すしそばてんぷら

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.01
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本棚登録 : 243
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412797

感想・レビュー・書評

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  • 朝の情報番組のお天気お姉さん・すずが、
    江戸時代から続く老舗を訪ねるブログを始めることになり…。

    もうね、表紙からして食べたくなります。
    笹巻きけぬきすし・築地市場の食堂・かんだやぶそば・
    長命寺の桜餅・王子の玉子焼き・
    弁松の並六弁当・中清の雷神揚げ、などなど。
    特に江戸前のてんぷらが、魚介のみだったことに驚き。

    忠臣蔵好きとしては「赤穂浪士ゆかりの地めぐり」が嬉しい。
    「右は高輪泉岳寺 四十七士の墓どころ
    雪は消えても消えのこる 名は千載の後までも」
    これは「鉄道唱歌」の歌詞だそう。
    メロディは耳慣れていても、歌詞までは知らなかった。
    赤穂浪士が食べたとされる笹乃雪のお豆富、食べてみたいです。

    すずのおばあちゃんも、いい味出してます。
    お料理上手で、iPodを巧みに操作してレシピ検索したり、
    陰でこっそり、すずの恋愛の後押しをしたり。
    ひょっとすると、すずより女子力高いのでは…。

    美味しそうなものいっぱい。ほんわか、ほのぼので楽しめました。

    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪

      藤野千夜さんね、『時穴みみか』っていう作品がとても可愛くて面白いよ。
      懐かしい小学生のころにタイムスリッ...
      けいちゃん、こんばんは~♪

      藤野千夜さんね、『時穴みみか』っていう作品がとても可愛くて面白いよ。
      懐かしい小学生のころにタイムスリップできるから!

      「赤穂浪士ゆかりの地めぐり」したいよね~。
      けいちゃんと行けたら、きっともっと楽しいね!

      興味ないのは、うちも同じだわ…。
      そればかりか今まで忠臣蔵好きなお友達、ほとんどいなかったもの。
      だからけいちゃんが好きだって知った時の私、尋常じゃなかったよね(笑)

      うん!うん!私も幸せだよ!
      これからも一緒に語ろうね~♪
      2016/09/13
    • koshoujiさん
      こんばんは。
      笹巻きけぬきすし・築地市場の食堂・かんだやぶそば・王子の玉子焼き
      これは全部食べましたね。
      ところで業務連絡です。
      芥...
      こんばんは。
      笹巻きけぬきすし・築地市場の食堂・かんだやぶそば・王子の玉子焼き
      これは全部食べましたね。
      ところで業務連絡です。
      芥川賞、直木賞の発表は明後日19日の夜6時過ぎからです。
      ニコニコ動画で生中継されます。お見逃しなく。
      2017/01/17
    • 杜のうさこさん
      koshoujiさん、こんにちは~♪
      返信が遅くなってしまって、申し訳ありません。

      業務連絡して下さってたんですね。
      まだ体調が...
      koshoujiさん、こんにちは~♪
      返信が遅くなってしまって、申し訳ありません。

      業務連絡して下さってたんですね。
      まだ体調が今一つで、PC開けませんでした。
      というわけで生中継見逃してしまって、残念です。
      その上、候補作すら知らなくて、今朝のニュースで知るという…。

