- Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758413022
感想・レビュー・書評
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寺地さんの本は主人公が逞しく変わっていく姿に自分も…という力をいただけるような気がします。楽しく読ませていただきました。
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読みやすかった
彼氏にイライラしたけど
全体的にのんびりほっこりした話だった -
好きな読み終わり。
何気なく食べてる蜂蜜だが、たくさんのことを知って貴重で凄いものなんだと思った。蜂蜜を入れたドリンクを飲みたい。蜂蜜入り料理にも挑戦してみようと思う。
碧(みどり)はあまり口数は多くなくても、強い人だなと思った。黒江のように青鬼みたいに生きれるのはすごいと思う。2人の隠れた優しさ、見えにくい優しさによさを感じた。 -
自分の居場所は自分でつくる。
他人が用意するものじゃない。
気持ちが晴れてくるような展開。
美味しそうなごはんの描写に穏やかな気持ちになれる。 -
アラサー女子の人生再起と、家族の再生を描いたハートウォーミングストーリー。
頼りなげな彼氏の帰郷に、結婚という形で付き添うことになったヒロインが、舅になるはずの男性から見下されて一念発起。
一癖のある養蜂家に弟子入りし、かつて少女時代の自分を救ってくれた蜂蜜作りを、新たな仕事としてのめり込んでいく。
過去の心の傷と向き合いながらも、見知らぬ土地に移住し、居場所と人間関係を一から築いてゆく大変さは、彼女の素直さと熱意、行動力と前向きさが和らげてくれる。
機微に聡く、環境に順応できる逞しさを持った、ヒロインの健やかさが快い。
地に足をつけ、自ら変わっていこうとする者こそが、未来を切り開けるのだという示唆が沁みる。 -
自分の居場所が予め用意されている人なんていないんだよ。自分で作っていかないと。目指してたどり着いた場所であれ、たまたま流れ着いた場所であれ、そこで生きていくためにはしっかり自分の根っこをはらなきゃいけない。
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2023/2/3読了
碧の芯の強さに胸を打たれた。それとどんなに落ち込んでも、ちゃんとご飯は食べようと思う。 -
長く交際していた恋人が実家に戻るということでそれについて田舎町に引っ越すことに。
社員として働いてた飲食店を辞め、もう戻るところもなく目の前に起こる出来事に必死で立ち向か30歳の女性とそこで出会う人たちとの成長を描いたストーリー。
とても清々しく、かつパワフルで一気読みしてしまえる読みやすさ。
自分のことを自分で大切にすること、そして自分の価値を高めたり居場所をつくることができるのは自分だけ。
しっとりと、でも力強い一冊。 -
あー。
良かったぁー。
寺地さんって、取材をしっかりなさっているのがよくわかる。
前のワインの話もそうだし、詳細に描かれていてわかりやすい。
食べ物も本当に美味しそう。
そして、強い女子が好き。
正直、碧がなぜにこんな安西に惚れるのかよくわかんない。
黒江の方がよほど魅力的。
安西の父親は、これぞ地方の名士たる昭和のオトコで、にくたらしいったらありゃしない。その描き方も秀逸(笑) -
安直にカップル主義に行きつかない。一人だっていい。自分が自分らしく生きるには、というテーマが昨今増えているように思う。多様な生き方がようやく市民権を得つつある、そんな世相を反映した作品が心に刺さるし、抉られる。