雑草と恋愛 れんげ荘物語

  • 角川春樹事務所 (2025年1月15日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784758414777

作品紹介・あらすじ

有名広告代理店を早期退職し、月十万円ずつ蓄えを切り崩しながら穏やかな暮らしを送るキョウコ。
おかめの手ぬぐいで頬被りしてアパートの庭の雑草抜きに勤しんだり、隣人のチユキさんの悩みを聞いてあげたり、友だちのマユちゃんが遊びにきたり……と、楽しく自由な日々。
小さな幸せを大切にするロングセラー「れんげ荘物語」シリーズ、みなさんに愛されて待望の第9弾。
書き下ろし最新長篇。

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズも9作目を迎えるとキョウコさん推定で60歳あたり、実家で迎える賑やかだったお正月も変化していき今年は甥も姪もいなくて兄と義姉の3人にお猫さまたち。愚痴のでる人じゃなかった義姉の口からも寂しさが滲み出たりしてました。
    キョウコさんも昨日のことは思い出せないのに、昔のことは俄かに思い出したりと老化が進んでいるようです。
    ミニマムでマンネリな暮らしぶりのなか些細な幸せにトキメキき、チユキさんの悩みに耳を傾けたり、義姉の心配に遠慮したりと均衡を保ち、友好関係を崩さずに慎ましく生活してる。なんといっても長年10万円/月の生活を維持してきたわけだから筋金いりです。

    私もまだ働いているのですがやがて迎える年金生活にどのような備えをしたらいいのか、いつリタイヤして悠々自適に移行するのがベストなのか、キョウコさんのアウトラインを辿りながら感慨にふけたりです。

    • かなさん
      つくねさん、おはようございます。
      悠々自適な生活…私にはくるのか(;´∀`)
      そういう未来が今は想像できないです。
      考えさせられますね...
      つくねさん、おはようございます。
      悠々自適な生活…私にはくるのか(;´∀`)
      そういう未来が今は想像できないです。
      考えさせられますね!
      2025/07/12
    • つくねさん
      かなさん、こんばんは♪

      先の見えない世の中ですもんねー
      物価ばかり上がってお給料は上がらないし、キョウコさん健康保険料とかどうしてるのか気...
      かなさん、こんばんは♪

      先の見えない世の中ですもんねー
      物価ばかり上がってお給料は上がらないし、キョウコさん健康保険料とかどうしてるのか気になってましたw
      2025/07/13
    • kuma0504さん
      無収入なので、最低の国民健康保険で大丈夫。
      年間14000円くらい。
      無収入なので、最低の国民健康保険で大丈夫。
      年間14000円くらい。
      2025/08/11
  • シリーズ第9弾、1年ぶりの新刊。好きなシリーズなので、話が続いていて嬉しい。
    45歳で大手広告代理店を早期退職したササガワキョウコが主人公。無職(早期リタイア)の日常を描いた作品で起伏はないが、日々の小さな幸せや足るを知ることを再認識させられてほっこりする。本作は直近の話に比べると平和度が増しているような気がした。ただ、再び続きがとても気になる終わり方だった。相変わらず兄の家族やその飼い猫、学生時代の友人、れんげ荘のご近所さんたち・元住人との関係がとても良好で、キョウコの生活のかけがいのない存在となっていた。最近、FIREや働き方の更なる多様化で、キョウコのように完全な無職を続けていなくとも、フルタイムでがむしゃらに働くことをスタンダードと捉えない人たちは増えているのではないかと思う。キョウコの目下の生活に満足している姿勢は清々しく、仕事の仕方や生き方に迷っている人たちなどの背中を押してくれるかもしれないと思った。

  • いつもと変わらないれんげ荘とキョウコさんの日常に安心する。
    小さな事は色々ありつつも穏やかに時間が流れている。
    何となくいつも頭の中で色々考えたり、段取りしたり、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ…と肉体的にも精神的にも追われている気がしているが…そうそう、キョウコさんの言うようにそうやって追い詰めてるのは自分自身なんだなぁ。
    どーでもいーことまで考えすぎなのだ!
    前もって段取りしずぎなのだ!

