ブロッケンの悪魔 南アルプス山岳救助隊K-9

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 63
レビュー : 12
  • Amazon.co.jp ・本 (488ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412780

作品紹介・あらすじ

南アルプス北岳山荘を武装集団が制圧。それは国家を巻き込んだ恐るべきテロ事件の幕開けだった…。超大型台風が到来、警察も自衛隊も接近できない陸の孤島と化した山。しかし、そこには"奴ら"がいた!

感想・レビュー・書評

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  • 南アルプス、北岳でのテロ
    退役自衛官がVXガスを武器に政府を脅す

  • 元自衛官たちによる国家を対象にしたテロ。彼らに占拠されたのは南アルプス北岳の山荘。。。という。山岳小説って身近なのに独特の世界観があって結構好きです。
    でもなんか思ったよりもパッとしなかったかな。ジェットコースター的に読んでる最中はそれなりに楽しんだんですが、読了してみると内容が若干薄めなわりに後味もよくないし。。。登場人物のキャラがやたらしっかりと立ってるように思えたのでシリーズものなのかな?と思って調べたらやっぱりそうだったんですね。シリーズキャラを愛するような感じで楽しむのが正しい読み方だったのかもしれん。

  • どこかで読んだことのあるストーリー
    かなり初期の段階で、ストーリー展開や結末が読めてしまう。
    文章自体は読みやすい

  • カンボジアで部下を失い原発事故で息子を失った元自衛官が抗議の蜂起。化学兵器を使って都民を人質にし身勝手で肝の座っていない政治家の覚悟を問う。立ち向かう山岳救助隊に,山が,自然が味方する。安保法制の強行制定翻弄される現場の状況に問題提起。帯に「前編,クライマックス」「超弩級のノンストップ・エンターテインメント!」とあるがその通り。在来線を乗り越し,新幹線は危うく乗り越し未遂。細かいほころびや書き込み不足が全然気にならない。傑作だ。

  • ラストの仲間割れが無く違い展開だったらベタにならずによかったのでは と思う
    山岳小説的にはかなり面白い。

  • これまでの山岳救助もののシリーズとは違ってテロリストとの戦い。
    リアルに自衛隊のPKOカンボジア派遣、福島原発事故、安保法案、特定秘密保護法、オスプレイなどがでてくるので、一気に引き込まれて読破。

  • 「天空の犬」「ハルカの空」に続く南アルプス山岳救助隊K-9シリーズ第三作「ブロッケンの悪魔」。
    やはり、本作もとても面白かった。
    最期の1/3は切り上げることができず、一気に読み切った。

    山岳救助隊員星野夏実とメイが活躍するシリーズ、序章である男が出てくると、彼らが山で何かを起すのだなとすぐに見当はつく。
    話が展開していくにつれ、出てくる様々駒を、南アルプスにおいてどのように動かすのかなと考えつつ読んでいく、大まかな筋書きは外れることは無い.....

    が、面白い。
    第三話となって、すっかりおなじみになった登場人物が、その期待を裏切ることなく、それぞれの持ち味を十分活かしながら暴れまわる。
    そして、そこに常に存在するのは、南アルプスの圧倒的な自然。
    本作は、いままでの作品に比べ、救助犬たちの活躍する場面は少なかったかもしれないが、重要な場面では、しっかりいい仕事をしてくれます
    福島原発事故や政府の対応、そしてマスコミの対応までを含め、現在の状況のなか活躍する山岳救助隊K-9.
    第三作を読み終わったら、すぐに新作が読みたくなってしまうのは、私だけではないと思います。

  • 160509図

  • K-9シリーズ、3作目。

    前作は山岳救助がメインだったが、今作は一転、ガチガチのハードアクション。テロリストに制圧された山を、自分たちの手で守ろうとする夏美や静奈ら救助隊メンバーはもちろん、山小屋スタッフの松戸くんの大活躍ぶりが格好良かった。テロリストが持ち出した武器がちょっと大仰過ぎるし、天候の変化とかそこそこに御都合的な展開もあったけど、読み物としては終始スリリングで面白く読めた。ただ、もう少し添付の地図を内容に沿うものにしてほしかったかな。肝心の地名が書き込まれていないことが多くて、いまいち分かり辛かった。

    テロリストの動機に大いに関係する自衛隊派遣の問題だが、この物語に描かれたようなことは絶対あり得ない、絵空事だと簡単に切って捨てることが出来ないのが哀しいところ。実際、居眠りしたり、下品な野次ばっかりの国会の光景が現実としてあるだけに、ね、、、。大仰過ぎる点はあるにしても、今の日本の危機管理体制に危機感を覚えさせるには十分。

  • 陸自の元一佐鷲尾は部下をカンボジアPKO作戦で、また息子の二尉を福島原発処理の事故で失った。しかしそれらは国家により秘匿され、自殺等不名誉に処理された。
    鷲尾はかつての腹心の部下等と共に、国に対して事実の公表を迫るため、また、そんな政府をぬるく支持する国民に対しテロを起こす。
    台風直撃の日に合わせて、南アルプスの山小屋を占拠し、周辺の道路を完全に破壊。空からも陸からもアクセス不能にした上で、陸自の駐屯地から盗み出したVXガスを超小型巡航ミサイルに搭載。それを東京上空で爆破させる計画である。
    しかし、山梨県警の山岳救助隊らの活躍と、鷲尾グループの仲間割れも、さらには竜巻などもあり、犯人グループの殆どと、それと対峙した自衛隊鎮圧部隊と地元警察にも多数の死者を出すこととなるが、最後は制圧される。
    結果として全く損害を蒙らなかったのは、事実の秘匿に成功した政府側権力者となる。まぁ現実はそんなものであろうが、全く釈然としない感が残る小説であった。

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著者プロフィール

1960年山口県生まれ。明治学院大学卒業。雑誌記者を経て、87年に小説家デビュー。2008年『約束の地』で、第27回日本冒険小説協会大賞、第12回大藪春彦賞をダブル受賞。2013年刊行には『ミッドナイト・ラン!』で第2回エキナカ大賞を受賞。主な著作に『狼は瞑らない』『光の山脈』『武装酒場』『酔いどれ犬』『ドッグテールズ』『竜虎』など。有害鳥獣対策犬ハンドラー資格取得。山梨県自然監視員。

「2018年 『クリムゾンの疾走』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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