廃集落のY家

  • 角川春樹事務所 (2025年7月2日発売)
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本 ・本 (344ページ) / ISBN・EAN: 9784758414852

作品紹介・あらすじ

どんどん怖さが増幅していくのに、続きが気になりすぎて、ページをめくる手が止められません。
背筋が凍りながら、最後に辿り着いた真実に、驚愕必至…!
ホラーや、サスペンス、スリラーを、超越した壮絶な面白さでした!
――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん

怪談、ホラーで私の中で最高傑作を読んでしまった。あなたも読んで恐怖におびえてください。
――くまざわ書店南千住店 鈴木康之さん

とんっっっでもなく怖かったです…。遠坂八重さんって何者ですか。
――紀伊國屋書店イトーヨーカドー木場店 宮澤紗恵子さん

発売前から大反響!恐怖、震撼、激賞の嵐。
『死んだら永遠に休めます』で話題沸騰中の著者が「恐怖」を全力で描き切った、渾身の書き下ろしホラーミステリ。
五感を震わす戦慄から抜け出せなくなる。謎が深まる怒涛の展開に一気読み必至。

〈あらすじ〉
令徳大学文学部一年生の小佐野菜乃は、新歓合宿で同学年の蓬萊倫也、泉秋久と出会う。
三人ともオカルト好きという共通点で意気投合し、『怪異研究会』を立ち上げることになった。
しかし、その後蓬莱が音信不通になり行方がわからなくなってしまう。
泉がXで見つけた動画には、夜の草叢に首を微妙に傾けてまっすぐ立つ、蓬莱によく似た男性が映っていた。
その動画が撮影されたと思われる場所へ蓬莱を探しに行った二人は、禍々しい黒い靄をまとった無機物のような彼の姿を目撃する。
一方、菜乃のもとに、十八年前に起きた凄惨な事件に関する差出人不明のメールが届く。
そして、泉と菜乃の身にも異変が起こり始める……。

感想・レビュー・書評

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  • 怪談、ホラーの私の中での最高傑作を読んでしまった。ある日、音信不通になってしまった蓬萊倫也(ほうらいのりや)見つけ出した彼は無機質な人間になってしまった。はたしてなぜか?そして中でも恐ろしさを表現したところは「手や腕の皮膚に御札が埋まっている。」「皮膚をカッターで裂いて裂け目にピンセットをねじ込んで御札を無理やり摘出したそうです。」気持ち悪さの極致でした。あなたも読んで恐怖を感じて下さい。夜遅くに読むと眠れなくなるかも知れません。

  • 大学に入学して希望をもって入部した既存のオカルト研究会がイマイチだったため、そこで意気投合した3人で同好会を結成。

     くだらない?怪異譚を検証していた矢先、行動力抜群の陽キャの倫也が突然休学。

     その倫也らしき人物が深夜に彼の地元の河川敷で目撃されできることをネット掲示板で知る。

     はたして、目撃されているの人物は突然休学した倫也なのか。

     彼なら、彼に一体何がおきたのか?

     を追う、お話。

     読みはじめは『近畿地方のある場所について』みたいな感じだなと思いつつ、ミステリーだよな?と思いながら読みました。

     怪異とか超常現象に関するミステリー全てに言えることだと思うのですが、起きている超常現象やオカルトをどこまで推理にいれるのか。

     毎回、謎解きの時に悩みながら読むのですが、本作も悩みました。

     本作はホワイダニットかな?という感じはしますが…

     面白かった、面白くなかったか?というと、面白かったです。

     これどうなるの?と先に先に読みたくなる感じもあるし、読み終えるのはあっという間でした。

     ただ、読み終えてみて残ったものは?というと、正直、読後感はなんも残ってないような…

     怖かったーとか、やられたーとか、気持ち悪い!というような感じがあまり残っておらず、何らか余韻が残ってほしかったというのは本音。

     ただ、読み返してみると、そういうことかとなるところもちらほらあるので、2回目推奨なのかもしれない。

     そんなことを思った作品です。

  • 前作とはまた趣の異なる作品。
    だが後味の悪さや軽妙なテンポ、笑わせるセリフなどは共通している。
    元々ホラーは読まなかったのたが、これを読んでホラーも悪くないか、と思えてきた。
    それにしてもこの結末はズルい。
    完全に読者に委ねた感はあるが、気になって仕方ない。
    できるなら続きが読みたい。

  • そもそも小心者なので
    ホラーはとても苦手なのだが
    「呪符」とか「生霊」とか、
    文字だけでも怖すぎだ。
    斬新な言葉や巧みなメールの表現など
    これはなかなか出来上がった
    ホラーミステリだ!

  • ホラー好きの学生3人が集う「怪異研究会」が数々の奇妙な事件に立ち向かっていき、どんどん巻き込まれていく!ネットの掲示板やYouTubeなど現代的な部分とクラシカルなホラーの融合した作品だと感じた。あなたはネットで話題の廃集落に行ってみたいと思いますか?五感に恐怖を与えるホラーをこの夏味わいませんか??

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著者プロフィール

遠坂八重(とおさか やえ)
神奈川県出身。早稲田大学文学部卒業後、一般企業に勤務しながら、小説執筆に挑戦。いきなり第25回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した。処女作とは思えぬ筆力とキャラクター造形の妙を兼ね備える、期待の大型新人。尊敬する作家は、ヘルマン・ヘッセと川端康成。今作はシリーズ化が既に決定し、2023年夏に続刊を予定。

「2023年 『ドールハウスの惨劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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