      恩田さんでしたね!すごく嬉しいです♪
      この本、手元にあるんですが、厚くてまだ手を出せずにいます。
      落ち着いたらまたじっくり時間をかけて読みたいです。
      2017/01/20
  • 下町で祖母と暮らす、お天気お姉さんの寿々。社長夫妻の思いつきで、「江戸まちブログ」を開設することとなり、戸惑いながらも江戸の食の魅力にハマっていく。
    浅草、日本橋、神田、築地…江戸の歴史を紐解きながらの、様々な江戸グルメのおいしそうなこと!首都圏に住んでいたら、絶対紹介されている店のどこかに行くのに!!と鼻息が荒くなりそうなほど、フード描写に身悶えする。
    数々の名店の味もそそられるけど、寿々のおばあちゃんの作る料理も負けず劣らずおいしそうなのだ。寿々や幼馴染の寛太が小さい頃から好きだったという「熨したこ」は昔ながらの懐かしおやつっぽいけど、おばあちゃんはなかなかにハイカラで、ipadを使いこなし、今どきな女子力高いレシピにも果敢にチャレンジする。富澤商店にハマったり、九州パンケーキという粉を使ったお食事パンケーキは是非食べたくなるような描写だったし、おばあちゃんの若々しさが素敵。勿論、昔ながらの良さを寿々に伝えることも忘れない、バランス感覚の優れた、お茶目でかわいいおばあちゃんなのだ。
    グルメがメインになりすぎて、ストーリー自体はのんびり、ゆるやかで起承転結に乏しい感はあるため、物足りなさを感じる人はいるだろうなぁ。でも、この淡々とした感じが藤野さんの持ち味かなと思うので、わかりやすく話が盛り上がると、むしろありがちな話になっちゃう気がするから…この穏やかな空気が私は心地よかった。まぁ、寿々ちゃんはテレビのお仕事をしている割にはふんわりしすぎというか…もうちょっと自覚は持った方がいいよとは思ったけど。
    藤野ファンは気付いたかな、「親子三代、犬一匹」の夕樹とトビ丸がゲスト出演しているのは嬉しかった!相変わらずトビ丸がかわいすぎる、「親子三代、犬一匹」の続編を望んでいただけに、思いがけない再会にひそかに興奮していました。藤野さんありがとう。
    デビュー作からずっと読み続けているけど、もっと売れていい作家さんだと思っている。次作も楽しみにしています。

  • 美味しそうなたべものの表紙に惹かれて手にした、初めましての作家さんの作品でした。
    穏やか過ぎる気もしましたが、ほっとするお話でした。
    主人公が食べるごはんも、おばあちゃんがつくるおやつもとても美味しそうでした。東京が舞台なので、こちらとの食べ物の文化の違いも味わいました。
    途中に出てきた、楽しいことをした日は美味しいものを食べたいでしょ、というようなおばあちゃんのせりふが素敵でした。わたしもそんな生き方にしようと思います。

  • こういう平和な話は好き。
    タイトルも、装丁も、食いしん坊には大満足。

    舞台がおいしい物だらけの、東京・下町がいいよね。
    続きもありそう。

  • 描かれるのは、二十代独身女子の(小さなさざ波は立つにせよ)特になにも起こるわけではない平穏な日常と、彼女がめぐるお江戸老舗の食べ物屋さん。不思議だなあ。こういうのってわたしは苦手なはずなのだ。なのに、読んでいてとても気持ちが良い。藤野千夜さんの文章って、すーっと気持ちになじんでくる。丁寧な言葉遣いと、さりげなく土地の奥行きを感じさせる描き方がとても良かった。

  • 江戸時代から続くお店や大川の眺めに江戸庶民の暮らしを想像してみたくなる
    長命寺の桜餅を食べながらぼんやり大川を眺めてみたい

  • お天気お姉さんをやっている寿々(すず)が、江戸の食文化のブログをきっかけに番組を持つようになるまで、一緒に住むおばあちゃんと近所の幼馴染寛太とやり取りなどを描いた作品。実店舗が出てくるのだが、2016年の刊行ということですでに何店か閉店になっていて残念。ほのぼのとした仲の良さを描かれていて、安心して読めた。

  • 食べ物が美味しそうだった。
    他は特に印象に残らずだった。

  • 食に関するエッセイか何かかと思って借りてきたら、ライトノベルだった。さほど有名ではないお天気お姉さんでおばあちゃん子の25歳の主人公の、生まれ育った下町での幼馴染みやおばあちゃんとの交流、テレビ番組の仕事が少しずつ増えていく様子を描いている。

    テレビに出てる人、という少しだけ非日常の設定ではあるが大きな事件はなく、幼馴染みとの恋愛話が発展するかと思いきやそこまでの展開にはならない。

    主人公がお江戸番組のリポーター見習いとして身近な場所の歴史や美味しいものに興味を持ち、おばあちゃんと幼馴染みと過ごす時間がゆったりほっこりと描かれ、安心して楽しめた作品。

  • 東京の老舗の料理や食べ物が次々でてきて楽しかったし、登場人物のおばあちゃんも素敵な人だし、寿々と寛太の進展も気になってるのに、あれ?これでおしまい?な終わり方が残念。
    続編でるのでしょうか?

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著者プロフィール

1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞、98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年『夏の約束』で第122回芥川賞を受賞。その他の著書に『ルート225』『中等部超能力戦争』『D菩薩峠漫研夏合宿』『編集ども集まれ!』などがある。家族をテーマにした直近刊『じい散歩』は各所で話題になった。

「2022年 『団地のふたり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤野千夜の作品

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