知性の構造 (ハルキ文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 109
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758430142

作品紹介・あらすじ

今まで日本に、これほど本格的かつ正統的な思索の書があっただろうか-。知識人が、ジャーナリズムによる「雰囲気の支配」の下にすすんで屈服している現在、自らの精神の有り様と思考の"構造"を八五点の図を示しつつ初めて全的に開示し、真の"知性"は如何にして獲得できるかを真摯に考察した画期的な知性論。

感想・レビュー・書評

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  • 読みやすい。

  • いろいろと思索、検証などをしていて混沌としているところに羅針盤のような感じで感覚や思索の位置関係を整理できる。本の内容に当てはめる葛藤や思索があるといい。逆に、いきなりこれを読んでもおそらくはて? かもしれない。どうアクティブに機能(試行錯誤)するか。平衡を基調にした建設的あり方。横軸に事実主義と想像主義縦軸に理想と手段を置き課題や葛藤をどう捉えるか、どうもっていくべきかが見えてくる本。根無し草ではない、地に足の着いた思索ガイド。

  • 小難しいエッセイで、書かれている内容自体も目新しさはない。
    そして随所出てくる図がクセモノで、どうしてこう表現したの?とビジュアルの必然性を問いただしたくなるものばかり。
    よくもこんなものを自身の「知性の構造」だと称して公開する気になったなと感心した。

  • 読了メモ。西部邁『知性の構造』。真の知性はいかにして獲得できるのか?。言語、解釈、平衡、伝統、歴史感覚をキーワードに、先人達の言葉を紡ぎあげることで、統一的概念の形成を試みる。概念の構造や動きを図式化しているのも特徴。型を守り破って自らを批評。そこで知性は更新=離れていくのだ。

  • 思想家っていうのは自分の中に一本芯があるから大体の著書で導かれる結論は同じ土台の上で成り立ってるのね。その土台となるのはなんなのかご本人自ら反省している。だから結論も大体一緒。それが悪いというわけじゃなくてその過程が大事なんだろう。言葉は大事。

  • 図形的な解説が面白い。
    「マスの世論はすでに社会の第一権力になっている」(p.230)その通りです。マスコミ世論に対しては「実際の現実」を対置せよ、という主張がある。

     つくづく思うに。この四半世紀、そういう役割を担ってくれたのが「んなわけねえだろ」というたけしであり、「んなわきゃあない」というタモリであったわけですね。ところがその後がいない。暗澹としますよ。ほんと。

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著者プロフィール

西部 邁(にしべ すすむ)
1939年3月15日 – 2018年1月21日
北海道生まれ。北海道札幌南高等学校卒業後、東京大学入学。60年安保闘争に参加し、新左翼運動を先導。しかし61年3月に左翼過激派と決別。東京大学大学院経済学研究科理論経済学専攻修士課程修了。

東京大学教養学部教授時代の1988年に中沢新一さんの助教授採用をめぐる採決(否決)に抗議して大学を辞職。以降評論活動を続ける。「朝まで生テレビ」に出演してお茶の間にも名を馳せた。
主な受賞歴として、1983年『経済倫理学序説』で吉野作造賞、1984年『生まじめな戯れ』でサントリー学芸賞、1992年第8回正論大賞、2010年『サンチョ・キホーテの旅』により芸術選奨文部科学大臣賞。
(2018年5月10日最終更新)

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