優しい言葉―パンとスープとネコ日和

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.55
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本棚登録 : 521
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412766

作品紹介・あらすじ

お客さん、笑って幸せな顔してるね。サンドイッチとスープのお店を楽しく営むアキコの家に、兄弟猫がやってきて-ドラマ化でも話題になった「パンとスープとネコ日和」書き下ろし、第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • たろちゃんが二倍になって帰ってきた。
    たいちゃん、ろんちゃん。
    今回は、”猫日和”の割合がかなり多いです♪

    もうね~すっごくかわいいの!!
    玄関に向かってボーリングの球のように転がってくる!

    ごはーん、ごはーん
    遊んで~、遊んで~
    くいしんぼうで、元気いっぱいな”どすこい兄弟”♪


    なのに、泣けてしまうのです。
    アキコと自分を重ねてしまってね…。
    懐かしい歌を聴くと、その頃が甦るように、
    このシリーズを読むと、つい…。
    でも前作の時より、ほんの少し温かな涙のような気がします。

    あぁ、早朝の起きてよ攻撃。
    最初は「くん、くんっ」と鼻を近づけてきて様子伺い。
    「もしもし?そろそろお時間ですよ~」と前足でちょんちょん(まだ遠慮がち)
    「ねぇ起きてよ~」だんだん力が込められてくる。
    「起きろ~」パンチ!
    「これでも起きないつもりだな…」こうしてくれる!ガブッ(笑)
    「お願いだからもう少し寝かせて~」となかなか起きてあげなかったねぼすけです。
    それが永遠ではないことを知っていたはずなのにね、はは…。

    アキコはもちろん、しまちゃんも、ママさんも、
    変わらずそこにいてくれる。
    そしてみな、少しづつ前に進んでいるんだものね。

    第四弾、楽しみに待ってます♪

  • 食欲の塊のような猫の兄弟がやってきて、アキコが元気になったのは良かった。
    喫茶店のママが毎日偵察に来たり(まるで見張っているよう)、大手チェーン店が近所に似たような店をオープンしたり、という事はありながらも、しまちゃんとお客さんたちに支えられて、店は続いている。

    すっかり安定して、平和な日常が続いているが、母が他界し、たろがいなくなったように、周りではそっと人生を終えて行く人もいる。

    一見、おしゃれなカフェで成功している、自立したおひとり様女性のお話でもあるが、「人生のたたみ方」のようなものも、このお話の重要なテーマなのかもしれないと思う。
    終わるまで、精一杯続ける…
    いつまで続くのかは誰にもわからないけれど。

    …と、抹香臭い気分になっていたら、最後にぱっと明かりが灯るような出来事。

  • 『パンとスープとネコ日和』シリーズ第3段。
    比較的淡々とお話は進むのに、そこに暖かさが満ちているからか、読んでいて全く飽きない。
    主人公のアキコの周りでは毎回なんだかんだと起こるのに、全ての出来事が風のように通りすぎていく印象。アキコがブレないからなのかな。本人は色々悩んだり過去の黒歴史に身悶えたりしているけど(笑)、でも、どんなことが起きてもアキコは大丈夫だ!という安心感がある。こんなに好感の持てる主人公って素敵。
    今回のラストではしまちゃんのおめでたい話が!だからといって何か劇的に変わる訳でもなく、いつも通りお店はオープンして夕方に閉まって、アキコはネコたちと戯れて…といったお話になるんだろうけど、でも、次巻が待ち遠しい!
    このシリーズはそれでいいんです。それがいいんです。

  • パンとスープとネコ日和 続編三作目。
    新しく家族になった『どすこい兄弟にゃんこ』の様子が猫好きのハートを鷲掴みです。
    (猫に興味のない人には面白くないと感じるかもしれない…)
    今回も淡々と進むストーリーですが、
    ずっと会っていない同級生の葬儀の案内がきたり…
    自分の身体に疲れを感じるようになったり…
    共感する部分が沢山ありました。
    それにしても、近所にライバル大型店が出来ても経営にブレない主人公の精神は見習いたいトコロ。
    私だったらしまちゃんみたいにソワソワしちゃうもん(^◇^;)
    そして、やっぱり、お寺の奥さんは癒やしです♡

  • シマちゃんに春が♪賑やかな猫二匹との新しい生活が中心で、日々を淡々と綴る穏やかな作品。さらさら読めるし特に何か印象に残ることも無いのだけど、読後はほわん、と暖かな気持ちになれます。ちょっと困った告げ口?オバサンはやっぱりご近所でも困った人だったようで、少し苦笑。ご家族の苦労が垣間見えました。チェーン店の節操のなさには私もイラッと笑 でも安いと行っちゃう消費者心理…ごめんなさい(・×・)

  • ホントにほっこりします。
    この本を読むとネコが苦手だった私もネコが飼いたくなりました。
    でも、作中に出てくるように、毛の処理が大変そうだなぁ〜
    丁寧に心を込めて作られたサンドイッチとスープ、私も食べてみたいです。

  • アキコさんのように人と接することができたら素敵だなぁと思う。

  • 50を過ぎて、体力と衰えを感じ、年齢に伴わない未熟な自分に自信を失い…
    穏やかで平和な日々を過ごしているかのように見える人でも、そんなに不安を感じながら生きているのかと意外に思う。
    でも、自分が年を取っても、きっと今の自分のまま、内面は変わらないんだろうなぁという予感はする。

    愛するネコのたろが亡くなってから、涙の枯れない日々を過ごしてきたアキコが、新しい2匹の猫のお世話に奮闘し、写真をしまちゃんと見せ合って笑い、「猫の毛がついて困る」としまちゃんとコロコロをし合い…そういう風に過ごせるようになって、本当に良かった。

    苦しい時も楽しい時も、どちらも自分の人生だ。

    次作はしまちゃんと彼氏(らしき人)にフォーカスが当てられるのかな。楽しみ。

  • しみじみと幸せを感じる文章。
    大変なことはもちろんあるだろうけどこんな風に暮らせたらと思う。いいなぁ。

  • 困ったことや悩むことがあっても、やっぱり私はこのやり方だから、と自分の姿勢を崩さないアキコに憧れます。そんな芯のある女性になりたい。

    けれど3作目の個人的読みどころは、やっぱりしまちゃんとシオちゃんのやりとりですね!
    尻にしきつつ、お前とか奴とか呼びつつ、なんやかんや言ってシオちゃんのこと好きなんやなあというしまちゃんの空気が伝わってきます。

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著者プロフィール

群 ようこ(むれ ようこ)
1954年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。広告代理店に就職するが半年で退職。6回の転職を経て「本の雑誌社」に事務職で入社。やがて本名で『本の雑誌』に書評を執筆しはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。同年退社し、作家専業となる。
代表作として映画のために書き下ろした『かもめ食堂』、ドラマ化された『パンとスープとネコ日和』など。

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