    世間や周りの人に影響されず、自分に必要な環境やものをちゃんと見極めて過ごすキョウコさんの芯の強さが素晴らしい。
    でもこの強さがないと実際キョウコさんのような生活は送れないかも。
    貯金を切り崩し働かない選択に付きまとう不安に自分なら押しつぶされそう。
    何を選択してもリスクはつきものでメリット・デメリットもそこにはある。

    ただやっぱり24時間365日全て自由時間は憧れるわ❤︎
    精神的にゆとりのある顔つきの人になりた〜い!

  • れんげ荘物語、第9作品目。
    一心不乱で働いていた会社を40代で退職し、オンボロアパートれんげ荘で貯蓄を切り崩しながら無職で生きているキョウコさん。でも孤独ではないんだよなぁ。ご近所さんにも友人にも恵まれてる。若い甥と姪がキョウコの生き方を理解して支持してくれている。この上なく羨ましい。未だガラケーのキョウコにスマホをもたせる計画の中、甥のケイが言うセリフにかなり共感した。スマホを持つことが、2年ごとの機種変が、一生死ぬまで続くのかと思うと「何だか大きなものにうまいこと巻き込まれているような気がする」と。もちろん便利だけど、、人生はスマホありきなのか?と私も考えてしまった。もちろん、すごく便利なんですけどね。
    チユキさん、元サヤになる事を祈ってる。彼氏頑張れ!

  • 『れんげ荘』シリーズ。会社をリタイアし、慎ましくゆったりと生活しているキョウコさん。
    トイレが共同で寒いのは嫌だけど、暮らしていけるのであれば、こんな生活も有りなのではと思います。今回も近況報告のようにゆっくりとした物語でした。

  • ずっと読み続けているれんげ荘シリーズ。
    主人公もきちんと年齢を重ねていくので、悩みもだんたん変化していく。
    今回は、自分の兄弟との関係が主だった。
    それにしても群さんの作品は、ねこの描写がどんどん増えてきて、いろんな作品がねこという括りで、シリーズ化されてる気がする。

  • このシリーズ、周りの人がホントに優しい人ばかりでホッとします。
    今回は親友のまゆちゃんがよかったです。教師を辞めて、大学院受験を目指すまゆちゃん。
    なんにもしてないキョウコにとやかく言うこともないし、それを聞いても焦ったり惨めに思う事もないキョウコ。この関係いいなあ!

    私は、持ち物とかには羨ましさはなくても、充実した生き方に対する羨ましさは感じてしまう。
    自分は自分…がなかなかできないなぁと改めて感じました。

  • 今年も『れんげ荘』シリーズの時期なのだなぁ…と、毎年のことながら思う。
    主人公のキョウコさんは自分の生活にふとした時に『皆、何かしら頑張っているのに私はこれでいいのか?』と、考えている様子?
    毎年読んでいると古い友人の近況報告をきいてるような気持ちになる。笑
    とりあえず今回もキョウコさんは元気そう。良かった!

  • シリーズ9作目。
    特に大きい出来事が起きるわけでは無いけど、やっぱり癒される。
    えぇっ!というところで終わってしまうので次作が気になる。

  • 図書館本。今回も良かった。マンネリしそうな所がマンネリはせず、少しずつ変化していくのが良い。まだ続きそうなので、これからも読んでいきたい。

  • <楽>
    本書が,れんげ荘物語…の第何巻目なのかは知らない。この本の何処にも書いてはいないから群さん本人や出版社カドカワもそう云う事は気にしてないのだろうし面倒なので僕も調べない。でも 多分ここらの読書コミュに感想文を挙げている普通の読者諸兄姉のお方々は「れんげ荘物語 第何冊目!」てまずは書いてくれてるのだろう。僕は へぇそうなんだ,と思うけれど 人によってその何冊目 が違っていたりしてちょっと可笑しい。まあつまりどうでもいいのですよ。笑うう馬。

