今日のハチミツ、あしたの私

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.74
  • (13)
  • (26)
  • (27)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 181
レビュー : 32
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413022

作品紹介・あらすじ

恋人の故郷である朝埜市で、蜂蜜園の手伝いを始めることになった碧。蜜蜂たちの暮らしの奥深さを知る日々のなか、十六年前に自分の人生を助けてくれた不思議なできごとを思い出す-。草木がゆたかに花を咲かせる小さな町。不器用な家族の愛が心にしみる、書き下ろし長篇。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ★3.5

    結婚の為、仕事も辞め恋人・安西の故郷である朝埜市に移り住んだ碧。
    ところが結婚話は、安西の父親に全く認めてもらえず難航。
    そのなりゆきから、かつて養蜂が盛んだったこの町で、養蜜園の手伝いを始める事に。
    そこで蜜蜂の不思議や生態の奥深さを知った碧は、16年前に自分の人生を助けてくれた、
    不思議な出来事を思い出す――。

    何もかも捨ててきた碧だったが、相手がハッキリしなくても私は私と、
    自分自身で周りの人との関係を築き、広げてゆき、前に進んで行った。
    上手くいかない事を相手のせいには決してしない。
    自分がどうしたいのか、どう生きたいのか、ドンドン動いていく。
    今までと違う生活に紆余曲折しながらも、たくましく生きる碧。
    芯がとっても強くって人柄も素敵な人だった(*´▽`*)

    食べる事の大切さ。
    自分自身が自分を大切にしなくて、嫌ってたら、周りの人はみんなますます
    大事にしてくれないし、嫌いになっていく。
    自分自身って本当にどうあるべきか、大切だなぁ。

    寺地さん初読みでしたが、流れる空気感や伝えたい事、
    勿論文章もとっても心地よかったです。
    大好きな作家さんになりました~(*´ `*)

    「はちみつをもうひと匙足せば、多分あなたの明日は今日より良くなる」
    あしたは今日よりよくなる…未来に希望があって良い言葉でした。

    • けいたんさん
      こんばんは(^-^)/

      昨日本屋さんでビビッときた本です。
      しのさんの感想を読めてよかったです♪
      参考になりました。
      私は「ミ...
      こんばんは(^-^)/

      昨日本屋さんでビビッときた本です。
      しのさんの感想を読めてよかったです♪
      参考になりました。
      私は「ミナトホテルの裏庭には」だけ読んでいます。
      2017/04/13
    • しのさん
      こんばんは(#^^#)
      コメントありがとうございます。
      うわ~偶然にも今日本屋さんでビビッときた本だったのですね~(*'▽')
      私は、...
      こんばんは(#^^#)
      コメントありがとうございます。
      うわ~偶然にも今日本屋さんでビビッときた本だったのですね~(*'▽')
      私は、寺西さん初読みでした。
      とっても大好きな作家さんになりそうな予感で、巡り合えた事にとっても幸せを感じています。
      他の本も読んでみたいって思ってます( *´艸`)
      ミナトホテル…もタイトルは存じ上げていました。
      今度読んでみますね~(#^^#)
      2017/04/14
  • 碧は相手を気遣って相手の気に入らないことはしないようにしているけれど、今の関係を失いたくないばかりに安西と本音でぶつかったことがない。
    安西は自分が特別だと思っているが、それを認めてくれる人しか受け入れることができない。
    二人が置かれる状況が激変することで、碧も安西も自立を余儀なくされるが・・・。

    人の描き方が独特だなぁ、と思いました。寺地さんの物語は一人称がうまく使われていて、読みやすくてともすれば通り過ぎてしまいそうになる読者を、人物たちに繋ぎ止めてくれるのです。どの人物も、とても魅力的!映画になるといいなぁ。(勝手にキャスティングを始める私)
    物語は碧が養蜂で生きていく、と決めたところで終わっているけれど、他の人たちも人生の転機を迎えようとしていて、全員にエールを送りたくなりました。
    でも安西との復縁は、なしにして(笑)お互いきちんと、別の人生を歩んでほしいなぁ。

