純喫茶パオーン

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.22
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本棚登録 : 1646
感想 : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413589

作品紹介・あらすじ

その昔ながらの喫茶店には
なぜか不思議な事件と
個性的な人々が引き寄せられる。


看板メニューはおじいちゃんの「特製ミルクセーキ」おばあちゃんの「魔法のナポリタン」!
店主の孫の「ぼく」が見た、どこかとぼけて愛らしい温かな日々と少しの謎。
『しずかな日々』『るり姉』の著者が描く喫茶店ミステリー!

創業50年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。
トレイを持つ手がいつも小刻みに震えているのに、グラスにたっぷり、表面張力ギリギリで運ぶ「おじいちゃんの特製ミルクセーキ」と、
どんなにお腹がいっぱいでも食べたくなっちゃう「おばあちゃんの魔法のナポリタン」が看板メニューだ。
その店主の孫である「ぼく」が小学5年・中学1年・大学1年の頃にそれぞれ出会う不思議な事件と、人生のちょっとした真実。
心地の好さに、きっとあなたも通いたくなる。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリー系ばかり読んでいたので何か心温まるような話はないかなと思い適当に選びました。

    純喫茶パオーンは来人のおじいちゃんとおばあちゃんがやっている昔ながらの喫茶店。
    来人が小学校5年、中学1年、大学1年のときの純喫茶パオーンで起こったお話。

    パオーンという名は象の鳴き声だそうです。
    おじいちゃんの、なんちゃって方言には笑えます。
    サンタクロースを信じているかどうかの話から始まり、パオーンにのっぺらぼうの幽霊が出るという二話目。
    そして最終話はパオーンに強盗が入ります。
    来人の親友の圭一郎が突然タップダンスを踊り出したのには思わず声を出して大笑いしてしまいました。

    パオーンのメニューではミックスサンドが、玉子サンド、ハムサンド、ピーナッサンドというのが気に入って、家でも作ってみようと思いました。
    他にもナポリタン、ミルクセーキ、バナナジュースなども美味しそうでした。

    • しずくさん
      先日図書館へ行った折りに本作が新刊コーナーにあり、どこかで見た装丁??? 思わず借りました。椰月さんはずいぶんと久しぶりです。まことさんの本...
      先日図書館へ行った折りに本作が新刊コーナーにあり、どこかで見た装丁??? 思わず借りました。椰月さんはずいぶんと久しぶりです。まことさんの本棚だったのですね。
      2021/07/01
    • まことさん
      しずくさん。
      椰月さんの作品は私は初めて読みました。
      最近ミステリーばかりだったので、気持ちを和ませてくれました。
      (この作品も軽いミ...
      しずくさん。
      椰月さんの作品は私は初めて読みました。
      最近ミステリーばかりだったので、気持ちを和ませてくれました。
      (この作品も軽いミステリーなんですが)
      2021/07/01
  • 昨日まで読んでいた本がシリアスでハードだったので、今日はほのぼの系を。

    フォローしているレビュアーさん方のレビューを読んで気になった作品。
    今や見付けるのが難しいほど少なくなった純喫茶〈パオーン〉を舞台に、少年・来人(らいと)の成長を描く。

    特に大きな事件が起こるわけではない(最終話はちょっとした事件だが)。来人の友人たちとの関係、年上の幼なじみの恋、自らの初恋など青春の一ページをコミカルにでもちょっとセンチメンタルも織り交ぜて進む。

    魅力的なのは〈パオーン〉を営む来人の祖父母。似非方言を織り交ぜて話すのが癖のおじいちゃんはいい加減なようできちんと人を見ている。その上で見守る時、引く時、言うべき時を分かっている。こういうさじ加減はさすが四十年以上の商売経験、それ以上の人生経験があってのこと。
    その中には苦しいこと辛いことあったはずだが、飄々とおふざけをしたり格好良い。
    そしておばあちゃんの作るナポリタンやミックスサンドなどの純喫茶らしいメニューがどれも美味しそう。全てレシピなどなく長年のさじ加減で味付けが出来るというのもさすが。

