最後の甲賀忍者

  • 角川春樹事務所 (2024年5月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784758414661

作品紹介・あらすじ

報われない忍び・第1位
目立たない忍び・第1位
伊賀に負けがち・第1位
堂々三冠の甲賀忍者、実話を基にした、戊辰戦争での一世一代の大勝負!

幕末・ミッション・インポッシブル!
MISSION
『幕末最後の戦いで見事活躍し、甲賀忍者ここにありと知らしめ、武士の地位を獲得せよ!』
幕末、江戸幕府が大政奉還をし、旧幕府と薩摩・長州の間で大きな戦が起ころうとしているその時、〝元〟忍びの里・甲賀は揺れていた。
忍びとして戦国では大いに活躍したにもかかわらず、戦がなくなると時の権力者たちは難癖をつけて身分と領地を没収。
気づけば忍びの術は失われ、百姓として困窮するまでになっていた。
そんな折の大戦。忍びの技を再び世に示し、甲賀忍者ここにありと知らしめれば、武士の身分に返り咲けるのでは――。
そんな願いのもと、集められた甲賀の里の若者たち。
その中でも、鬼っ子・山中了司、宮司見習い・安井金左衛門、箱入り息子・大原伴三郎、誇り高き血筋・鵜飼当作、少々年のくった薬術師・間瀬勘解由の五人組は喧嘩ばかりのはちゃめちゃで!?
『超高速! 参勤交代』『幕末まらそん侍』『引っ越し大名三千里』『身代わり忠臣蔵』などなど、出す作出す作、映像化!の土橋章宏が、幕末を駆け抜けた「最後の忍者」の活躍を描くノンストップ・エンターテインメント時代小説!

感想・レビュー・書評

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  • 戦国時代に活躍した甲賀忍者が、徳川幕府の時代以降、どのような扱いを受けたのか非常に興味深いですね。
    この『最後の甲賀忍者』が、その答えなのかも知れませんね^_^

  • 他の方の感想にも散見されますが、やはり幕末と甲賀の忍びという組み合わせがどうにもしっくりきませんでした。
    そのせいか、今ひとつ話にのめり込めずやや面白さに欠けたように思われました。

  • 幕末に忍者というのは設定は合わない気がしますね。
    剣対銃ですから。
    これなら普通の時代劇がいい気がします。

  • 幕末の時代に忍者の設定がミスマッチなのでは?確かにこの時代にも、伊賀、甲賀の末裔はいたに違いないけど、余りにも戦国時代の忍者のイメージが強いため、いまひとつこの小説に入り込めなかった。

  •  時は幕末、王政復古の大号令がなされた直後くらいのお話。

     徳川幕府となって以降、武士として認められたい甲賀忍者たちに千載一遇のチャンスがやってくる。

     そう、鳥羽伏見の戦いなど、後に戊辰戦争と呼ばれる戦が始まろうとしていた。

     名をあげるためになんとしても参戦して手柄をあげて武士として認められるべく立ち上がる甲賀忍者たちのお話です。

     私は、実は忍者が出てくる小説というと『忍者に結婚は難しい』くらいしか知らず、甲賀忍者vs伊賀忍者を描いた『バジリスク』というアニメを見たくらいの程度の知識で読みましたが、甲賀って江戸の泰平の時代はそんなふうに過ごしていたんだと思いながら読み、新鮮な気分で読めました。

     また、平和やその日を生きていく百姓暮らしが殆どの甲賀忍者の末裔たちは普段、忍者として訓練されている者も少なく、まずは忍びの心得や修行から始まるので忍者初心者の私にも忍びというのがどういう者達のことをいうのかわかりやすいなと思いながら読んでいました。

     そして、ただ忍術などを使って戦うだけではなく、そもそもなんで戦うのか?ということが突きつけられながら戦うというのも惹きつけられたポイントでもあります。

     戦う理由とは?

     自分の仇のためなのか?、名誉のためなのか、里など出身地のためなのか、国のためなのか…

     はじめは勇んでいるものの、徐々に戦う意味と向き合う主人公は遂にぞ何のために戦っているのか、その答えをみつけます。

     そして、その答えはもしかすると私も

     何で仕事をしているのか?

     に通じるものがあり、きっと毎日仕事を頑張れているのはこういうことなのかと感じました。

     また、どこか自由気ままに見える主人公も実は自由ではない。

     甲賀忍者であること、仇、甲賀忍者の悲願などなど、様々なことに縛られています。

     そして、それは令和の今の私も同じで憲法で基本的人権がうたわれたり、江戸時代の庶民よりも自由であるはずなのに何故か今とかわらぬ不自由さを感じられる本作品。

     きっと、私も最後の甲賀忍者とかわらないのではないか?

     そんなことを感じた作品です。

  • 普通

  • ラノベみたいな展開。
    良く言えばスピード感ある展開、悪く言えば単調なストーリー展開
    文章でみるより、映像化した方が良いような内容だった。
    続編があったら出てきそうな敵キャラがいたけど、物語はみんな忍者止めて終わった。
    勿体無いキャラが多かった。

  • 読みやすかったし最後が個人的にすごく良かったと思う。

  • 高速の物語。やや薄い。

  • 後半 圧倒的にいい。

  • 幕末と忍者。面白かったーな。

  • 世は幕末。戦国時代に活躍した忍者も江戸時代には御祓箱に。武士に返り咲きたい甲賀忍者の末裔たち。遂に官軍に雇われるが…錆び付いた忍術、矜持、人心を再生させていく、五人の成長が目覚ましい。

  • 大政奉還後という時代設定と忍者が不釣り合いな感じが気になって読んでみた。
    聖徳太子の〈志能便〉の部分とかは真剣な忍者の生き残りの話かと思いきや、忍びの術があったのかさえ疑わしい展開で、かえって真実味がある気もして不思議。。
    ちょいちょいハラハラする場面もあるが、全体的に盛り上がりに欠けるかな。
    ただ、史実の中の甲賀忍者がどうだったのか気にはなる。

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著者プロフィール

1969年大阪府生まれ。2011年「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞を受賞し、同名映画は第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第57回ブルーリボン賞作品賞を受賞。さらに同名の小説で作家デビューを果たす。他の著書に『幕末まらそん侍』『超高速!参勤交代 リターンズ』『引っ越し大名三千里』『スマイリング』『チャップリン暗殺指令』など。

「2022年 『決戦!賤ヶ岳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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