鴻池小町事件帳: 浪華闇からくり (ハルキ文庫 つ 6-1 時代小説文庫)

著者 : 築山桂

• 角川春樹事務所 (2003年10月1日発売)

感想・レビュー・書評

[はろーすみすさんの感想 · 2010年1月27日]

大坂の豪商・鴻池の娘、澪が不審な連続毒死事件の真相究明を通して少しだけ成長する話――といったら説明を端折り過ぎでしょうか。主人公は澪ですが、どちらかといえばその周りの人たち、事件の中核にいる人々の事情だったり心情だったりがそれぞれ描かれ、 物語に何層もの深みを与えています。切なくも前向きなラストが良かったです。

著者プロフィール

作家

「2015年 『未来記の番人』 で使われていた紹介文から引用しています。」