店長がバカすぎて

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 8259
感想 : 825
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413398

作品紹介・あらすじ

「幸せになりたいから働いているんだ」
 谷原京子、28歳。独身。とにかく本が好き。現在、〈武蔵野書店〉吉祥寺本店の契約社員。
山本猛(たける)という名前ばかり勇ましい、「非」敏腕店長の元、文芸書の担当として、
次から次へとトラブルに遭いながらも、日々忙しく働いている。
あこがれの先輩書店員小柳真理さんの存在が心の支えだ。
そんなある日、小柳さんに、店を辞めることになったと言われ……。

『イノセント・デイズ』『小説王』の
著者が、満を持して放つ
働く全ての人々に捧げる
ノンストップエンターテインメント。
驚愕のラストが待ち受けています。
「リアルすぎます」
「爆笑のち号泣」
「元気が出ました」
「トリックもすごい!」
『ランティエ』連載時より全国の書店員さんはじめ、話題騒然!

感想・レビュー・書評

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  • 2020年度の本屋大賞9位だった作品で、ビブリオストーリーが好きなので、読んでみたかったのですが、いつみても図書館が予約でいっぱいで、今になってやっと読むことができました。

    ビブリオストーリーだと思っていたのですが、今まで読んできた『ビブリア古書堂の事件手帖』や『金曜日の本屋さん』などとは勝手が全く違いました。
    ひたすら、書店員の悲哀の話しがおもしろおかしく綴られているんです。

    書店契約社員の谷原京子が主人公。
    時給は安い。
    残業は多い。
    そして店の店長はちょっと変!
    尊敬する先輩書店員の小柳真理さんは不倫の末退職。

    京子は29歳の誕生日にこのまま30歳を契約社員の身分で過ごすことを考えるとぞっとして、ある決意をしますが店長に止められてしまいます。

    なんだかんだ言って、店にやってくる作家の富田暁に見初められたりとかもします。
    もう一人、覆面作家の大西賢也の正体は一体誰なのかも最後にわかります。

    富田暁や大西賢也の作品はでてきますが、そちらはあまりメインではなく(ストーリーは面白そうで、笑えますが)あくまで書店員の日常がメインです。

    京子の生活に悲哀があるのは最後まで読むと納得できます。ラストが〇〇〇〇だからだったんですね。

  • とても好みの作品でした。
    読みながらめちゃめちゃモヤモヤしたりイライラしたり色々な感情になれたし、面白い場面もあったりと一気読みできる作品です。
    続きが出ているので楽しみです。

  • 著者、早見和真さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    早見 和真(はやみ かずまさ、1977年7月15日 - )は、日本の小説家。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    谷原京子(契約社員、時給998円)「マジ、辞めてやる!」でも、でも…本を愛する私たちの物語。

    ---引用終了


    そして、目次は、

    店長がバカすぎて
    小説家がバカすぎて
    弊社の社長がバカすぎて
    営業がバカすぎて
    神様がバカすぎて
    結局、私がバカすぎて

  • 書店員のお仕事小説の要素も強いので、本好きにはたまらない小説。
    あまりにストレートなタイトルがずっと気になってはいたが、なかなか読めずにいた小説。この度図書館の予約が来て、ようやく読むことができた。

    バカだけど愛すべき店長。業務関連の基礎知識が欠如していてそのことに恥じなかったり、悪気なく人の仕事を邪魔したり、自己啓発本に感化され朝礼で延々と語り出したり…こういう人の部下につくと辛い。
    そんな店長のもと、契約社員の谷原京子は、様々なトラブルに見舞われ、何度も「辞めてやる」と思いながらも本を愛するが故、がんばり続けてしまう物語。

    谷原京子の泣き笑いする姿に、ドタバタと振り回されながら楽しく読める。
    そして、最後の章は、あっと言わされる。

    とても満足!の読後感。
    一気読み必死。思ったよりおもしろかったので、買ってもよかったな、と思った一冊。

  • ニュースで金正恩を見ましたが
    なんですかあれ?凄い髪型変じゃないですか?
    まあ文化が違うんであれがかの国ではかっこいいのかもしれないですけど…
    なんかバカっぽくないですか?
    案外人民もこう思っているのかもしれませんね

    総書記がバカすぎて

    さて『店長がバカすぎて』です

    売れそうな本だなあと思いました
    (実際どのくらい売れたか知りませんが)
    読みやすくて、ちょっとクスッとさせられて、ちょっと謎があって、ちょっと自分を重ねられて、ちょっと泣けて、ちょっと励まされる
    そんな誰にでも楽しめる物語です
    そして店長が最後までちゃんとバカなところが良いですよね

    そういえば自分も書店員さんになりたいなと思った時期がちょっとだけありました
    好きな本を人に薦めたり、誰かと話しあったりっていいですよね

    考えてみたらブクログって書店員さんを疑似体験させてくれてるようなところってありますよね
    自分の感想を誰かが読んで良いと思った本を手に取ってくれたらと思うとなんか心が弾みますし
    逆に誰かの感想やブックリストを見て面白そう!と思って手に取った本はすでにもう何十冊にもなります

    ブクログが楽しすぎて

  • 本好きみんなの憧れの職業書店員として書店で働く主人公の書店での仕事の理想と現実そして苦悩、ポップな怒りが描かれた作品

    初めて本を読む方におすすめしたい本やなぁ〜って思った!内容はめちゃんこ面白くてすごく読みやすい文体なのでサクサクと読めるし書店員の気持ちを知ることで本をもっともっと好きになれる良作

