- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758414289
作品紹介・あらすじ
宮崎の山奥に異動になっていた山本猛元店長が、 三年ぶりに、吉祥寺本店に店長として復帰した。
張り切る店長だが、相変わらず、人を苛立たせる天才だ。しかし京子は、心の中で「お帰りなさい」とつぶやいた。
そんな中、本や書店を取り巻く環境はますます厳しくなってきたが、 それでも京子は、新人作家の才能に出逢い、打ちのめされ、 好きな作家の新作に心躍らせ、時には泣き、笑い、怒り、日々戦っています。
スタッフの磯田さんや、覆面作家だった大西先生や神楽坂で小料理屋を営む親父さんや、優しき先輩たちに、応援を受けながら――。
小説と書店の未来を、仕事の意味を、生きる希望を改めて深く問い直す、第二弾。
感想・レビュー・書評
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本屋が大好きです。
当てもなく本屋の中をブラブラする時間に幸せを感じます。
「今こんな本が売れているんだ。」
「あっ新刊が出てる。」
そして本の香り、レイアウト、POP、ワクワクしてしまいます。
POPを読んで、衝動買いした本も沢山あります。
本屋は年々減少傾向で、電子書籍が台頭していますが、願わくば本屋はこれから先もずっと存在し続けてほしいです。
そして、沢山の素敵な出会いを届けてくれる書店員さんに、感謝の気持ちを。
本作を読み終え、抱いた想いです。
前作に引き続き、本作も温かい気持ちになったり、考えさせられたり、笑わせられたり、
良い体験ができました。
また、最後のどんでん返しというか、この本の仕掛けにも驚かされました。
第二話の「アルバイトがバカすぎて」のオチが予想だにしないもので、衝撃的でした。見事な「緊張と緩和」。声を出して笑ってしまいました。
きっと続編が出るであろう終わり方。
首を長くして待ちたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「店長がバカすぎて」は本屋好きにとっては、なんともたまらない作品だった。
その続編。
本屋好きは相変わらず楽しめます。
ただし、残念ながら早くもマンネリ感が…とも思ったのだが、後半の展開にニヤリ。
タイトルはそういう意味なのね、と。
♫Reader Meet Author/Morrissey(1995) -
読んだ本の続編を見かけると
読みたくなってしまうタイプなので
手に取った一冊
でも読んだ内容をすぐ忘れてしまうタチなので
前作もあまり覚えておらずでした
ブクログを見返すと星3にしてたので
前作は読み返さずこちらを読みましたが
作品内で前作の説明もところどころあったので
問題なく読めました
感想としては
なんというか…
掴みどころがないというか…
読みやすい文体なんですが
結局何を読んでるんだっけ?という感じでした
谷原さん目線で進んでいくんですが
時系列が行ったり来たり飛んでいきます
最初ポンと飛んで、その種明かしをして
また飛んで、また種明かしをして…
という感じで進むので
なかなか感情移入もできずでした
前作では本屋さんってこんな感じだったのかっていう
発見もありましたが
今回はそれも特になく
星は2つ
にしても最近思うのは
だんだん小説にもコロナが
普通に出てくるようになったなぁということ。
いつになったら終わるんでしょうね… -
前回が面白すぎたので少し残念でした。
特に店長は周りをイラっとさせるがどこか愛されるキャラだったのが今回は単なる自己中のパワハラ上司にしか見えなかった。
店長の嘘かほんとかわからない自伝のくだりも個人的には要らなかったかな。
また書店が舞台の割に前作ほどその辺りが薄かったのも残念だった。
唯一、愛する谷原京子ちゃんが今回も孤軍奮闘して頑張っているのが高評価でした。
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3年ぶりに吉祥寺本店に帰ってきた店長、続編となると相変らずの空気感に新メンバーも加えてワクワク読み進めることができるのですが、主人公の谷原京子の毒舌ぶりも健在なんですが、30越えて少し図太くなる彼女、心の叫びが外に漏れるようになってドタバタ展開になるかと思えば、日にちが切り替わって回想シーンで始まるとクールダウンしちゃんですが、主人公のコミカルな妄想と勘違いは楽しませてくれました。
相変わらず店長を毛嫌いしてて、元上司の小柳さんへの偏愛ぶりとか、アルバイトの田中さんをかばったり、神様たちへのクレーム対応をそつなくこなす日常。テンポよく読めました。
続編だから「店バカ2」でいいのに、「新」ってところがミソでした。
世界はアナグラムでできてるような懐疑心を抱きながら店長の行動はお茶目で憎めないし、文才あるのに気づいてないところが抜けてたり、妙に感の鋭いとこもあるかと思えばズレてたりと異次元の魅力満載でした。
第三の刺客も匂わせながら終了してましたが、もう良いかなって感でした。 -
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覆面作家である大西賢也の正体は早い段階で察しがつき思った通りでしたが、なぜ谷原京子の日常を覗き見ているように詳細に知っているのかが謎です。
マダムこと藤井美也子とは何者で京子の父の店<美晴>に着いて店内を見た瞬間に泣き出した理由とか、マダムと店長、マダムと大西賢也、店長と大西賢也の関係がさっぱりわかりません。
まさか続編があるのでしょうか?