    さて,時は2025年春。明日(3/30)は僕の音楽系の仲間達と某公園でお花見する! 僕はお花見大好きなのでとても楽しみ。もちろんお目当ては,花より団子よりお酒!ですがw。気の合う仲間たちと桜の花を見ながら屋外で飲むお酒はこれまた格別に旨いのだ。で 尾張地方にはお花見の名所がそこら中にあるけれど明日の花見場は名鉄小牧線沿線某駅近郊で桜祭りも開催されている某公園。屋台なんかも出て夜桜も楽しめる場所。いいねー(^^)/ あ,いつもの様に脱線してた! すまぬ。

    本作は書き下し作品。れんげ荘物語が初刊からづっと書き下しで書かれて来たのかどうかは知らない。でも今回少し気になったのが お話の終わり方。ネタバレになりそうなので詳しくは書かないけれども最後の部分はちょっとした試験の結果にまつわるお話。で 無粋にも本文から最後の数行を抜粋。『…キョウコもつられて,「あらー」といいながら笑っていた。』 である。軽くて楽チンそうな終わり方である。

    僕としては 一冊の本の後わり方ってもっとなんかこうキチンと締めくくると云うかケリを付けると云うか,そういう工夫や書き方が必要なのだろうと思うのだけれど群さんはそんなことは全然気にしていないご様子。書き下しなんだから本の最後はゆっくりと考えて書ける筈。んで群さんは僕より5歳年上なので只今71歳のはず。だけれどこんな尻切れトンボな終わり方でいい『れんげ荘物語』ってこの先まだ十年くらいは平気で書き続けられそうだわね。笑うう馬。

    またお金の話になるけれど本書は1500円。印税一割とすると天下のカドカワが出すんだから初版はまあ一万部だろう? すると150円*10000=150万円の収入になる。れんげ荘物語がどのくらいの頻度で上梓されているのかは知らないけれど年に一冊でも発行すれば,月10万円で暮らしているキョウコさんならもう余裕で大丈夫!になってしまう。だから終わり方なんてどうでもいいのだ…あれ なんか話が違う所にオチちゃったけど,まいっか。笑うう馬。

  • 「れんげ荘」シリーズ第9弾。

    大手広告代理店を早期退職し現在無職。
    貯金を切り崩しながら月10万円で暮らすキョウコのまったりとしたユルい日常が綴られている。

    今回はタイトル通り、れんげ荘の敷地に生えて来る雑草抜きに精を出すキョウコの様子と、隣人・チユキの恋愛相談の話が中心。

    大きな出来事は起こらない。
    なにも考えずに肩の力を抜いて楽しめる。

    ほんわかとした装幀とタイトルだが、今回もキョウコの亡き母親に対する恨み節は健在。

    チユキのパートナーに対する意見も辛辣だけど共感出来た。
    キッパリとした態度で行動する彼女が清々しい。

  • れんげ荘シリーズ第9弾。緩くほっこりするストーリーは健在で、今回もほのぼのと癒される。
    チユキさんの生活に変化があって、ぶれない一貫性がこんなにもあったんだなあと。1度しかない人生自分で決断して後悔しない生き方を実践している登場人物たちは、たくましい。
    雑草抜きに焦点があてられるが、これはホントにきりがない。やってもやっても追い付かないし、気になるものは気になる!(笑)
    無理をしないとクマガイさんに諭されるところは妙に納得してしまった。
    日々の忙しい生活の合間をぬって作る読書の時間にふさわしいお話だったように思う。

  • 相変わらずのんびりな毎日を過ごすキョウコさん。
    雑草と戦い、隣の部屋のチユキさんの恋の行方を気にしたり、スマホへの買い替えを勧める兄夫婦にすげなく断ったり。
    何でもない毎日が読んでて何か安心する。

