信之介は、善戦及ばず、風神丸に囚われの身となる。玉薬奉行は、公儀御用の玉薬(火薬)の製造と監理にあたる御役です。
風神丸を操る阿蘭党の拠点は、江戸から南南東約1,000㎞の太平洋上にある30余の島々からなる舘島です。舘島は、小笠原諸島の父島と思われます。そこに二千数百人の人びとと暮らしている阿蘭党は、徳川に滅ぼされた西伊豆に住んでいた北条水軍の末裔で、風神丸の他に六門の大砲を有する雷神丸を有しています。
その館島に、三艘の巨大な軍艦に載ったエスパニア(スペイン)人と尾張徳川家の久道求馬が攻めてきます。阿蘭党と信之介が立ち向かいます。武器弾薬は、エスパニア人が優位ななかで戦う阿蘭党に多くの死者がでます。エスパニアの巨艦三艘と戦ううちに雷神丸が沈み。そして、風神丸は、敵艦に突っ込み沈んでいきます。これで最後と思われた時に、奇計が……。
【読後】
単行本ですが、字が小さく、読むのに時間がかかりました。鳴神響一さんの本は、「おんな与力 花房英之介」シリーズ1作目~3作目しか読んでいません。時代小説ですが、ほかの作家と少し設定が違っています。この物語に尾張徳川家が絡んで来るのが今一つ納得できませんが、面白く読むことができました。
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鬼船の城塞シリーズ1作目《単行本》
2015.06発行。字の大きさは…小。2023.01.16~17読了。★★★☆☆
図書館から借りてくる2023.01.11
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《鬼船の城塞シリーズ一覧》
02.南海の泥棒島
01.鬼船の城塞 2023.01.17読了
「参考」
※参考は、私のメモ書きです。本の感想ではありません。
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「硝石(しょうせき)」は、硝酸塩鉱物の一種。化学組成はKNO3(硝酸カリウム)、結晶系は斜方晶系。日本における古名は、消石、煙硝、焔硝、塩硝など。日本の歴史文献では「煙硝」や「焔硝」は硫黄や炭末を加えた黒色火薬を指すが、加賀藩では「塩硝」と呼ばれ五箇山産の硝石を意味するとされる。詳細をみるコメント0件をすべて表示