囚われて桜子 (ハルキ・ホラー文庫)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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感想 : 13
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758430555

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  • あれから27年たったのに、まだ私のことを
    覚えている人がいる。
    岸本珠美は離婚して半年、旧姓に戻さないことの
    理由をネットの掲示板で気づかされる。

    珠美は2歳の時に誘拐され、1年間、桜子として育てられた
    しかし珠美にはこの2年間の記憶が残ってない

    我が子が行方不明になってから母親が
    すがったのは霊能者の徳田流星、お告げの通り
    珠美は戻ってきたが、それで終わりではなかった
    「珠美ちゃんを連れ去った犯人が再び珠美ちゃんを
    さらいに来る」と口にしたのだ、その言葉を信じたがため
    財産を奪われ、家庭は崩壊した。

    珠美と家族が歩んできた人生、そして
    なぜ、私がさらわれたのか、

    犯人がまたさらいにくるという予言を裏付けるような
    出来事が珠美の周りで起こります。

    黒い影が背後から近づく
    その時、珠美が取った行動は無謀だったのか

    家族の間でタブーとなった事件のこと
    しかしそれはお互いを思いやってのこと
    そうする事でしか生きてこられなかった
    誘拐した子を無事に帰したからといって
    犯人が犯した罪は深い。

    珠美は、自分なりに過去の事件と
    向き合いますが、すっきりしない終わり方に
    新津きよみさんらしさが出ていました。

    捉えようのない不気味さに包まれた作品でした。

  • 新津さんの本は読みやすい。途中もすらすら読める。
    落ちはとくにどんでん返し無くあっさりしてたけど。
    すみれがでてきて落ちがなんとなく分かった。
    話の構成とかは大好き。

  • 思ったより、あっさりしてた。 読みやすい作家さんで別の作品も読む予定。(購入時に悩んだ似たようなタイトルのを)

  • 中盤までの過去から現在の珠美は丁寧に描かれていて、辛い過去があっても一生懸命に生きてきた感じに勇気づけられた。新津さんの作品を初めて読みましたが、これからも読んでみたい作家さんを見つけることができ、嬉しいです。

  • 残念…。

    ホラーサスペンスという事ですが、何かにつけて残念な感じしかありません。

  • 誘拐されて、「桜子」という名前で育てられた空白の一年間。小さい頃にそう育てられたら、すぐにそちらに慣れてしまうものなんだね。大きな事件と呼べるものは起こらないけれど、昔の誘拐事件の謎が興味深いかな。

  • 【岸本珠美には、暗い過去があった。
    二歳の時に誘拐され、約一年後に無事保護された。その間、桜子という名前で犯人に大切に育てられていたらしい。結局犯人はつかまらずじまい。それから二十七年、ネイリストとして働いている珠美はインターネットの“昔の事件を掘り起こそう”
    という掲示板に自分の名前が登場していることを発見する。
    そして再び“桜子”がゆっくり動き出す…】

    さすが新津さんです。面白かった!!
    薄くてすぐ読みきれるのもまたいいです(笑)

    誰が誘拐犯なのか?その謎にせまるまでドキドキ。まぁ、なんとなく途中でオチはわかっちゃう感じだけど惹きこまれてあっという間に読めて面白かったです♪

    この「〜○子」シリーズはどれも面白いと思います。

  • 好きな女の子に意地悪をするのは古今東西一緒としても、女性からすると大人になってもいまいましい思い出になって、作家にかかるとこうも末路が悲劇的なものにされてしまうのか。

  • 二歳から三歳の間、誘拐され犯人に育てられた女性が、30歳を目前に再びその恐怖と対峙する…

    対峙のきっかけがネットの掲示板っていうのが、今風で引き込まれやすい。

    いくら誘拐された事実を隠していたからといって、元夫の態度があまりにひどすぎるのと、元男子同級生の恥ずかしい行動にはちょっと疑問。

    抜け落ちた幼少の記憶など、発案はいいんだけど、オチがダメ。
    ラストまではわりと読めた。

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著者プロフィール

長野県大町市出身。青山学院大学文学部仏文科卒業後、商社勤務などを経て1988年に作家デビュー。女性心理サスペンスを基調にした作品を多数手がける。『二年半待て』で2018年徳間文庫大賞受賞。近著に『始まりはジ・エンド』『セカンドライフ』『ただいまつもとの事件簿』などがある。

「2021年 『妻の罪状』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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