龍の右目―伊達成実伝

著者 : 吉川永青
  • 角川春樹事務所 (2017年11月1日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413152

作品紹介

「決して後ろに退かぬ」と言われる毛虫を兜の前立にして、伊達家中一の勇猛さを誇り、伊達三傑の一人とも数えられた男・伊達成実。だが文禄の役から帰参した後、生涯をともにすると約した政宗のもとを離れ、成実は謎の出奔をする。その秘められた意図とは?戦国末期を政宗とともに駆け抜けぬけた男の生き様を描く歴史長編。

龍の右目―伊達成実伝の感想・レビュー・書評

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  • ★2018年1月28日読了『龍の右目 伊達成実伝』吉川永寿著 評価A
    伊達正宗の幼い頃に疱瘡で片眼を失った頃からの家来であった伊達成実の物語。
    無名に近い地味な主人公をネタに、よく当時の東北地方での各勢力の小競り合いを拾い、また伊達政宗とその臣下が秀吉への対応へ如何に苦慮したか、そして太平の世となった時の男としての生き方に悩む姿が細かく丁寧に描かれている。

    正宗の天下統一の夢を実現するべく陸奥制覇を遂げるも、織田信長、豊臣秀吉らの京畿での支配が全国に及び、結局、夢破れて秀吉の天下統一に飲み込まれてしまう。
    会津をめぐる葦名氏との決戦、摺上原の戦いで辛くも勝利するも、結局、秀吉から惣無事を守らなかったとして、領地を減封されて罰せられてします。伊達成実自身、乱世の終わりに自分の活躍の場を失ったように感じ、主君正宗を支えきれないと考えるに至る。
    また、同様に正宗も乱世ではなくなった太平の世で、大名としての生き方にもがき苦しんでいた。

    その時期に生じた秀吉の老獪な伊達家臣団への懐柔策をめぐって、成実と主君正宗に大きなわだかまりが生じて、成実は高野山、相模と5年も正宗から逐電してしまう。結局、成実は上杉討伐時に伊達政宗の元に復帰するのだが、正宗も成実も太平の世の中での新しい自分の存在価値を見出していく。

  • 本当に熱い漢の物語だった!最後の帰参で政宗とのシーンは泣けた。主君政宗のためにひたすら戦いそして支えた漢 伊達成実カッコイイ。擦上原の合戦シーンはもう1番燃えた!主人公である成実も言っているが政宗の右目といえば片倉小十郎だと自分も思っていたが物語を読んでその小十郎の言葉で「伊達成実こそが右目」というのが納得できた。政宗と成実似ているからこそぶつかり合い行き違いをしてしまうもののやはり強い絆で結ばれている。屋代勘解由が不気味。

  • 成実帰参のシーンは、思わず涙がこぼれした。

    成実も小十郎も、皆が「龍の右目」なんだよ。皆で、支えていかなきゃ。

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