    少しずつ来人らが成長する一方で祖父母は年を取っていく。だが来人も一見頼りないがそうではない来人の父親もいるし、きっと大丈夫。世代交代しても〈パオーン〉の味は続く。

  • 常に手がふるえてしまうのに

    飲み物をこぼさないおじいちゃんや

    LGBTの美人ゆりちゃんなど

    キャラがいい味出してます



    来人や幼馴染たちも

    パオーンで無銭飲食しすぎだし

    ゆりちゃんにサービスしすぎだし

    いかにも 儲かってなさそうで

    ザ・昭和の喫茶店です



    本当の昭和の喫茶店は

    こんなに薄利多売ではありませんが

    人情にあふれたイメージ通りで

    心温かく読むことが出来ます

  • そこではいつもの日常とちょっとした謎が繰り返される。
    店主の孫、来人が
    小学5年・中学1年・大学1年と成長してゆく物語。

    その分、おじいちゃんとおばあちゃんは
    ちゃんと歳をとる。

    それがとても正直で当たり前でちょっと切ない。

    日常は当たり前と驚異と切なさに溢れている。

    保育園からの友達、圭一郎と琉生もいいキャラで微笑ましい。
    優しい、どこか懐かしい「純喫茶パオーン」
    ご近所に一軒欲しい。
    そうしたら絶対ナポリタン食べる!
    #純喫茶パオーン #NetGalleyJP

  • 祖父母が営む純喫茶を手伝う孫の、大事件は起きなくても色々あるのだというような日常のお話。明るくにぎやかで、軽やかに読めた。
    彼が小学生から中学生、大学生へと成長していく中で、考えや興味や気がかりの内容も変わっていくのが微笑ましくて、遠くの親戚のような気分になる。
    みんなが大好きなお店がずっと続くといいなと思った。

  • おじいちゃんとおばあちゃんが営む「純喫茶パオーン」と、その手伝いをしている孫の来人の周辺で起こる色々。最初は小学生で、章ごとに成長していき、最後は大学生で終わる。来人やその友達たちが大人になって行く様子が感じられた。おじいちゃんとおばあちゃんもとても良い人たち。ほのぼの系。

  • ものすごくほのぼのとした話でした。エセ方言のおじいちゃんをはじめ、個性的な家族や親しい人達とのやりとりがほほえましく、みんなが真っ直ぐ育っていることがパオーンの魅力なんだと思います。
    喫茶店で食事したい。

  • 普通と思いつつもちょっとずつなにか不思議なことがある。主人公の来人が小学生から大学まで成長する過程で祖父母の喫茶店でいろんなこと知ったり何気なく過ごしていることがじつは大切な事だったり。
    軽く読めて思わずほっこり、安心して読めます。

  • 「純喫茶パオーン」店主の孫「来人」が、小学5年・中学1年・大学1年の頃にそれぞれ出会った不思議な事件と温かな日々を描いた連作短編集。

    友情や恋を中心に、家族や喫茶店の料理が彩を添えます。軽い切り口で描かれているので、あっさり読みやすい。幅広い年齢の方が楽しく読めるのではないかと思います。

    特に印象的だったのは、「あまのじゃくだな、のっぺらぼう」での圭一郎の言葉。
    自分が同じく立場だったら、素直に琉生の幸せを喜べるだろうか。と考えさせられました。寂しい気持ちが勝ってモヤモヤしそうです。終盤、琉生にかける優しい一言もよかった。

  • 創業約50年の「純喫茶パオーン」。その店主の
    孫である「ぼく」が、小学5年・中学1年・
    大学1年の頃にそれぞれ出会った不思議な
    事件と温かな日々を描く。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。2002年、第42回講談社児童文学新人賞を受賞した『十二歳』でデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞、17年『明日の食卓』で第3回神奈川県本大賞、20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』で第69回小学館児童出版文化賞を受賞。『明日の食卓』は21年映画化。その他の著書に『消えてなくなっても』『純喫茶パオーン』『ぼくたちの答え』『さしすせその女たち』などがある。

「2021年 『つながりの蔵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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