トップリーグ

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 170
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413091

感想・レビュー・書評

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  • 経済部から政治部へと異動となった新聞記者の松岡は、瞬く間に「トップリーグ」と呼ばれる官房長官に食い込んだごく一握りの記者となる。一方、元同期で現在は週刊誌記者の酒井は、昭和史に残る一大疑獄事件の真相に迫るも、発表を前にして妨害工作に遭い瀕死の重症を負う。後を松岡に託すが・・・
    ロッキード事件をモチーフにしており、登場人物のネーミングは面白い。現在の政権トップや与党幹部など、すぐに思い浮ぶ顔もあり楽しめた。
    結局・・・気になるところだが。

  • トップリーグとは何ぞや?ロッキード事件をモチーフにした事件を中心に物語が進んでいき事件の真相が明らかになるなかで政府首脳と特別な立場になった番記者との魑魅魍魎なやり取りを描いている。題材が大きすぎてページが足りないように思う。政府首脳の攻撃を結果としてしか描いておらず、もっと過程を描いて欲しかった。最後の松岡の決断がすごく気になる!

  • 経済部から政治部に異動となった新聞記者・松岡はひょんなことから官房長官の阪の番記者となる。「トップリーグ」と呼ばれる官房長官に食い込んだごく一部の記者となった松岡だが、元同期の週刊誌記者酒井が掴んだ昭和の一大疑獄事件の真相に巻き込まれていく。
    登場する政治家が明らかに現政権の人物を彷彿させる中、「トップリーグ」という名の元での情報操作、情報統制が行われているとしたら恐ろしいなと感じさせられた。
    ラストは結末を明確にせず、読者の想像に委ねる形になっているのは少しもやっとしたが、決断を迫られた松岡がどちらの判断をしたのか?人それぞれ捉え方が変わってくると思った。

  • 書名からラグビーのトップリーグをテーマにしたものかな?と思っていたが、そうではなくて、政界のドロドロとしたお話。
    時の首相や官房長官に気に入られた数人の報道関係者のことを「誰それのトップリーグ」と言うらしい。
    内容もさることながら、登場人物のネーミングが現政権トップや現与党幹部をすぐに思い浮かべさせて面白い。

  • 実際の事件と人物をモデルに書かれているけれど、名前の印象をまったく変えることで、事実はとりあえず横に置いておいて物語に没頭できる。2人の記者の対照的な取材風景が面白い。リアリティあふれる作品だけれど、上質のエンターテイメント小説。

  • 相変わらず期待以上の物を出してくれる
    マスコミは、この作品をどう評価するのかな?

  • ロッキード事件をモチーフとしたミステリー小説。

    先に読んだ「罪の声」のグリコ・森永事件とは異なり、事件自体は司法の判断もされたロッキード事件ですが、謎が多く残っている点もあり、作者はそこに着目して物語を膨らませた点が面白いです。
    自分もタイムリーにニュースなどでロッキード事件は見ていたのですが、大人になって改めて俯瞰してみると、確かに怪しい点が謎のまま残っていると感じます。
    ただ、P3Cに関しては、この作品ほど裏があるようには思えませんでしたが、この作品のようなストーリーもありだと思います。
    構成も、二人の記者視点から真相に迫っていくなど、ロッキード事件を知らない読者も理解しやすいようになっていると思います。
    ただ、ラストの問いかけに対しては、物語としての解を出してほしかったと思います。

  • ロッキード事件をモチーフにした作品。
    お台場で発見された大量の聖徳太子の1万円札。このお金はロッキード事件に関与するものと思われ、元大和新聞の記者で現在は週刊誌の記者をしている酒井は過去の事件の真相を改めて追い始める。
    その酒井と交互に、政治部に異動したばかりなのに、何故か官房長官番に選ばれた酒井の同期で、現在も大和新聞の記者である松岡の様子が描かれる。
    政界の関係者は、名前は変えられているものの、安倍政権の現職を思い浮かべてしまう。
    こういう隠れ資金ものの話は好きなので、全体的に面白いと思って読んでいたが、展開がスピーディーではなく、なかなか進まないのがいまいち。結果は見えているのに、そこまで長引かせておきながら、ラストのまとめ方が雑なのがすごく残念。

  • 現政権をなぞらえるかのよう。
    安倍総理、菅官房長官、麻生副総理。。。
    ロッキード事件の裏金を追求する新聞記者と週刊誌記者。
    話を聞きに行った関係者が殺され、週刊誌記者は暴漢に襲われ、出版社はスキャンダルにまみれる。スポンサーが引き上げる騒ぎになり虫の息。記事は新聞記者に託される。
    真相を知った新聞記者は、トップリーグから懐柔か反抗かの択一を迫られる。結末は語られないまま物語は終わる。
    スッキリしない終わり方。作者の結論を見せてほしかった。衆議院議員選挙の期間中ということもあって、政治ネタを面白く読んだ。

  • 97最後が消化不良なんなん?ちょっとリアリティあると思ったのになあ。続編書くの?

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著者プロフィール

相場 英雄(あいば ひでお)
1967年新潟県生まれ。89年に時事通信社に入社。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。
12年『震える牛』が話題となりベストセラーに。13年『血の轍』で第26回山本周五郎賞候補、および第16回大藪春彦賞候補。16年『ガラパゴス』が、17年『不発弾』が山本周五郎賞候補となる。

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