横濱つんてんらいら

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.50
  • (2)
  • (3)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 36
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758412964

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 主人公の真っ直ぐさが良い。異人さんの中でその気性が際立って、皆が守りたい気持ちになるのが分かる。
    劉さんの複雑な所等、周りのキャラも皆それぞれに魅力的。
    明治の横浜という、日本と外国が入り混じる時代と場所のおかげで、ただのミステリと恋だけでは無い、深みのある内容になっていて楽しめました。

  • 古代を舞台として『駒、玉のちりとなり』『天駆ける皇子』を世に出した藤ノ木陵が改名の上、明治時代に進出

  • 明治の半ば、日本人と異人がごった混ぜになった横濱での事件。
    話を広げるのは主人公のすずが、とても大雑把だから。大雑把?そう、大雑把。
    国籍など瑣末、その人が好きか嫌いかで行動する。
    胡散臭いと言われる異国人だろうと、何が入ってるかわからないと言われる彼の国の料理だろうと、頭から恐れず立ち向かう(料理には本当に立ち向かっていた)
    最後まで読み進めれば決して楽しいだけの話ではないが、この主人公のおかげで様々な組紐が緩やかに交わるような、そんな気分になります。

  • 150年ほど前、横浜は小さな漁村だった。
    それが今では、オシャレな大都市に変貌している。
    これは、そんな横浜が大都市になる前、明治15年の話。

    江戸と明治、和と洋と中、貧と富、善と悪がごたまぜになった街、横浜。
    一歩間違えば、妖しいノワール小説になってしまいそうだが、主人公すずのおかげで、全体が明るいものになっている。

    なんせ すずは、色気より食い気。
    おいしいものをごちそうしてくれた人に恋をしてしまい、妙な味の食材に犯罪のにおいをかぎ取ってしまうのだ。

    すずの良いところは、異文化を拒絶するでも迎合するでもない
    やわらかい心だと思う。
    アメリカ人だから、清国人だから、貧しい家だから、裕福な家だから。
    いろいろな境界を気にしないすずの自由な感性は、
    私にはとても尊いものに思える。

    すずの生きる時代の横浜は、これから戦争や地震などたくさんの困難に見舞われ、
    冬の時代に直面することを私たちは知っている。
    それでもすずは明るく柔軟に生きていくだろう。
    冬の次には、かならず春が来るのだ。

    図書館スタッフ(東生駒):コロロ

    ----------
    帝塚山大学図書館OPAC
    http://lib.tezukayama-u.ac.jp/mylimedio/search/search.do?target=local&mode=comp&category-book=1&category-mgz=1&materialid=2110030678

  • 横浜を舞台にしたミステリー。異人と日本人の交流が描かれている小説は割と多いけど、好感を持っている人だけじゃなくて、いろんな理由や背景から嫌っている人も描き出しているのは少ない気がする。特に、才蔵の異人に対する感情は大多数の日本人が持っていたんじゃないかなと。
    劉さんが素的。顔じゃないんだよ、影があるところも含めていいんだよ。
    文中に出てくる外来語や地名表記が癖になる。こういうの個人的には大好き。

  • 舞台は明治の横濱。
    主人公は天真爛漫でお転婆な商家の娘、そしてツンデレな幼馴染に美形でクールな清国人。
    秘密の恋に阿片に賭場に女郎に殺人。
    王道過ぎる舞台と事件に勢いがあって面白かった!
    シリーズ化出来そうな題材ではあるけれど、続編も読んでみたい様な、過去は明らかになったのでここで綺麗に終わって欲しい様な…何とも言えない複雑な気分。

  • 明治15年の横濱
    文明開化で大きく変わる時代、外国人が入り街も変わる中で起きた"折り鶴事件"
    すずを主人公に幼なじみたちや想い人との絡みの中で事件の真相がわかっていくのがわくわくはらはら
    続きが読みたいなぁと

  • 2017.1.14

全9件中 1 - 9件を表示

橘沙羅の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
森見 登美彦
三萩 せんや
畠中 恵
藤野恵美
有効な右矢印 無効な右矢印
ツイートする