フェルメールの街

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 128
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413107

感想・レビュー・書評

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  • 史実に忠実であるのかもしれないが、一番知りたい絵画についてや、ミステリー性が弱かったので、流し読み。

  •  17世紀のオランダを舞台に、バロック期を代表する画家、ヨハネス・フェルメールの青年時代を描いたアート・ミステリ小説。
     史実上の弾薬庫爆発事件(1654年)を挟み、陶器の名産地として栄えた港町デルフトで起きた、或る謎を追っている。
     また、のちに科学者となるアントニー・ファン・レーウェンフックをはじめ、幼馴染みの友人たちとフェルメールの友情物語でもある。
     正統な推理物とは異なるが、文体は軽快で読みやすく、フェルメールの著名な絵画を思い浮かべながら、若者たちの青春物として素直に受け止めたい。
     タイトルにもあるように、一見、フェルメールの創作伝記のようで、その実、彼の愛着と郷愁を込めた、デルフトという街の物語なのだろう。
     世界史の知識が多少ともあれば、街の雰囲気を、より深く味わえると思われる。

  • 読みやすいんだけれども中途半端。フェルメール、高価な顔料、デルフト陶器と当時の東洋陶磁の競合、当時のオランダ、デルフトの状況、その辺りのことを交えて書きたいという著者の意図はよく分かるが、残念ながらどれもテーマとして大きすぎて全部中途半端になっている。中途半端感が残るので、文芸としては星は少なめ。でも英蘭戦争やデルフト陶磁、この時代のオランダとイギリスの東インド会社の競争をオランダ視点で書いている本はあまりないように思えるので、興味の入り口としては面白いかなと思う。

  • デビュー作が大変に面白かったので…

    フェルメール…
    本人の事は一切知らなかったので
    楽しめました。

  •  有名な画家・ヨハネス・フェルメールと、幼なじみでのちの微生物学の父・アントニー・レーウェンフック(レーウ)との話。
     二人の住むオランダのデルフトでは陶器製造が主要産業。その窯で働く職人の失踪が相次いでいる。画家のフェルメールがガキ大将とか、画家という職業のイメージとは違う姿に戸惑うが、レーウと二人で事件の真相に立ち会う。実在する人物に実際起こった出来事を重ね、一つの物語になってるのが面白かった。

  • 人間味あふれるフェルメール。
    画家としてフェルメールどんな人物だったか、というよりは、一つの物語の絵が抜群に上手い一主人公として描かれている。

  • 読みやすくて面白かった。
    けど、どうも私は画家よりも音楽家の方が好きなのかもしれない、と最近気づく。

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