いきぢごく

  • 角川春樹事務所
3.19
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本棚登録 : 47
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413343

感想・レビュー・書評

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  • 8月-12。3.0点。
    40代、旅行代理店に勤める女性が主人公。結婚はしないが、常に男がいる。部下と恋愛。昭和初期の女性遍路が四国八十八ヶ所を巡るの手記が導入される。

    業の深い女性の物語。かなりのイヤミス。
    ラスト五十頁からの展開が凄い。

  • 11歳年下男性と付き合っていて結婚する気はない、とか言ってみたいよ。特に、年下男性ってところね。結婚はまぁ、どうでもいい。仕事をバリバリやってれば未婚のほうが気楽で動きやすいだろうし。
    心に引っかかっている人がいるというのは面倒なことだな。今後絶対どうにかなることはない、と思っていても会ってしまえばそんなことどうでもよくなるんだろうしね。
    関係の近い人とややこしいことになると、面倒な結末になってしまうのだろうか。

  • 終盤に向けて期待を膨らませながら
    読み進めたんだけれど
    先がよめてしまい
    ちょっと残念。

    昔話のようなどんでん返しにも萎えた。
    なんか惜しいよなぁ。

  • このタイトルと、これまでのこの作者の作品からして、どれだけハードな内容かと思ったらそうでもなかった。
    むしろ、甘い、と感じた。
    それは主人公の性格と話の筋。
    読めば読むほど、自分に酔う主人公の性格に嫌気がさす作品だった。

    主人公は親友と旅行会社を立ち上げ働く女性。
    彼女には彼女の事を熱烈に慕う年下の恋人がいるが、彼女は彼との関係に冷めている。
    それは彼女に他に想う男性がいるから。
    その男性とは姉の夫で、姉夫婦は今イギリスで暮らしているが、近く帰国すると言う。
    そこで浮上したのが、彼女の生家である、遍路宿の存在。
    さらに、旅行会社の企画で四国八十八か所巡りの企画がもちあがり、その家にスポットライトが当たる。
    今は近くの老女とその息子に管理を任せてあるその家に久しぶりに帰った彼女はそこで一冊の手記を見つける。
    それはある女性の遍路日記で、彼女はその内容に引き込まれていくー。

    罪を犯し、自分を罰する女性お遍路さんも、罪な関係に罪悪感を覚える主人公の様子も私には自分に酔ってるようにしか見えなかった。
    それは後半、主人公が思った一言で頂点に達した。
    自分と兄の関係は不倫などというありきたりな言葉では言えない、などという言葉。
    じゃあ、何なん?と突っ込んでやりたくなる。
    純愛とでもいうんじゃないだろうな!と心の中で罵った。
    罪を犯したというのなら潔く償えばいいのに、それをせずに自分を痛めつけてそれで償った気になるなんて、ただの自己満足だと思う。
    とにかく、そんな甘えがこのストーリー全体にも漂っていた。
    普通に自由な恋愛をして、それで自殺するなんて、どれだけその人を好きだとしても可哀相なんて思えない。
    主人公が好きな義理の兄も何じゃ、この不実な男・・・としか思えなかった。
    彼らの全ての行動や思いが私には響くものがなかった。
    彼女たちにもっと共感できる所があって気持ちが汲めれば感動できる作品となったのかも・・・と思う。

  • 悲惨?なんとも。
    作者のどうだ感が透ける感じが。

  • 『本の雑誌』に北川次郎氏が書いたお勧め記事によりこの本を知った。読もう,と思ったその時,男性作家だろうな,と9割方思った。1割ほど疑問が残ったのは名前がひらがなだったゆえ。
    そして本を手に入れ読み初めて30ページくらいでふと作家の性別が気になりだした。が,案の定,巻末の著者紹介欄には性別は書かれていない。40ページまで読んでググリウィキした。案の定女性であった。読み終わってからより,途中でわかった方が僕は気が落ち着く。大体にして男筆名の女性作家があまりにも多すぎるのだ。

    で,じつわ松山生まれの著者と同じ僕も四国(阿波徳島)の生まれです。でしかもなんと同い年です。物語の中に出てくる「ヘンド」についても記憶があります。お遍路さんとおヘンドさん。僕の曽祖父が住んでいた明治時代に建てられた古い家がありました。僕も小学生に上がる頃までは、その古い家に住んでいました。4世代同居ですね。そこにお遍路さんもおヘンドさんも来ていた。玄関でチリリンと鈴を鳴らしてお経をあげます。そうするとひいばあちゃんが「おーい,これ恵んで来てや」と僕にお米とか少額のお金を渡すんです。僕はそれをお遍路さんやおヘンドさんに渡す役目。両者の見分けが当時の僕についたか,と云われると,今あとから考えると,なんとなく区別できたかなぁ,という感じです。施しの内容に区別は無かった様に記憶しています。

    のっけで「四国遍路における四つの道場」と題して,本書の第一章:阿波の國か二章:土佐の國、そして三章:伊予の國、四章:讃岐の國までの副題の説明がなされてます。でも物語はとうとう讃岐のクニへは入ることも無く終わってしまうのです。四つの国での物語をかなり期待した僕にはちょっとやるせない気持ちが残りました。すまぬ。m(_w_)m

  • 最後はみんな傷ついて、最悪の終わり方だと思ったが、
    宮田母息子とお屋敷、お遍路日記から、生あるもののなすべきことを、それぞれ命尽きるまで生きなければならない、いきぢごく

  • 最後の結末に驚かされた。

  • 「愚者の毒」と同じ作者だったので。

    長い。
    宇佐美まことっぽくなるまでが長い。
    それが悪いわけではないと思うが、
    最後の崖のような転がり落ちようがあっという間すぎて、
    少しあっけない。
    女の情念にちょっとうだうだしすぎ。

    主人公の出生については、予想できたものの、
    どんでん返しをくらったというか、
    作者の掘った穴にすとんと落ちたのは、いつも通り。

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著者プロフィール

愛媛県生まれ。2006年『るんびにの子供』で第1回『幽』怪談文学賞〈短編部門〉大賞を受賞。17年、ミステリー小説『愚者の毒』で第70回日本推理作家協会賞〈長編および連作短編集部門〉を受賞する。日常に潜む怪異を描き、恨みや妬み、欲や貧困など、人の心の闇や怖さを浮き彫りにしたミステリーが高く評価されている。

「2017年 『角の生えた帽子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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