  • 主人公の碧は
    出会う人達に
    とてもいい風とバワーを送り込んでいると思うけれど
    男を見る目は全然ない。
    それはそれでプラマイゼロってことでしょうか。
    疫病神のような安西と
    どうして結婚したいのかさっぱりわからなかった。
    どれほど安西の描く絵が好きでも
    そんなダメっぷりが許されるのは
    天才だけだ。

    そして、安西の父親は最低だった。
    けれど、碧の親もどうかと思うなぁ。

    碧に幸多かれと祈ります。

    養蜂の大変さを考えると
    はちみつを一層美味しくさせる気がする。

    最近はヨーグルトにかけるのがお気に入り。

  • 淡々と、でも実は芯がある主人公の碧さんがとても素敵。
    乾いてひび割れた何かに蜂蜜がとろっとやさしく染み渡ったそんな物語。

  • 蜂蜜が食べたい。作中の料理は、どれも美味しそうで読んでいるうちに匂いがしてきそうです。碧さんのようにグングン自分の人生を切り拓いていけたらいいなぁ。安西はクズだけどあの父親だったら仕方ないのかな。だけど最後のくだりで『安西!碧さんに負けないように頑張れよ!』ってチョット思った。

  • 長年付き合っていた仕事が続かない彼氏について行って、案の定別れ、その地で自力で生活していく。主人公がなかなかコミュ力が高くて理想な感じだけれど、知らない地で自分に出来ることを見つけて生活していく・・って凄い。きっかけがあれば、誰でもやってみたい・そうしたい人は今の世で多いのでは。

  • 言葉で「大事な人には嘘をつかずにすべてを伝えて思いを共有すべき」だと言う人は多いだろう。けれど実際はどうか。「大事な人だからこそ伝えられなかったり、そもそも伝える術を持たない」不器用な人もいるのではないか。
    この物語に登場する人物はみんな不器用だ。だから世渡りがうまく、器用に生きている人が読んでも共感は得られないかもしれない。黒江さんのような自己犠牲はどうかと思うけれど、みんなちょっとずつずるくて、そのくせ誰かを思わずにはいられない。そのアンバランスさが嫌いではない。

  • 幸せかどうかというのはそんなに大切なことなのだろうか…

    どうなんだろう

  • 今の自分の状況とちょっと似てて、このタイミングで読めたことに感謝!!
    さりげなく自分を肯定してもらったような感覚。

  • いじめで摂食障害だった中学時代、見知らぬ女性からもらったハチミツで、生きる勇気をもらった碧。

    恋人の安西と結婚するために、彼の故郷に行くも、安西の父に辛辣な対応をされ見ず知らずの土地で途方にくれる。

    安西の父つながりで、養蜂をやっている黒江に弟子入りし、奮闘する碧。

    自ら悪者になってしまう不器用だけど、蜜蜂を大切にする黒江。
    黒江の娘の朝花。
    スナックあざみのママとその仲間たち。

    頼りなくてメンタルの弱い安西に嫌われることを恐れて、本音を言えないでいた。

    自分の居場所は自分で見つけて行くんだ。

    死にたいと思っていた10代のころ、ハチミツで救われてから、食べることは生きることに繋がると信じて、
    前だけを見て突き進む碧。

    たくましいのう。
    30歳にもなれば人見知りとか言ってられないとか、そうだよね。。。

    色々盛り込みすぎかなとか、そのシーンは必要かなとかあるんだけど
    碧は男見る目ないけど、力強く生きて行く姿、好きです。

全32件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

寺地 はるな(てらち はるな)
1977年佐賀県生まれ。大阪府在住。2014年『ビオレタ』で第四回ポプラ社小説新人賞を受賞。
著書に『ミナトホテルの裏庭には』『月のぶどう』『今日のハチミツ、あしたの私』『みちづれはいても、ひとり』『架空の犬と嘘をつく猫』『大人は泣かないと思っていた』がある。

寺地はるなの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする