店長がバカすぎて

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.61
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  • (9)
本棚登録 : 3952
レビュー : 322
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413398

作品紹介・あらすじ

「幸せになりたいから働いているんだ」
 谷原京子、28歳。独身。とにかく本が好き。現在、〈武蔵野書店〉吉祥寺本店の契約社員。
山本猛(たける)という名前ばかり勇ましい、「非」敏腕店長の元、文芸書の担当として、
次から次へとトラブルに遭いながらも、日々忙しく働いている。
あこがれの先輩書店員小柳真理さんの存在が心の支えだ。
そんなある日、小柳さんに、店を辞めることになったと言われ……。

『イノセント・デイズ』『小説王』の
著者が、満を持して放つ
働く全ての人々に捧げる
ノンストップエンターテインメント。
驚愕のラストが待ち受けています。
「リアルすぎます」
「爆笑のち号泣」
「元気が出ました」
「トリックもすごい!」
『ランティエ』連載時より全国の書店員さんはじめ、話題騒然!

感想・レビュー・書評

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  • 書店員のお仕事小説の要素も強いので、本好きにはたまらない小説。
    あまりにストレートなタイトルがずっと気になってはいたが、なかなか読めずにいた小説。この度図書館の予約が来て、ようやく読むことができた。

    バカだけど愛すべき店長。業務関連の基礎知識が欠如していてそのことに恥じなかったり、悪気なく人の仕事を邪魔したり、自己啓発本に感化され朝礼で延々と語り出したり…こういう人の部下につくと辛い。
    そんな店長のもと、契約社員の谷原京子は、様々なトラブルに見舞われ、何度も「辞めてやる」と思いながらも本を愛するが故、がんばり続けてしまう物語。

    谷原京子の泣き笑いする姿に、ドタバタと振り回されながら楽しく読める。
    そして、最後の章は、あっと言わされる。

    とても満足!の読後感。
    一気読み必死。思ったよりおもしろかったので、買ってもよかったな、と思った一冊。

  • この本はまず純粋に面白い!笑いが沢山仕込んでありますね。ライトなタッチでアップテンプにストーリーが進みますが、途中吹き出してしまう場面多数。エンディングでの謎が明らかになっていくときの興奮まで味わえて読み応え十分でした。書店員さんにこの本が支持されているということは、この話にあるのも結構信憑性があるということなのかな?どうして最寄りの本屋さんでなかなか本が見つからないのか腹落ちするとともに、作家・編集者だけではなく「物語」を売る書店員さんも応援したくなりました。今度書店員さんにお勧め本を聞いてみようかなぁ

  • 書店員の方のレビューを読むと、書店あるあるで、自分のことかと思ったと書いてあったが、一介の本好きのお客の立場としては知らなかったことばかりで、書店の内情は、こんなものなんだと驚くことがいっぱいあった

    自分の気に入った本を売りたいのに、定価販売を維持するための再販制度の弊害なのか、出版社は返品をおそれ、実績という言葉で出荷数を絞ってくる
    新刊本が一冊も入荷しないということもざらにあるそう
    一方、大型書店では、人気作家の新刊本が派手な広告とともにスカイツリー積みされている現状

    店長がバカすぎて
    小説家がバカすぎて
    営業がバカすぎて
    弊社の社長がバカすぎて
    神様(お客様) がバカすぎて
    とバカのオンパレード
    バカすぎる人たちに囲まれて、働かなくてはいけないイライラを募らせる私
    挙げ句の果て、最終章では私がバカすぎて となる

    ストーリーは、ガチャガチャした感が否めないが、本に対する愛情は伝わってきた

    そういえば、私の町の昔馴染みの本屋さんもほとんど店をたたんでしまった
    電子書籍やネット通販など、書店にとっても厳しい現状の中、日々良書を読者に届けようと奮闘しておられる町の書店員さんの健闘に拍手を送りたい
    これから書店員さんを見る目が変わりそうだ

  • どんな本が今来ているのか、どんな本を売りたいのか、リサーチの為に私は書店に行く。だが、滅多に本を買わない嫌な客である。
    自分で買った本はいつでも読めるからと、どうしても積読になってしまうので、返却期限のある図書館で借りる方が確実に読むから、というのが大きな理由だ。あと、古い本も絶版になった本もあるからね…。

    さて、本書。
    感想は分かれているようだが、私は面白かった。
    一般に、書店員も司書も薄給な割に、専門性が問われるところが似ている(私の場合は、そこまで専門性を要求されていないけど)。本が好きでなければ、ちょっと理不尽なくらいの手当てかもしれない。そんな現状を笑いも交え、ちょっと自虐的に書かれていて、そこがまた大いに肯けた。
    書店員に限らず、労働と対価が釣り合わない境遇の人は多いと思う。
    辞めたくても辞められない…愛着なのか、惰性なのか主人公である谷原京子のそのジレンマが、きっと読み手の心を掴むのだろう。

    本を必要としない人生=リア充。的な表現が出てくるのだが、なるほど確かになぁ…と思った。
    現状に不満も疑問もなかったら、本を読みたいと思わないかもしれないよな…と、今まで考えたことのなかった視点で目からウロコだった。

    軽いタッチでテンポも良く、谷原京子のイラつきは、中学生にもヒットしそうだ。
    2020.3.21

  • バカすぎる店長の話を読んで
    ストレスが発散できるかは
    ちょっと疑問ですけど
    賑やかで勢いはある作品です
    色々内情が漏れてくると
    本屋ってかなりのブラック企業だなと思います
    熱意を持った書店員さんが
    沢山いるだろうに 
    本屋大賞の候補にノミネートされたのも
    自虐的な何かを感じるのですけど・・・

  • 武蔵野書店の契約社員・谷原京子。
    バカな店長を筆頭に、イライラさせられることばかりで……。

    ほんとうに人をイラつかせる店長で、笑ってしまう。
    理不尽なことに憤る、主人公の叫びがコミカル。

    最後まで読んでも、店長に魅力を感じられず、主人公の心境の変化にはついていけなかったが、ドタバタ感がたのしい。

  • あれ?
    読んだ。読んだはず。

    現実世界での上司が、史上3本の指に入るくらいのバカさ加減でイラついていた時に読んだせいか、この程度のバカ店長なんぞたいしたことないわ…と思いながら読み、ふーん、と思いながら読み終えてしまったような…
    読書記録をつけることもうっかりしていた。
    こんなに絶賛されてるのに、何が合わなかったのかわからないけれど…
    確認のための再読もしないだろうな、たぶん。

  • 書店を舞台のお仕事小説。図書館の、貸し出しベスト10にあったので借りてみた。書店、作家、出版社等の裏事情など興味深かった。主人公の感情の起伏が結構激しくて、読んでいて疲れたけど、最終章のワクワク感はよかったです。

  • 元書店員として、書店員あるあるが懐かしい。。笑
    本が大好きで、心臓バクバクになりながら私が必死で捕まえた万引き少年にも優しくて、いらっとさせられたなぁ。
    いつもニコニコ飄々としていた店長。今どうしてるかなー。
    内容はネタバレしちゃ面白くないから何も書けない。。
    読後、清々しい気持ちになる、書店員の奮闘物語です。

  • バカすぎる上司がいて、仕事をやめようって何度も思い、イライラさせられるという主人公に、日常的な感じがして、親近感がわく。それがコミカルに描かれているので、楽しく読む事ができました。
    また、本屋が舞台で、書店員に的をあてているので、「出版社」「帯」「本屋大賞」といったワードも出てきて、本好きにとって、とても感心がわきました。
    後半は、まさかの展開になっていく期待でワクワクし、ページをめくるスピードが加速する感じで一気に読みました。

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著者プロフィール

1977年、神奈川県生まれ。2008年、『ひゃくはち』で作家デビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。14年、『ぼくたちの家族』が映画化、15年、『イノセント・デイズ』が第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞した。他著に『スリーピング・ブッダ』『東京ドーン』『6 シックス』『ポンチョに夜明けの風はらませて』『小説王』『神様たちのいた街で』などがある。

「2018年 『95』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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