いやいや、ストーリー展開に拡張性をあまり感じないので続編はないですよね。
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と、2年前にレビューを書いた「店長がバカすぎて」のまさかの続編。
読後のモヤモヤ感を少し思い出してしまったので読んでみることに!
読み始めてすぐに出てきた前店長小柳真理のセリフ「書店における朝の十分は、平時における一時間に匹敵する」を目にして読むのを中断した。
並行して読んでいる「本屋図鑑 だから書店員はやめられない!」の、8時半【開店前】の章を読んだばかりだからだ。
本屋の開店前はこんなに忙しいんだ、と知ったのでこのセリフがズンと脳裏に響いた。
本書も本屋が舞台だった。「本屋図鑑」を全部読んでからの方がいい。
すると「本屋図鑑」の最後の方に「店長がバカすぎて」が出てきてビックリ。
一度読み始めてから10日も経ってしまいましたが読み終わりました。
前作でモヤモヤが残ったマダムこと藤井美也子には触れられていなかったので、個人的に気になっていた謎は解決されず。
本書も仕掛けは「店長がバカすぎて」と同じく新たな覆面作家を紛れ込ませている所。
と言っても、登場人物が限られているので誰なのかは……、ほとんどの人が分かったのでは。
第3弾をほのめかす終わりかただったけど、この物語はこれでおしまいでいいかな。 -
良い意味で相変わらずな武蔵野書店の皆さまでした。
バカすぎるからこそみなまじめにもがいて生きている。
著者は、『本』に携わる全ての人の幸せを願っているのではないかと感じました。同志たちへの励ましも!?
もっばら読む専ですが、やはり本屋さんで働いてみたい。
完全シリーズ化の流れになってますね。
谷原京子店長主人公の「店長が優秀すぎて」、待ってまーす。 -
面白かったけど、やっぱり1作目の方が良かったかな。
連続で読んだのもあって、話の展開に慣れてきたのか、覆面作家や京子の進退など先が読めてしまった。
でも続編があったら、間違いなく読みますよ。
どんな新店舗が出来るのか気になる! -
関東圏に住んでいるとょっと歳の行ったブクロガーの好きな街ランキングベストテンに必ず入ってくる町といえば…そう!神田神保町ですよね
自分も若い頃足蹴く通ったこの街は書店街として知られ、もう右を見ても本屋、左を見ても本屋、後ろを振り返っても本屋です
古書店が多いですが、普通の大型店舗もあったりして無い本は無いんじゃないかと思えるほど本だらけの街でした(今どんな感じなのかは申し訳ないよく知らないです)
で、神保町で思い出すのは「富士そば」です(本屋違うんかい!)
「富士そば」知ってます?いわゆる立ち食いそば屋(今は座れるところも多いのかな?)で、ザ・立ち食いそば!という味がたまらなく好きで神保町に行ったら必ず食べてたんですが、調べたら今もうないみたいなんですよね
コロッケそばとか食べてた気がします
今はなんかカレーの街としても有名みたいで、なんかやっぱりいろいろと変わって行きますね
『神保町でそば食べて』なんちて
さて『新!店長がバカすぎて』です
書店の話なので、書店の思い出話と思いきやまさかの富士そばに着地というね
コロッケそばに着地というね
ひまわりめろんがバカすぎますね
そしてまたもや作品に一切触れずにレビュー終了!-
駅のホーム確かに最強ですよね
昔電車で職場に通ってた頃は毎日のように食べてましたよ!
いつも頼むのは同じで月見天ぷらうどん(そば違うんか...駅のホーム確かに最強ですよね
昔電車で職場に通ってた頃は毎日のように食べてましたよ!
いつも頼むのは同じで月見天ぷらうどん(そば違うんかい!)でした
あのウエットなかき揚げでたまごにフタをしてちょっと蒸す感じにして食べるんですよね
ちくわ天も美味しかったなー
あと昔自分の住む駅に初めて立ち食いそば屋が出来たときに冷凍麺を湯がくタイプと知ってがっかりしたことを思い出しました
それは駅の立ち食いじゃないんだよ、わかってないなって
そばのレビューじゃないですよ
立ち食いそばのレビューですw2022/10/08 -
2022/10/08
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2022/10/08
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「店長がバカすぎて」の第2弾。
前作は、書店員あるあるがたくさんありつつ、なんという店長なのか…と驚きとバカさ加減に笑えたように思った。
今作品は、帰ってきた店長に始まり、アルバイトや親父や社長のジュニア、そして新店長などなどと幅広くバカさをアピールしている。
まぁ、いろいろな人がいるからおもしろいわけだ。
アルバイトがバカすぎての中の一文に
『同じ考え、思想、イデオロギーの人間ばかりいたら、そこはもうディストピアだ。自分と同じ人間は一人もいない。自分以外は自分じゃない。その事実を受け入れ、そして許せ。他者を許すことでしか、私が許されることはない』
とあり、う〜んなんかわかると思った。
そして、このアルバイトが〇〇だったとは驚いた。
最後の最後にそうきますか〜となった。
著者プロフィール
早見和真の作品





