- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758413701
作品紹介・あらすじ
お隣さんと助け合いながら、毎日を生きる。
月10万円で「れんげ荘」にひとり暮らすキョウコ。
必要なものは最小限。
ささやかな幸せをかみしめる日々。
大ロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、待望の第5弾!(書き下ろし)
大手広告代理店を早期退職したキョウコは、貯金を切り崩し、
古いアパート「れんげ荘」で相変わらずつつましく暮らしている。
元住人で、旅人だったコナツさんの新しい彼とその子どもとのことを心配したり、
折合いが悪かった母親が倒れたり……と、いろいろあるものの、
時にはお隣さんたちとゆっくりお茶を飲みながら、自由に穏やかに過ごしている。
そんなキョウコの一番の楽しみは、心の恋人・猫のぶっちゃんと散歩途中で出会うことだ。
感想・レビュー・書評
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れんげ荘シリーズ。
働かず、家賃3万円のれんげ荘で世間の嫌なしがらみから切り離された生活を送る主人公。ありのままを認めてくれる隣人に恵まれて、隣人の相談に乗ったりれんげ荘に切り花を飾ったりしながら、自由な気持ちを謳歌している。
近所の猫、ぶっちゃんと会えると、幸せな気持ちになる。お金は減っていく一方だけど、自由で自立した丁寧な生活を送る主人公が好きだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
れんげ荘シリーズ5作目。
前作を読んだのが随分前だったので忘れている部分もあったが、群さんらしく淡々としているけど温かい一冊だった。 -
れんげ荘第5作目
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早期退職で無職、月10万円生活お話しとしては楽しいが確かに5作目となると飽きがくる。だって何にもせず狭いご近所さんの話に終始するしか無いから。若い人のやる事に首を突っ込んでもといいながらあなたの生活の方に対しての方が何か言いたいのですけど、となる。する事無いから散歩って‥母が亡くなり遺産200万って、何もしてないのに受け取るなよ!少なく無いよ!それで甥や姪に老後頼んでフンフンって、どんなに周りお人好しだー と、途中から腹立って来たのでチョー飛ばし読みとなりました まる
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今回もほっこり
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れんげ荘シリーズ。キョウコを含めていろいろ変化が起こるけど、幸せに暮らせるのがいいなと思います。ぶっちゃんに会えてよかったぁ。
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家を破壊しておきながら責任を大家に押し付ける若い家族や、他の男性とイチャつくために子供を放置する女性など、現代的なモブが登場する。
「ぶっちゃん」という文字がでてくるたびに主人公を嫌いになっていく。
飼い主を目の前にしても、人間よりネコを「まちきれない」と構ったり、「ぶっ……じゃなかった、アンディくん」と何度も言い間違えかけたり。
二度目からはわざとだろうとしか思えなくなった。
最初は、そんな仕事をしていたり母親の近くにいるのは無理だから、ひとり暮らしを始められた主人公に寄り添えたけど、3巻以降は彼女の身勝手さにどんどん磨きがかかっていく。
おかげであまり主人公が何をしたかを覚えていない。
文章はすいすい読めるので、マインドフルネス瞑想のツールにするのがちょうどよい。
【これから読む人のためのシリーズメモ】
①れんげ荘
②働かないの れんげ荘物語
③ネコと昼寝 れんげ荘物語
④散歩するネコ れんげ荘物語
⑤おたがいさま れんげ荘物語
⑥おネコさま御一行 れんげ荘物語
⑦今日はいい天気ですね。 れんげ荘物語 -
れんげ荘物語。
貯金で月10万円でアパートれんげ荘に一人暮らしをするキョウコ。
かつてれんげ荘の住民だったコナツさんが子持ちの男性と事実婚をすることになり、アパートを出て行ってからの近況。
長いこと確執のあった母が亡くなり、兄夫婦と葬儀を終えて思う母のことと、兄夫婦に改めて同居の提案をされたこと。
同じれんげ荘の住人のチユキさんは、山暮らしをする男性と事実婚することになったり、賃貸に出していたタワーマンションの原状回復に奮闘していること。
そんな色々を相談したり、おしゃべりしながらクマガイさんとチユキさんと食事したこと。
以前家に遊びに来てくれたぶっちゃんが、近所を飼い主のマダムと散歩しに来て運よく再会したことに心躍らせるキョウコ。
猫可愛いよねえ。キョウコさんのれんげ荘暮らしは、まだまだ続きそうだなあ。 -
「れんげ荘物語」シリーズ第5弾。
本作ものんびり、まったり、のほほんとした日常が淡々と描かれている。
今にも「たおれそう」な「れんげ荘」で月10万円の生活費で暮らす無職のキョーコ。
元住人のコナツやお隣のクマガイさん、チユキ達と程よい距離感でのお付き合いが良い感じ。
長らく折り合いが悪かった母親の急死に心乱される事もない。
ここまで心穏やかに暮らせる日常が羨ましいと思う反面、なにか物寂しさも感じてしまう。
キョーコの義姉の情の厚さに人間らしさを感じホッとする。
装丁の猫、ぶっちゃん、もといアンディがなんとも愛くるしい。