シンデレラの告白

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.84
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本棚登録 : 990
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412728

感想・レビュー・書評

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  • 最後のページを読んでタイトルの意味がわかって面白かった!
    男装する妹のマリエッタが女性だけどたくましく豪快な性格でとても好き。ヒルダもマリエッタもいいキャラすぎ。王子様と結婚するだけが女性の幸せじゃなく、自立した女性のたくましい生き方を表現した内容になっていた。

  • 洋書のような雰囲気。
    わざと古風な、小難しい言葉を使われていて、多少読みにくさはあったものの「世界観を大事にしているのだろうな」と思えた。

    タイトルのシンデレラはいったい誰なのか。
    それが、読み進めていってもはっきりしない。
    中盤になって、そう名乗る娘が出てくるのだが、なにやら怪しい。
    ミステリー要素も加わってきて、どうなるのだろうと頭に「?」が浮かんでいるうちに、あっさりと終わりを迎えた。

    好きなキャラはマリエッタ。
    コミカルでふふっと笑えるシーンは、ほとんど彼女が作っていた。彼女の存在がこの本を読み進めやすくしてくれていた。

    登場人物の多さは他の人も挙げていたが、カタカナ名が苦手な私にも辛かった。
    誰が誰だか分からなくなってしまった。映像があれば助けられたのだろうが。

    読み終えた後に、前のページをパラパラとめくって、色々と確認をした。
    おそらく、伏線はたくさんあるのだろうけれど、もう一度読み直すのは・・・。

    装丁はとても可愛らしくて好み。
    普段ならあまり手に取らない世界を読みやすくしてくれていたので、次回作も期待しています。

  • はじめ、え?誰が意地悪な継母で誰が意地悪な義理の姉なの?って謎だらけだったけど、最後まで読んでそう言うことか…と腑に落ちた。

    思ってたのとは違う方向性の話だったけどおもしろくて一気に読み終わった!

  • 途中で気づいてしまったので、個人的にはラストは響かなかったのですが、お話としては大変読み応えありました
    登場人物それぞれの人柄がしっかり作り込まれているところが、すごくいいと思います

  • 誰もが知っているおとぎ話「シンデレラ」から着想を得たミステリー。中世ヨーロッパを舞台に、婚家を出ていかなければならなくなった母娘を描いています。
    (以下、ネタバレ有りです。〉
    当時の女性の生き方からはみ出しながらも、自分らしくあろうとする姉妹と、二人を見守る美貌の母は、父の死後も父の家の財産を管理する役目を果たすことで暮らしていましたが、甥が相続することになり、遠い町の商人に請われて嫁ぐことに。その家には、病でほぼ寝たきりの少女が──。
    一方、その町では過去に魔女裁判で女が公開処刑されたことがありました。女には娘がいたはずなのに、処刑後、姿を消してしまっており──。

    継母や継姉にいじめられながらも、魔法の力を借りて王子の愛を受け、幸せになるシンデレラ。この物語の本当のシンデレラはいったい誰なのでしょう。
    また、女が生き方を自由に選べなかった時代、幸せになるには? 自分らしくあるためには? 自由な今を生きる女性にも、感じるものはあると思います。

  • シンデレラのおとぎばなしがモチーフになっているお話。殺人事件もあり、最後がどうなるのか気になりつつも登場人物が優しい人ばかりで穏やかな気持ちで読み切れました。
    当時の貴族の生活を垣間見たような気持ちにもなれます!そして最後の終わり方にもすごくときめきました!
    ただ人物もたくさん出てくるのと、外国人のカタカナの名前で頭に入ってこなくてちょっと苦戦しましたが、、

  • 面白かったー!

  • 161019*読了

  • 私たちの知っているシンデレラとは違ったけど、面白かった。
    ニコラス・モルトーという絹織物商の父親と二人暮らしの少女・アンジェの元にやってきた母娘・ティナ前男爵夫人とハイデンの鬼姉妹と呼ばれたヒルダとマリエッタ。シンデレラと同じ継母、義姉妹は出てくるけど、全然違う優しくて、頼りになる人たち。アンジェは病弱だが、この優しい新たな家族と幸せに暮らしていた。それが余命わずかなアンジェの願いだったからだ。そこにシンデレラと名乗る人物が出てきたり、連続して怪事件が起こる。ラスト、アンジェとティナ夫人の秘密も分かるところ、残された家族が幸せに暮らすところがよかった。

  • 最後の1ページは衝撃的。

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