  • れんげ壮シリーズ9作目。今回はチユキさんのお話多め?まさに雑草と恋愛の話だったなぁ。恋愛の形は人それぞれ…ってことか。
    シリーズが進むにつれ、キョウコさんも歳をとり、年月の経過を感じる。自分が無職になったら、こんな風に一冊書き記せるネタがあるだろうか?なんて思ってしまった。日々の出来事って、良くも悪くも人との関わりが大きいよなぁと実感。気にかけてくれる人が周りにいるって嬉しいことだよね。続きも楽しみ。

  • 仕事を辞め今後一生働かないと決めぼろアパートれんげ荘に住み、貯金を切り崩して月10万円で暮らすキョウコ。住人のクマガイさん、チユキさん、キョウコのしょうもない頭の中のぼやきが綴られていてゆるく楽しめる作品。

  • 今回のトピックは
    チユキさんの彼氏の闇堕ち(?)
    高級ペルシャ絨毯から降りないネコ様
    雑草と人生の向き合い方

    ただキョウコの心のお喋りを聞いているだけなのに、一気に読ませる群ようこさんの熟練の技

  • 給料の良い大手広告代理店を早期退職して、「持たない暮らし」に入った、ササガワキョウコの物語、第9弾。
    月10万の予算で、OL時代の貯金を切り崩している。
    チユキや、結婚している友人の、パートナーに対する愚痴を聞くたび、自分はそういうことで悩まなくて済んでラッキーだったと思う。周りから見れば、未婚のまま古すぎるアパートに住んでいる、かわいそうなシニア予備軍に見えるかもしれないが・・・

    周りが勝手にかわいそうと思うのは大きなお世話なのである。自分がそこそこ幸せならばいい。
    ただ、キョウコの場合、義姉(あによめ)がとても気にかけていて、あれこれ申し出てくれるのをその度に断らなくてはいけないのが申し訳ないんですよね?「ストレス」とは書いていないけれど、ストレスなんじゃないかと思う。
    その他は、相変わらずキョウコ自身には何も起こらず、チユキの恋愛を心配したり、大家さんの娘さんが体調不良でアパートのケアに手が回らないのを、暇な自分が少し代行しようと、草むしりをしたり、トイレに花を飾ったりする毎日。
    「自分にできることをする」ってなんだろう?
    大げさなことを考えがちだけど、身の回りのことでいいのだ。
    まあー、マンネリ。なのは感じているけど、読んでいる間はなんだか楽しいのだ。

  • キョウコさんの毎日の日常
    アパート周りの雑草と格闘することを日課にしてしまったり。
    お隣さんの恋愛相談にのることになったり。

    パートナーがいたら、子供がいたらよかったのかとも思うけれど、いたらいたで大変だと知ることで1人でもパートナーがいる人生でも結局はどちらでも良し悪しがあることに共感する。

  • 相変わらず良くも悪くも大きな変化はないけれど、このシリーズを読むと肩の力が抜ける感じがしてホッとする。
    大きな変化がないことこそが、このシリーズの良さだよね。

    そんな中でもチユキさんとパートナーとの破局は大きな出来事かな。
    チユキさんのパートナーみたいな男の人ってわりといるのかな?(めんどくさいよねぇ 笑)
    チユキさんと語り明かしたい気持ちになった。
    えんちゃん、くうちゃんとどうにか気持ちよく会える方法はないかな。
    次巻では何かいい方法がみつかっているといいな。

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著者プロフィール

1954年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒。数回の転職を経て、78年、本の雑誌社に入社。デビュー作『午前零時の玄米パン』が評判となって、作家専業に。「無印物語」で人気を博す。『かもめ食堂』『れんげ荘』『三人暮らし』など著書多数。

「2023年 『老いとお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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