    私の好きな感じの空気感で話が進んでずっとこのシリーズであれば本読んでいられるわ〜というこのオカズあったら永遠にご飯食べれるわ〜状態になれた。

  • 読む前は、本屋さんの仕事内容や出版業界のリアルな姿を少しでも多く知ることができるのではないかということだけに興味がありました。
    仕事ができない名ばかり店長がいるおかげで、よけいな仕事をするはめになったり、むかつく言動にイラついたりする話題で「そう、そう」と読者の共感を得ながら、最後は「本屋さんで働けるってことは素敵な事なんだ!」と思わせる本に違いない、と。
    仕事をしていれば本屋さんに限らず、社内のルールや人間関係、取引会社の理不尽な要求、めんどくさい客などストレスの原因は多種多彩にあります。
    ストレスがたまり「いつでも辞めてやる!」と、理想と現実のギャップに思い悩みながら働き続ける書店員さんの心情と苦労は伝わってきました。

    「バカ」には本当に無知で無神経で自分本位な「バカ」と、バカ正直や専門バカのような愛すべき要素を秘めた「バカ」があると思いますが、店長はこの両方の「バカ」でした。
    主人公の谷原京子も、真面目で毎日余裕なく生きていて、世間のしがらみからうまく逃げきれずに時々「バカ」をみる人間のようです。
    自分の事を「バカだな」と思うことができた時、人として成長しているのでしょうね。

    全体的にはコメディタッチの話でしたが、謎解き要素もあって最後は登場人物の関係が謎だらけでモヤモヤする読後感になってしまいました。
    覆面作家である大西賢也の正体は早い段階で察しがつき思った通りでしたが、なぜ谷原京子の日常を覗き見ているように詳細に知っているのかが謎です。
    マダムこと藤井美也子とは何者で京子の父の店<美晴>に着いて店内を見た瞬間に泣き出した理由とか、マダムと店長、マダムと大西賢也、店長と大西賢也の関係がさっぱりわかりません。

    まさか続編があるのでしょうか?
    いやいや、ストーリー展開に拡張性をあまり感じないので続編はないですよね。

  • どんな本が今来ているのか、どんな本を売りたいのか、リサーチの為に私は書店に行く。だが、滅多に本を買わない嫌な客である。
    自分で買った本はいつでも読めるからと、どうしても積読になってしまうので、返却期限のある図書館で借りる方が確実に読むから、というのが大きな理由だ。あと、古い本も絶版になった本もあるからね…。

    さて、本書。
    感想は分かれているようだが、私は面白かった。
    一般に、書店員も司書も薄給な割に、専門性が問われるところが似ている(私の場合は、そこまで専門性を要求されていないけど)。本が好きでなければ、ちょっと理不尽なくらいの手当てかもしれない。そんな現状を笑いも交え、ちょっと自虐的に書かれていて、そこがまた大いに肯けた。
    書店員に限らず、労働と対価が釣り合わない境遇の人は多いと思う。
    辞めたくても辞められない…愛着なのか、惰性なのか主人公である谷原京子のそのジレンマが、きっと読み手の心を掴むのだろう。

    本を必要としない人生=リア充。的な表現が出てくるのだが、なるほど確かになぁ…と思った。
    現状に不満も疑問もなかったら、本を読みたいと思わないかもしれないよな…と、今まで考えたことのなかった視点で目からウロコだった。

    軽いタッチでテンポも良く、谷原京子のイラつきは、中学生にもヒットしそうだ。
    2020.3.21

  • 書店員の方のレビューを読むと、書店あるあるで、自分のことかと思ったと書いてあったが、一介の本好きのお客の立場としては知らなかったことばかりで、書店の内情は、こんなものなんだと驚くことがいっぱいあった

    自分の気に入った本を売りたいのに、定価販売を維持するための再販制度の弊害なのか、出版社は返品をおそれ、実績という言葉で出荷数を絞ってくる
    新刊本が一冊も入荷しないということもざらにあるそう
    一方、大型書店では、人気作家の新刊本が派手な広告とともにスカイツリー積みされている現状

    店長がバカすぎて
    小説家がバカすぎて
    営業がバカすぎて
    弊社の社長がバカすぎて
    神様(お客様) がバカすぎて
    とバカのオンパレード
    バカすぎる人たちに囲まれて、働かなくてはいけないイライラを募らせる私
    挙げ句の果て、最終章では私がバカすぎて となる

    ストーリーは、ガチャガチャした感が否めないが、本に対する愛情は伝わってきた

    そういえば、私の町の昔馴染みの本屋さんもほとんど店をたたんでしまった
    電子書籍やネット通販など、書店にとっても厳しい現状の中、日々良書を読者に届けようと奮闘しておられる町の書店員さんの健闘に拍手を送りたい
    これから書店員さんを見る目が変わりそうだ

  • タイトルが気になっていてずっと読みたかった本です。
    おもしろくて一気読みでした。もしかしたら、、、と覆面作家の予想はつきましたが、まさか最後に店長がこうくるとは。
    店長は、バカなのか実は能ある鷹は...なのか!?意外に店長と京子ちゃんはいいコンビだったのかな?
    書店員さんの努力や苦労が少しわかった気がします。本屋さんに行きたくなりました。
    続編も読みたいと思います。

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著者プロフィール

1977年神奈川県生まれ。2016~2022年に愛媛県松山市で執筆活動に取り組む。現在は東京都在住。2008年に『ひゃくはち』でデビュー。2015年に『イノセント・デイズ』で第68回日本推理作家協会賞、2019年に『ザ・ロイヤルファミリー』で山本周五郎賞とJRA馬事文化賞を受賞。その他の著作に『95』『あの夏の正解』『店長がバカすぎて』『八月の母』などがある。

「2023年 『かなしきデブ猫ちゃん兵庫編  マルのはじまりの鐘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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