優しい言葉: パンとスープとネコ日和

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 1102
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412766

作品紹介・あらすじ

お客さん、笑って幸せな顔してるね。サンドイッチとスープのお店を楽しく営むアキコの家に、兄弟猫がやってきて-ドラマ化でも話題になった「パンとスープとネコ日和」書き下ろし、第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • そうか、第3弾か。第2弾を読んでいないため、いつの間にかたろのいなくなったアサコさんの家に2匹の同居ネコが増えていた。突然一人ぼっちになってしまったアサコさんにとっては大変にもなったけど、ネコちゃんたちのおかげで楽しそう。しまちゃんの結婚報告も淡々としていてよかった。個人的には第1弾よりも好き。

  • たろちゃんが二倍になって帰ってきた。
    たいちゃん、ろんちゃん。
    今回は、”猫日和”の割合がかなり多いです♪

    もうね~すっごくかわいいの!!
    玄関に向かってボーリングの球のように転がってくる!

    ごはーん、ごはーん
    遊んで~、遊んで~
    くいしんぼうで、元気いっぱいな”どすこい兄弟”♪


    なのに、泣けてしまうのです。
    アキコと自分を重ねてしまってね…。
    懐かしい歌を聴くと、その頃が甦るように、
    このシリーズを読むと、つい…。
    でも前作の時より、ほんの少し温かな涙のような気がします。

    あぁ、早朝の起きてよ攻撃。
    最初は「くん、くんっ」と鼻を近づけてきて様子伺い。
    「もしもし?そろそろお時間ですよ~」と前足でちょんちょん(まだ遠慮がち)
    「ねぇ起きてよ~」だんだん力が込められてくる。
    「起きろ~」パンチ!
    「これでも起きないつもりだな…」こうしてくれる!ガブッ(笑)
    「お願いだからもう少し寝かせて~」となかなか起きてあげなかったねぼすけです。
    それが永遠ではないことを知っていたはずなのにね、はは…。

    アキコはもちろん、しまちゃんも、ママさんも、
    変わらずそこにいてくれる。
    そしてみな、少しづつ前に進んでいるんだものね。

    第四弾、楽しみに待ってます♪

  • シリーズ第3弾
    ネコちゃん達との暮らしが復活して生活に潤いが出てきた。
    お店の方は自分のペースで丁寧に調理し丁寧に提供している。
    スタッフのしまにゃんに良きお相手も出現し、幸せ気分も増しますね。

  • タイトル通り本当に優しいお話です。
    心が暖まる(*´∀`)

  • 二匹のネコが増えてにぎやかになった第3弾。アキコさんのお店のパンとスープは相変わらずおいしそう。ご飯をおいしく食べられる店があるって羨ましいことだ。
    たいとろんも可愛らしいし、寂しさが少なくなったみたいでよかった。変わらない日常も良いけれど、しまちゃんみたいな変化も素敵。続きはその辺のお話かな?

  • このご時世に

    幸せを感じさせてくれるものが

    ここにあった。



    毎日が、こうして続いてく。

    私にも
    恥ずかしかったり
    嫌な思い出も
    文字にして、流してしまえるのでは?

    と思われてくれる程
    身近な、生活の空気を吸えました。


    群さんの作品は
    いつも深呼吸するみたいなリラックス効果。

  • 食欲の塊のような猫の兄弟がやってきて、アキコが元気になったのは良かった。
    喫茶店のママが毎日偵察に来たり(まるで見張っているよう)、大手チェーン店が近所に似たような店をオープンしたり、という事はありながらも、しまちゃんとお客さんたちに支えられて、店は続いている。

    すっかり安定して、平和な日常が続いているが、母が他界し、たろがいなくなったように、周りではそっと人生を終えて行く人もいる。

    一見、おしゃれなカフェで成功している、自立したおひとり様女性のお話でもあるが、「人生のたたみ方」のようなものも、このお話の重要なテーマなのかもしれないと思う。
    終わるまで、精一杯続ける…
    いつまで続くのかは誰にもわからないけれど。

    …と、抹香臭い気分になっていたら、最後にぱっと明かりが灯るような出来事。

  • 猫ちゃんの鳴き声の表現が、喜怒哀楽を表してる感じがあって可愛らしかったです。
    ほのぼのとした日常が描かれていて、シリーズの最初から読みたいと思いました。
    みな何かしら苦労や葛藤をかかえながらも、過ごしているなと気付かされるお話でした。

  • ゆるゆるといい。

  • 優しい人から聞かれる優しい言葉………。

    美味しそうなパンとスープも魅力的だけど、それ以上に、出てくる人達みんなが優しい人ばかりで、今すぐにでも会いに行きたい………。

    しまちゃんとシオちゃんのこれからを想像しながら、次号の予約の順番を待ちます!

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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